ともに朝日朝刊一面の見出しである。
小惑星探査機「はやぶさ」が約60億キロの旅を終えて7年ぶりに地球に帰ってきた。この探査機が着陸した小惑星イトカワは全長が500メートルほどだから、かって建造された最大の船とされるノルウェー船籍の石油タンカー、ノック・ネヴィス、の全長458メートルを少し上回る程度である。このように小さい小惑星が地球上での観測で発見されることすら驚きなのに、そこまで探査機「はやぶさ」送り込み、さらに地球に連れ戻したというのだから興奮してしまう。回収カプセルも落下箇所もすでに視認されたそうである。この計画に携わった多くの方々の達成感と喜びは筆舌に尽くしがたいだろう。心からおめでとうと申し上げたい。
実を申せばここ最近の報道で私は始めて小惑星探査機「はやぶさ」のことを知ったような気がする。実際はこの探査機が2003年5月9日に打ち上げられた時は大きなニュースになっただろうし、その後も折に触れてその活動が伝えられただろうが、恥ずかしながらその記憶が全然無いのである。夢のようなことをようやる、とこの探査計画を本気に受け取っていなかったからかも知れない。ところが日本の科学技術はそういうことを鮮やかにやってのけるレベルに達していることを今あらためて知らされ嬉しくなった。これこそ文句なしに世界一ではないか。こう言う時は素直に浮かれることにしよう。
ところでこの約60億キロの旅とはどのようなものだったのか、ちょっと気になった。地球と太陽の平均距離はおよそ1億5000万キロメートルで、地球から土星が13~16億キロ、天王星が27~30億キロだそうであるから、往復60億キロの距離というと遙かに遠く離れた天体のイメージが浮かぶ。しかし一方、「はやぶさ」が独自の回転軌道をただくるくる回っているのが積算されただけでは、地球からの距離のイメージが大きく変わってくる。「はやぶさ」の7年間に亘る航跡を地球を中心に置いた三次元空間に再現できるのならそれを見てみたい。それによっては私の疑問への答えはかなり変わったものになるような気がする。
第二の話題、朝日新聞の直近の世論調査によると、参院比例区の投票先は民主が43%、自民が14%と民主が圧倒したそうである。鳩山・小沢辞任直前の民主への低支持率がまるで嘘のようである。鳩山・小沢体制の時は参議院で民主に絶対に単独過半数を与えるべきではないと思っていたし、世論の動向もそうであったので参院選挙の成り行きをある程度楽観視していたが、その動向が変わったのが気になる。
参議院で民主に絶対に単独過半数を与えるべきではないと私が考えるのは、ひとえに小沢一郎前幹事長の政局への影響力を排除したいからである。そこで警戒するのは来る参院選挙で民主党が過半数を制し、小沢前幹事長が権謀術数を講じて権力の座に舞い戻ることである。その可能性が排除されない限り、簡単に民主に過半数を与えるべきではない。前にも菅内閣はなぜ衆議院解散・総選挙をしないのか 追記有りで述べたことであるが、小沢拒否反応がまだ根強い間に政界再編を究極に目指しての衆議院解散・総選挙に踏ん切って欲しいものである。今の菅民主党にはそのエネルギーがマグマとして蓄積しているように思う。
小惑星探査機「はやぶさ」が約60億キロの旅を終えて7年ぶりに地球に帰ってきた。この探査機が着陸した小惑星イトカワは全長が500メートルほどだから、かって建造された最大の船とされるノルウェー船籍の石油タンカー、ノック・ネヴィス、の全長458メートルを少し上回る程度である。このように小さい小惑星が地球上での観測で発見されることすら驚きなのに、そこまで探査機「はやぶさ」送り込み、さらに地球に連れ戻したというのだから興奮してしまう。回収カプセルも落下箇所もすでに視認されたそうである。この計画に携わった多くの方々の達成感と喜びは筆舌に尽くしがたいだろう。心からおめでとうと申し上げたい。
実を申せばここ最近の報道で私は始めて小惑星探査機「はやぶさ」のことを知ったような気がする。実際はこの探査機が2003年5月9日に打ち上げられた時は大きなニュースになっただろうし、その後も折に触れてその活動が伝えられただろうが、恥ずかしながらその記憶が全然無いのである。夢のようなことをようやる、とこの探査計画を本気に受け取っていなかったからかも知れない。ところが日本の科学技術はそういうことを鮮やかにやってのけるレベルに達していることを今あらためて知らされ嬉しくなった。これこそ文句なしに世界一ではないか。こう言う時は素直に浮かれることにしよう。
ところでこの約60億キロの旅とはどのようなものだったのか、ちょっと気になった。地球と太陽の平均距離はおよそ1億5000万キロメートルで、地球から土星が13~16億キロ、天王星が27~30億キロだそうであるから、往復60億キロの距離というと遙かに遠く離れた天体のイメージが浮かぶ。しかし一方、「はやぶさ」が独自の回転軌道をただくるくる回っているのが積算されただけでは、地球からの距離のイメージが大きく変わってくる。「はやぶさ」の7年間に亘る航跡を地球を中心に置いた三次元空間に再現できるのならそれを見てみたい。それによっては私の疑問への答えはかなり変わったものになるような気がする。
第二の話題、朝日新聞の直近の世論調査によると、参院比例区の投票先は民主が43%、自民が14%と民主が圧倒したそうである。鳩山・小沢辞任直前の民主への低支持率がまるで嘘のようである。鳩山・小沢体制の時は参議院で民主に絶対に単独過半数を与えるべきではないと思っていたし、世論の動向もそうであったので参院選挙の成り行きをある程度楽観視していたが、その動向が変わったのが気になる。
参議院で民主に絶対に単独過半数を与えるべきではないと私が考えるのは、ひとえに小沢一郎前幹事長の政局への影響力を排除したいからである。そこで警戒するのは来る参院選挙で民主党が過半数を制し、小沢前幹事長が権謀術数を講じて権力の座に舞い戻ることである。その可能性が排除されない限り、簡単に民主に過半数を与えるべきではない。前にも菅内閣はなぜ衆議院解散・総選挙をしないのか 追記有りで述べたことであるが、小沢拒否反応がまだ根強い間に政界再編を究極に目指しての衆議院解散・総選挙に踏ん切って欲しいものである。今の菅民主党にはそのエネルギーがマグマとして蓄積しているように思う。