日々是好日

身辺雑記です。今昔あれこれ思い出の記も。ご用とお急ぎでない方はどうぞ・・・。

自衛艦の火災に消防車?出動の怪

2007-12-15 23:04:05 | Weblog

日経今日の夕刊に出ていた記事である。自衛艦と言っても軍艦のようなものだから、戦闘中の砲撃やミサイル攻撃、さらには爆弾を落とされて火災が発生することもあるだろう。そういう意味では軍艦に火災はつきものなのである。今回は幸い戦闘ではく電気系統の火災であったようだが、火災には変わりない。火災が発生するのは仕方がないとして、その後が悪い。

火災が発生して自衛官が消火しようとしても火が収まらないので、賢明なのかどうか119番、すなわち消防署に電話をかけたというのだ。やって来たのが消防車か消防艇なのか分からないが、私はちょっと考え込んでしまった。燃料補給とかでインド洋に自衛艦が出動したいらしいが、もしインド洋上で火災が発生してもやっぱり119番をかけるのだろうか。

自衛艦は通常の船舶ではない。望むと望まざるに係わらず砲火を交えることを前提に艦が設計されているはずだ。当然火災発生時の消火システムも備えられていると素人でも思うではないか。戦闘中に119番をかけられても消防車はもちろん消防艇でも駆けつけるわけにはいかないではないか。自力消火すらできないのに自衛艦とはこれいかに、である。

それよりなにより、ミサイルや機関砲などの射撃管制を行う最重要区画の火災が、119番で消火の応援を求めたのに鎮火まで8時間もかかったと言うような情けないことを、マスメディアが全世界に発信するのを防衛省が阻止できなかったとは、いったいどういうことなんだ。重大な『軍事機密』の漏洩ではないか。護衛艦を麻痺させるのに焼夷弾か火炎瓶でも十分ということが全世界に知られてしまったではないか。

かって近くのある工場で火事が発生して消防車が駆けつけたことがある。ところが工場側が門を閉ざして消防車が構内に入るのを阻止して消防と激しくやり合っていたことがある。企業秘密があるので許可なしに消防車と雖も構内に入れることが出来ない、と工場側が頑張っていたことを思い出した。119番をかけた自衛官にこのような教育すら為されていなかったのだろう。

石波防衛大臣の出方を見守りたいと思う。

一弦琴「土佐の海」

2007-12-15 12:07:08 | 一弦琴
清虚洞一絃琴の曲は一通り習い終えたと言うことで、先月からお浚いに入った。そこで自分で選んだ曲のお浚いをみてくださるよう先生にお願いをした。最初に選んだのが「土佐の海」である。

          詞 真鍋豊平
          曲 真鍋豊平

  土佐の海 底の海石(いくり)に 生ひいづる
  珊瑚の玉の 玉なれや 赤き心の 貫之の
  大人(うし)の命(みこと)の 住みませし
  昔しのべば 今もなほ その名は高く 
  世にめづる 宇田の松原 うちよする
  波の音清く 見る目ゆたけし 土佐の海原

驚いたことに最初に教えていただいたときの記憶がほとんど残っていないのである。でも譜本にはその時の書き込みが残っているから、習ったことは間違いない。だからこそお浚いが大切なのだ、と自分に納得させる。

この曲を暗譜で弾ける程まで時間をかけてお浚いを重ねた。いろいろと疑問点が出て来るので、その箇所にしるしをつけておく。先生と向かい合って坐り、視野の片隅に先生の動作が入ってくるような姿勢で弾き唄う。譜を絶えず見ながらではこのようなことは出来ない。そして先生の動きを数十ミリ秒の遅れでなぞるようにする。

今朝のNHK連続ドラマ「ちりとてちん」で、草若師匠が弟子の四草に訓戒を垂れていた。「テープを聴いて練習するだけではあかんのや。身体の動きに間の取り方、それを学び取らなあかん」というようなことを言っている。私は大きく頷いてしまった。その通り、それなのにこれまではせっかく先生と相対していても、そこまで気を配るゆとりがなかったのである。

先生の身体の動きは無駄がない。右手と左手が慎み深くしかい優雅に琴の上で舞うとひとりでに琴の音が流れ出す。玄妙である。さあ、私も頑張りまっせ!

追記(12月19日)

演奏を差し替えた。