日々是好日

身辺雑記です。今昔あれこれ思い出の記も。ご用とお急ぎでない方はどうぞ・・・。

銀座 音楽ビアプラザライオンで

2007-12-11 13:06:40 | 旅行・ぶらぶら歩き
東京に出て来ると一度は銀座をぶらつく。銀ブラである。今回は着いた一日目の夜をつばめグリルで過ごし、そのあと銀座4丁目の方に歩いていると、道を距てて「ALFRED DUNHILL」のネオンが目に入った。どうもビル全体がダンヒルのものらしい、照明が皓々として大勢人だかりがしているのでカメラを向けた。後で知ったことだが、翌12月1日の開店を前に最後の仕上げをやっていたようである。



四日目の夜も銀座7丁目の音楽ビアプラザライオンで過ごした。行くところがないとつい足が向いてしまう。といっても以前来たのはいつか思い出せない。銀座ライオンの五階にあって午後6時半から4ステージの生音楽を楽しむことができる。かならず歌のあるのがいい。まだ時間が早かったので銀座のあちらこちらを歩き回り、そろそろ行こうかなと並木通からみゆき通に入り中央通の方へしばらく歩いていると、後から「もしもし」と男性に声をかけられた。振り返ってみると私より遙かに立派な身なりの紳士である。客引きであるまい、と心を許して「はい」と応えた。

松坂屋の並びで銀座7丁目のライオンという店に行きたいが、とのこと、偶然に驚きながら「私もそちらの方にまいりますから、ご一緒しましょう」と申し出た。道すがらこの紳士、「若い人に何人か声をかけたのですが、はかばかしい返事ではなかったので、私と同年配の方にお訪ねしようと思ったらあなたが目に入りましたので」と仰る。つづけて「私は70歳です。実はたった今ロンドンから帰ってきたところで、直接やって来ました」に始まり、会社を定年後ロンドンで仕事をしているとかなんとか、絶え間なく話をなさる。お蔭で私は余計なことを話せずに済んだが、ひょっとして日本語のウオーミングアップかな、と思ったりもした。中央通に出て銀座ライオンを指差すと、有難うございましたと云いつつ、紳士はそちらぬ向けて足を速めた。私は銀座ライオンの裏にまわり、エレベータを待っていると、その紳士がまたやって来た。会社のOB会に来たのですが会場は6階だと云われましたので、との事である。紳士らしく私をまずエレベーターに乗せ、私は挨拶を交わして5階で降りた。

音楽ビアプラザライオンでは舞台に近いテーブルがまだいくつか空いていて、私は前から二列目のテーブルに通された。それからは携帯でアップロードしたとおりで、結局第三ステージまで腰を落ち着けていた。結構常連さんも多いようで、合間に出演者げテーブルを廻ってきて親しげに話し合っていた。当日出演者のリクエストリストにあるように、演奏曲目はポピュラーなものばかり、知っている歌は隣の女性三人客に習って演奏を邪魔しない程度に声をあげてきた。



音楽料は1050円であったが、これだけ払うと最後までビール一杯でもよいのだろう。また東京の人が羨ましくなってきた。