国立国会図書館の所蔵する徳弘太著「清虚洞一絃琴譜」のコピーを入手したことはすでに述べた。国会図書館から送られてきたものは、下に示すように、B4サイズの用紙に見開き2頁分がコピーされているが、このままでは使い勝手が悪い。そこで全巻をPDFファイルとしてまとめることにした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/06/64/fb13c6bc8e5ca3f482a8d35c5d87cf1f.jpg)
作業の第一歩は各頁を再びスキャナーで画像データとして読み込むことであるが、この画像をいろいろと加工することになるので、Photoshop7.0を使うことにした。10月に買ったばかりのCanon MP610のスキャナー機能が役に立つ。グレースケールを用いて必要部分のみをサイズを決めて取り込む(トリミング)。Photoshopで画像がもし傾いておればまっすぐに直す。次に文字と符号が読みやすいように、黒い部分はより黒くなるように色調補正>レベル補正を行う。図書館でコピーするときに、裏の文字を薄くするためにコントラストを落としているので文字などが薄くなっている。その補正である。一方、文字・符号を濃くすると汚れなども目立ってくるので、これは消しゴムで消すことになる。
琴譜はA4サイズの用紙に2頁分を印刷しても読むのに何の支障もない。そこでIllustrator10でA4用紙を横方向に開き、その上に琴譜2頁分を印刷可能な範囲一杯に配置することにした。必要とあれば各頁の画像サイズを微調整する。用紙の中心線を2画像の境とすることは言うまでもない。出来上がりは以下の通りである。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3d/2b/82cfcc69e794fa0d38027bff0a76d530.jpg)
図書館コピーとの違いが一目瞭然であるが、その同じところを見比べると加工部分が分かると思う。IllustratorのファイルはPDFファイルとも互換性があるので、最終的にこの琴譜の全巻をPDFファイルとして保存できる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/61/e1/6a11d5e025447001c14f62df94a01fd5.jpg )
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/09/63/c40e67510a47b030c76eab712c143e1a.jpg )
このような作業を始めると時間が直ぐに経ってしまう。幸い今は隠居生活の身なので時間に追われることもなく、マイペースでこの仕事を片づけるつもりでいるが、始め出すとついカッカとなってしまうのが怖い。