木村正治のデイリーコラム

木村正治(きむらまさはる)が世の中の様々な事項について思う事や感じた事を徒然に綴っています。

熊本市の教育行政について視察

2010-08-21 20:17:06 | インポート
東大阪市議会の文教委員会による行政視察の2日目は熊
本市の教育について行った。

熊本市議会議会事務局が挨拶した後、私は東大阪市文教
委員会委員長として視察受け入れに対するお礼の挨拶を
行い、視察内容に関する説明が始まった。

少人数授業の取り組みについて熊本市も平成13年度か
ら計画を立て、様々なプログラムが試みられてきた。平
成18年度には小学校3年生に35人学級を導入してい
る。また少人数授業の特性を生かした「わかるよろこび
を目指す学習モデル」と「学ぶ楽しさを目指す学習モデル」
とが行われているとのことである。
適性な学級クラスの人数の是非について東大阪市でも色
々な意見があり議論も行ってきた。より適切な学級運営
や生徒の学習環境のあり方を思えば、担任がじっくり指
導とフォローができる事がその趣旨の本質だろう。実際
に小学校で担任をしていた方の話を聞くと個人的には25
人が最適だと述べていた。それ以上に増えると38人の
学級を担任していたその方は、提出物や学習ノートのチ
ェック等で生徒をじっくり見る事が難しくなると述べて
いた事を思い出す。

また熊本市の小中学校一貫教育は小学校と中学校の計9
年間を連続した1つのものとして捉え、従来の6・3制
を4・3・2制にしたり熊本市独自の教科や科目を設け
るなど個人の特性に応じた学力向上、生活面指導や心の
育成面などを行うものとのことである。昨日に訪れた小
さなコミュニティーである産山村での小中学校一貫教育
の趣旨と小学校児童数450人、中学校生徒数196人
の校区とでは意味合いが異なり、その対比がまた面白い。

小中学校一貫教育の取り組みとして英語教育がある。前
期を小学1年生から4年生まで、中期を小学校5年生か
ら中学校1年生まで、後期を中学校2年生から3年生ま
でとして理解力を高める指導が行われているとのことで
ある。
英語教育は有意義だが同時に日本語能力、物事に対する
自己の意見を持つ事やその発表力、そして国際的な環境
で日本の事を語れるだけの日本に関する様々な認識を深
める取り組みも大切で力を入れて欲しい旨を私は述べた。

産山村では2学期制を採用していたが熊本市では従来の
3学期制であり、担当者は2学期制には賛成しないと述
べた。
東大阪市文教委員会もより良い教育のあり方について更
に議論を行いたい。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 小さな村の小中学校一貫教育 | トップ | 行政と法律と現実と »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

インポート」カテゴリの最新記事