木村正治のデイリーコラム

木村正治(きむらまさはる)が世の中の様々な事項について思う事や感じた事を徒然に綴っています。

学力は学びたいという力から生まれる

2004-03-27 22:56:19 | インポート
 教育について考えることがあった。
 様々な議論や意見があるが、学力の中でも特に大切な
のは「学びたいと思う力」だと思うようになった。
 学ぶ力や学習能力よりも、本人が学びたいという力が
沸き上がることが最も重要ではないか。

 学校の先生だけの問題でもなく、家庭だけの問題でも
なく、又、学校を卒業してからの時間のほうがそれまで
の時間よりも遙かに長いわけで、様々な場面で何かに啓
発され学ぼうとする、そういう動機が芽生えた時に環境
がかみあえば人は伸びるのだろう。
 かつて日本人は、そういう環境を求めて留学をした。
 或いは環境を求めて旅をした。

 木造校舎とせせらぎの環境にあると、自ずから漢詩を
学んでみたいという衝動に駆られる。美しい石造建築の
中に入ると、美術や絵画や彫刻に触れたいという気持ち
になり、魅力ある都市や街並みに入ると、そこの地域か
ら始まってそこの国の文化、風土、歴史などを知りたい
という意欲が湧いてくる。
 この風景からこの曲が生まれたという経緯を知れば、
音楽についてもっと調べたいという欲求が生まれる。
 金融の街を歩くと、金融や銀行などについて知りたい
という思いになり、更には日本円と米$、豪$、ポンド
等との関係や国際通貨及びその相互関係などをもっと知
りたくなる。

 そういう学びたい、知りたい、と思う力が非常に重要
であると考えるようになった。

 そのような意欲は、なかなか机の上からは生じない。
 また灰色の角々としたコンクリートの建物の群れに
囲まれていても芽生えにくい。
 そう考えた時、教育にしろ人を動機づける何かにしろ
「環境」というものが極めて大きな影響力を持つ。

 まさに教育こそ「環境問題」でもある。

 本当に意欲ある人々はそういう「環境」を求めて彷徨う
のだろう。そういう環境をいかにして創造していくか、こ
れも又これから欠かせない視点になる。

 そして人が育ち、社会が発展していく。
 ふと思うがままに述べてみた。

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