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蟹工船

2008-07-27 13:28:14 | アート・文化

小林多喜二著「蟹工船」と言う本が、若い人に売れているそうである。彼が書いた時代と現代では、相当、社会も変化しており、単純に、比較はできないと思う。外国に行ってみると、改めて、日本の良さや、恵まれていることが、実感できる。例えば、日本には、餓死者がいない。そこそこ、食べていける。階級社会もないし、努力次第では、大金持ち(比喩が適切でないが)でも、何にでもなれる。後進国では、親に捨てられた子供は、その日、その日が、生存するための戦いでもある。

7月25日の産経新聞に、文芸批評家の新保祐司教授が「今日に必要な理想人間像」として、次のように書いていたので、要点を引用する。「最近、再評価の気運の高い後藤新平も、若き日に--西国立志編--を熟読した一人であった。この台湾総督府民政局長・初代満鉄総裁・東京市長等を歴任して、大きな仕事をした人の、精神の根底を流れているのは、西国立志編だった。今日の日本人が、取り戻さなくては、ならないものは、「天ハ自ラ助クルモノヲ助ク」と言う自治の精神である。  ①、人のお世話をする気はなく②、報いは必ず求め ③、人のお世話になるのを、当然と考える--そのような人間ではなく、自治の人こそ、今日、必要な「理想人間像」である。と結んでいた。

国全体が、勃興の気運に満ちた明治時代と、あらゆる点で、ハングリー精神に欠け、満ち足りた現代とでは、一概に言えぬと思うが?狭い視野でものを見るのではなく、広い視野で考えてはどうだろう? 日本では、やる気になれば、いくらでも、チャンスは、いくらでも転がっているのだから。

  


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