極東不動産の日記

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ウエブ雑感・その2

2008-06-23 22:29:33 | アート・文化

昨日のブログに、「ウエブ雑感」を書いたら、たまたま、今日の産経新聞に、米ミューズ・アソシエイツ社長である、梅田望夫氏の投稿の続編が載っていた。「量が質に転化する瞬間」と言う題で、書かれている。彼の文章をそのまま、引用したい。要約すると、将棋タイトル戦「棋聖戦」の特別観戦記で、こう述べている。将棋界最高峰の2っの頭脳、棋聖・佐藤康光と挑戦者・羽生善治の対決の現場に、居合わせた梅田氏が見たのは、知が生まれる瞬間の厳粛さ、であったとのこと。

梅田社長の専門は、「ウエブ進化や情報の爆発が、引き起こす社会変化」の研究とのことで、現代将棋の世界で、起きている事に通じると、羽生名人は、彼に教えたそうな。

「ITとネットの進化によって、将棋の世界に起きた最大の変化は、将棋が強くなるための高速道路が、一気に敷かれた事です。でも高速道路を走り抜けた先では、大渋滞が起きています」

羽生名人は、高速道路の先の大渋滞を抜ける事と「量が質に転化する」事は、深く係わってくるはずだと、梅田社長に言ったとのこと。

それから、梅田社長は、こうも言っている。ある時代に登場するリーダーの特質は、その時代の性格を映すものだ。天才的研究者の資質と、未来の洞察に優れた、ビジョナリー能力を兼ね備えた、羽生善治と言う希有な日本人が、他の世界ではなく、将棋界に現れた事は、情報化社会たる現代と言う時代を、象徴していると言えるのだ、と結んでいる。

浅学非才の私の頭では、これらの優れた人々の文章を、十分理解しきれないが、言わんとする意味は、何となく分かる気がする。今年に入って、今までとは違う、つまり、潮目が変わった感のある、社会の変化に、素早く対応出来る政治のリーダーに、羽生永世名人の様な人がいないものであろうか? 示唆に富んだ6月23日の産経新聞紙の記事には、事業を経営している立場からも、深く考えさせられた。