先日同僚とちょっとした議論をした。
「白黒かカラーか?」
メキシコからの移民を撮った一連のポートレートを、彼が白黒に変換しているのをみた僕が、カラーのままのほうがいいのでは、と言ったのが始まりだった。
情緒をだすため、ドラマティクにするためなど理由はいろいろあるが、カラー写真から色を抜いて白黒写真に変換するのは良くみられる手法だし、写真コンテストなどでもわざわざ白黒に変換して応募される作品も少なくない。
確かに目障りになる色をなくすことによって、主題(言いたいこと)がはっきりする写真もあるし、その効果は認めよう。僕の写真の中でも、これまで意識的に白黒に変えたものがいくつかある。
しかし、基本的に僕はそこに写っているものは色も含めてそのまま現実として受け止めたいと思っているから、報道写真に関しては「芸術的にみえる」とか「情緒がでる」というような理由でむやみに写真を白黒に変えてしまうことには抵抗がある。だいたいわざわざ白黒に変えるくらいなら、初めから意思をもって白黒フィルム(モード)で撮ればいいのに。。。とも思うのだ。
身体から流れ出る血の色は赤く、立ち昇る炎はオレンジ色。日に焼けた僕の肌は褐色で、晴れ渡った空は青色。。。それが僕らの接している現実の光景だ。
しかし、そこから色を抜き取ってしまうことで、写真がどこか気高い「芸術作品」のようになってしまい、見る人が普段の生活レベルで共有できる「日常性」を失ってしまうようなことはないだろうか。そこに写されているものは悲惨な現実なのに、どこか非日常で現実的でないような、ある意味美しくさえもある。。。そんな感覚に陥ってしまう恐れはないだろうか。
僕の同僚は、カラーは目障りになるという理由で一連のポートレートをすべて白黒に変えた。
それらは彼の撮った写真だし、彼自身の写真を通しての主張があるから、もともと僕がうんぬん意見することではなかったかもしれない。結局のところ、白黒かカラーかは個々のフォトグラファーの好みの問題ということになってしまうのだろうし、それがいいか悪いかなど、他人が判断できるわけでもないのだから。。。
「白黒かカラーか?」
メキシコからの移民を撮った一連のポートレートを、彼が白黒に変換しているのをみた僕が、カラーのままのほうがいいのでは、と言ったのが始まりだった。
情緒をだすため、ドラマティクにするためなど理由はいろいろあるが、カラー写真から色を抜いて白黒写真に変換するのは良くみられる手法だし、写真コンテストなどでもわざわざ白黒に変換して応募される作品も少なくない。
確かに目障りになる色をなくすことによって、主題(言いたいこと)がはっきりする写真もあるし、その効果は認めよう。僕の写真の中でも、これまで意識的に白黒に変えたものがいくつかある。
しかし、基本的に僕はそこに写っているものは色も含めてそのまま現実として受け止めたいと思っているから、報道写真に関しては「芸術的にみえる」とか「情緒がでる」というような理由でむやみに写真を白黒に変えてしまうことには抵抗がある。だいたいわざわざ白黒に変えるくらいなら、初めから意思をもって白黒フィルム(モード)で撮ればいいのに。。。とも思うのだ。
身体から流れ出る血の色は赤く、立ち昇る炎はオレンジ色。日に焼けた僕の肌は褐色で、晴れ渡った空は青色。。。それが僕らの接している現実の光景だ。
しかし、そこから色を抜き取ってしまうことで、写真がどこか気高い「芸術作品」のようになってしまい、見る人が普段の生活レベルで共有できる「日常性」を失ってしまうようなことはないだろうか。そこに写されているものは悲惨な現実なのに、どこか非日常で現実的でないような、ある意味美しくさえもある。。。そんな感覚に陥ってしまう恐れはないだろうか。
僕の同僚は、カラーは目障りになるという理由で一連のポートレートをすべて白黒に変えた。
それらは彼の撮った写真だし、彼自身の写真を通しての主張があるから、もともと僕がうんぬん意見することではなかったかもしれない。結局のところ、白黒かカラーかは個々のフォトグラファーの好みの問題ということになってしまうのだろうし、それがいいか悪いかなど、他人が判断できるわけでもないのだから。。。
他者の写真なのでそれぞれだと思いますが、新聞の記事に求められているのは白黒ではないように感じてます。それに、素人の私でもデジの白黒にするなら、初めからフィルムで撮った方がいいと思ってます。全然深みが違いますから。ただ文章を読ませたいのなら、それでもいいかもしれませんよね。主張が薄くなるから。デジの白黒は私にとっては「絵」に見えます。しかし、被写体側がどう感じるかもまた別の話になりますが。
私の「見たまま」を「視界」「見つめるモノ」を残したいので、カラーのが好きですね^^
http://www.661.jp/nociw/02/g01/g01-000.html
友人のHPの写真は私が撮ったものが・・・
こっそり貼ってみたり。
自分の好きな写真を撮る、信じるモノを産み出す。
シンプルで良いんじゃないでしょうか?^^
でも、いまは自分の作品撮りでも白黒をつかうことはほとんどないですね。高橋さんのおっしゃる
「僕はそこに写っているものは色も含めてそのまま現実として受け止めたい」
という考えにはとても共感します。
ひとそれぞれ写真に対する考え方は違うと思うのですが、ぼくは目の前にある感動や喜び、怒り、悲しみの現実を撮影して、多くの人に見て欲しいと思います。
デジタルが普及していくなか、デジタルかフィルムかといった選択も議論されるところですが、高橋さんはほとんどデジタルですか?
はげたかと少女や安全への逃避など時折目にする写真すら、どちらだったか自信がない。
カラーであれ白黒であれ、脳裏に残ったのは写真が持っていたあと味だったのかもしれないです。