シェーン・ストークス記者によるテイラー・フィニーのインタビュー記事が、今ブレイクしている。素晴らしかった。小気味良い。
VeloNation: Taylor Phinney Interview: Getting the pill culture out of the sport
チームメイトのスティーヴ・カミングスが北京でステージ優勝した時に、「カフェインや鎮痛剤なしで勝った!」と、フィニーが喜びのツイートをしたことが発端。そのことにストークス記者が興味を持ち、電話インタビューと相成ったそうだ。
+++
驚いたのは、カフェインや鎮痛剤を、運動のために摂取する選手がいるということ。それも驚くべきことではなく、珍しいことではないそうだ。理由は、恐怖心を取り去るためや、競技能力向上のため(←と、使ってる輩は、そう思い込んでいる)。
精神的な弱さを補っている。でも、こういうところから、エスカレートしていく。もっといいものを、強いものを。スポーツに於いても、更には人生に於いても。
禁止薬物ではないから、違反ではない。「でも、なんかそれは違うんじゃないか」とか「それをやったらマズいだろ」と、理屈ではなく思うのだけど、そんなありきたりな感覚さえ麻痺していく不気味さ…。
フィニーの話している内容は真っ当だ。でも、薬物問題に対して、口が重い人は少なくない世界だ。沈黙の掟が支配してきた業界故に、このインタビューは内容も然ることながら、彼の勇気自体がとても心に響く。
「フィニーは未来のランスではなく、未来のピノッティだね」と誰かが評した。納得。
Taylor Phinney @ Limburg (photo by kumataro)
VeloNation: Taylor Phinney Interview: Getting the pill culture out of the sport
チームメイトのスティーヴ・カミングスが北京でステージ優勝した時に、「カフェインや鎮痛剤なしで勝った!」と、フィニーが喜びのツイートをしたことが発端。そのことにストークス記者が興味を持ち、電話インタビューと相成ったそうだ。
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驚いたのは、カフェインや鎮痛剤を、運動のために摂取する選手がいるということ。それも驚くべきことではなく、珍しいことではないそうだ。理由は、恐怖心を取り去るためや、競技能力向上のため(←と、使ってる輩は、そう思い込んでいる)。
精神的な弱さを補っている。でも、こういうところから、エスカレートしていく。もっといいものを、強いものを。スポーツに於いても、更には人生に於いても。
禁止薬物ではないから、違反ではない。「でも、なんかそれは違うんじゃないか」とか「それをやったらマズいだろ」と、理屈ではなく思うのだけど、そんなありきたりな感覚さえ麻痺していく不気味さ…。
フィニーの話している内容は真っ当だ。でも、薬物問題に対して、口が重い人は少なくない世界だ。沈黙の掟が支配してきた業界故に、このインタビューは内容も然ることながら、彼の勇気自体がとても心に響く。
「フィニーは未来のランスではなく、未来のピノッティだね」と誰かが評した。納得。
Taylor Phinney @ Limburg (photo by kumataro)