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HONK de BONK

鳥の“落し物”が直撃しましたが(泣)鳥には寛容な私です。。。

Amstel Beer 2008 (アムステルビールはアムステルビールでも)

2013-04-12 20:48:16 | trip to Rotterdam'08
2008年、ロッテルダム6日間レースに行った時、空港のスーパーマーケットで買ったアムステルビールをホテルで飲んだ。


揚げ物地獄。。。
フリット、オランダコロッケ、オレボレン(年末年始に食べる揚げパン)、アムステルビール
(photo by kumataro @ Rotterdam 2008)


アムステルビールはもちろん分ってて買った。

「あっ!! アムステルゴールドレースのアムステルビールだ!!」とスーパーで見つけた時は狂喜乱舞。AAドリンク(オランダローカル系スポンサー)もあったけど、スポーツドリンクを飲みたい気分ではなかった。

で、いぬたろうと1缶を分け合って飲んだ。初日だし、二人とも酒は弱い。

「フツーかな?」
「飲みやすいよね」
「でもパンチがないって言うか…」

まあ、こんな会話をしたんだと思う。兎に角、意見が一致したのは、パンチがないということ。

しかし缶を捨てる段階で、これは普通のビールではなく、アルコール度数0.5%の所謂ノンアルコールビールだということに気付いた。パンチがないワケだよ。

そしてアムステルビールのサイトに行ったら、この0.5%ビールはなくなっていた。Amstel 0.0が取って代わったのかな? Amstel Maltというネーミングは一緒だけど。これで正真正銘のノンアルコールになったということね。

アムステルゴールドのゴールドは、アムステルビールの銘柄名。アムステルゴールドはアルコール度数が7%もある。

Amstel bier 公式サイト
Wikipedia: アムステルビール

ロッテルダム回想録 2008 その4

2008-02-08 18:05:57 | trip to Rotterdam'08
【ハイネケン】
元々アルコールには弱いし、飛行機なら気圧が低いので尚更。これまでは飲んでもワイン2、3口だった。

しかしスキポール空港の屋上展望デッキで巨大ハイネケンを見たら、無性に飲みたくなった。

機内食前の飲み物サービスの時、ハイネケンを所望したら、わざわざ探して持って来てくれた。客室乗務員さんと「ハイネケンのビール博物館行きました?」「いやー、行けなかったからここで飲んじゃおうかなー、なんて~」と、会話も弾む(※ ビール博物館=Heineken Experienceは2008年夏まで休館らしい)。

やっぱオランダ産はうまいわぁ~(※ 日本で売られているものは取手産らしい)と、1缶全部飲んでしまった。

案の定の事態に…。

食事中に朦朧としてきて、ダメだこりゃとトイレに駆け込んだが、倒れるように座り込んだら小康状態になり、リバースは免れた。その後、いつもは機内じゃほぼ眠れない私が5時間ぶっ続けで寝た(気を失った?)。わ~ん、、、一生の不覚! デザート食べ逃した(そんなことかよ~)。

しかし、恐ろしい人体実験だった。地上での限界アルコール摂取量が缶ビール1本強ってことを考えれば、分かりそうなものなのに。もう二度としません。。。

ロッテルダム回想録 2008 その3

2008-02-05 19:00:00 | trip to Rotterdam'08
6日間レース2日目(1月4日)の昼間はスキーダム(Schiedam)観光。ロッテルダム中央駅から地下鉄で8個目(1回乗り換えあり)の町。

風車が5機、運河沿いにあるということを知り、それ目当てで出かけた。

ガイドブックにはここの情報はあまりなく、ホテルのフロントで聞いてみた。

「すみません。私は今日スキーダムに行く。googleの地図をプリントアウトして持ってきた。しかしこれはいま一つだ。もしあなた方がスキーダムの地図を持っていたら私に下さい。何故ならば、昨日、私はこのロッテルダム市街地の地図をあなた方にもらった。これは素晴らしい。大変ユースフルであった。だからこんな地図がほしい」

と、脳内英作文を部屋で行い、フロントで一気に話し掛けた(会話のキャッチボールならぬ会話の壁打ち状態orz)。

フロントのおにーちゃんは無茶苦茶親切だった。最初、スキーダムが通じなかったけど(※ 地下鉄の車内アナウンスだとスキダ~ムって感じで“ダ”にアクセント)。
観光地図やパンフはなかったので、わざわざ地図の本をコピーしてくれた。更に、美術館に行きたいのか?じゃあここの道を曲がって…と、地図上でシミュレーションまでしてくれた。40%ぐらいしか聞き取れていないのに、長話になって冷や汗が出た。

礼を言い、駅に向かう途中、いぬたろうが言った。

「今のにーちゃん、イケメンだよな。フェルナンド・トーレスって感じー」

無念だ…。それどころじゃなくて、長髪ということしか覚えていない。でも、りんごほっぺじゃなかったと思う(←いつも一言余計)。

≪スキーダム写真日記≫
街中(トラム・バスの停留所Broersvestの西側にある広場→地図)に露天市場が出ていた。


八百屋さん。



チーズ屋さん。



昼食のため目星をつけておいたレストランが見つからず、市場で立ち食い。
これが楽しくてよかった(寒いけど)。



はね橋。



5機ある風車のひとつ。
ここの風車は大きい。



隣国ベルギーに比べ、オランダのチョコの評判はいま一つだが、
ここのチョコ(De Bonte Koe)はなかなか美味しかった。


ロッテルダムまで地下鉄で帰らなくてはならないのに、スキーダムの駅で間違えて国鉄の自動改札から入ってしまった。地下鉄の回数券(ストリッペンカールト)は日本のように磁気を読み取るものではなく、日時を刻印すると、ゲートが開いてしまうのだ(そして容赦なく閉じる)。

出られなくなり、駅員さんもいないし、オロオロしていたら二人組の少年に「大丈夫ですか?」と声をかけられた。

もー、この子達がまたむっちゃ親切でー(嬉泣)。結局、ゲートを強行突破し、警報音が鳴り出したのだけど、「大丈夫、大丈夫。行っちゃっていいよー」と見送ってくれた。

中学生ぐらいに見えたが(身長は日本の大人)、まさか小学生だったりしてね。日本で困っている観光客がいたら、無理矢理にでも助けようと誓いました。

+++

トーレスに助けられ、子供に助けられ、人は一人では生きてゆけないと感じる1日だった。

ロッテルダム回想録 2008 その2

2008-02-04 18:30:36 | trip to Rotterdam'08
ロッテルダム6日間レース 2008 “セルフ弾丸ツアー”決定後の記事のカテゴリを作りました。今後、観戦旅行される方のお役に立てればと思うのですが、あまり立てないかもしれません(←ダメな感じー)。

カテゴリ: trip to Rotterdam '08

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たかが数日間の滞在、2日間だけの観戦で、何が分かったかといえば何も分かってない気がするけれど、自分にはオランダという国が心地よかった。

ツール・ド・フランスでプロトンがやって来るのをじりじり・ワクワクして待つのと、切れ間なく目の前で繰り広げられる6日間レース。楽しみ方は違えど、どちらも心躍るのは同じ。

【ロッテルダム6日間レースのススメ】
≪利点≫
  • 英語サイトでチケットを前もって入手できる(※ 毎年10月頃発売開始。ここで購入した→Ticket Service[英語])。
  • 観光のオフシーズンなので航空券とかホテル代がリーズナブル。
  • 会場が分かりやすい場所(ロッテルダム中央駅より地下鉄で11分。そこから徒歩5分ぐらい)。
  • 毎年ライヴストリーミングをやっているので、雰囲気がつかめる。
  • 大抵英語が通じる。
  • お馴染み、ラボバンクがスポンサー。
  • オランダ人は親切な人が多いと感じた。

    ≪欠点≫
  • 冬の欧州は寒い。
  • 座席が狭い。
  • 開催日程が正月休みと微妙にずれている。
  • 物価が高い。
  • 終電を逃したら、ナイトライナーという深夜バスがあるようだが、乗り場まではちょっと歩くし、タクシーが会場に来るのかどうかは確かめられなかった(※ オランダには流しのタクシーはないらしい)。

    (photo: ロッテルダム6日間レースの電子チケット。購入後、eメールで送ってくれる。会場入り口でバーコードを読み取ってもらって入場)

  • ロッテルダム回想録 2008 その1

    2008-01-31 20:46:23 | trip to Rotterdam'08
    テキトー人間のオランダ備忘録。

    +++

    オランダのカフェでコーヒーを注文したら、クッキーが添えられていた。嬉しいサービスだ。

    まるでコーヒーにおつまみが付く名古屋のようだと思った。

    でもスキポール空港のスターバックスでは何も付いてこなかった。



    ロッテルダムのエスカレーターは、人は右側に立って左側を空けていた(※ 歩く人が少ないので何とも言えないが)。

    ここは大阪かと思った。でも大阪式がグローバルスタンダードらしいということを後で知った。

    スケート

    2008-01-21 18:10:32 | trip to Rotterdam'08
    オランダでスケート場を2回見た。


    観光で行ったスキーダムの町で。
    透明の窓付きのテントに覆われているリンク。
    スピンしてる子は皆無で、皆ひたすらぐるぐる走り回っていた。
    さすがスピードスケートの国だ。



    ロッテルダム街中。
    屋外スケート場って人生で初めて見たかも。



    椅子を押しながら滑ってるちびっ子が可愛かった。


    +++

    昨夏、TdF観戦の復路で観た機内映画がスケート物だった。あまりにも面白かったので機内誌(←映画紹介)を持ち帰ったつもりだが見つからない。あまりにもおバカ映画だったので捨ててしまったのかも(後悔)。

    「こんなの観てるの私ぐらいなもんかなー」と思い、トイレに立った時、他の人が何を観てるのかチェックしたけど、結構コレを観てる人多かった。

    【あらすじ】
    犬猿の仲のフィギュアスケート選手(♂×2)がポディウムで大乱闘。永久追放になる。しかしこの二人がコンビを組んで男子ペアで返り咲き…。

    『俺たちフィギュアスケーター』公式サイト(←注!音出ます)

    ウィル・フェレル(身長190cmでごつい)がフィギュアスケートの選手というありえない設定の『ズーランダー』系(←こっちはベン・スティラーがスーパーモデル)。

    この手のおバカ映画は得てして“DVDスルー”だが、12月末にロードショー公開。今も、これからもどこかで劇場公開されているようだ(勧めてる訳じゃない)。


    制作費60億って本当ですか。。。

    欧州のどんよりとした灰色の寒空に想いを馳せる

    2008-01-11 21:21:38 | trip to Rotterdam'08
    イヨー・カイゼの公式サイトを見たら、好きな6日間レースはゲントに尽きるようだ。ゲント・ゲント・ゲント。ベルギー魂炸裂。でも「ベルリン、ロッテルダムよりもね」などと言っているということは、この二つも人気レースなのだろう。以前のカイゼの相棒ギルモアはミュンヘンも挙げている。

    ゲントやベルリンに想いを馳せつつ、次の生観戦までの長い道のりを乗り切ろう。。。

    +++

    カイゼの公式サイトは二つあるが、どちらも稼動しているようだ。

    WELKOM OP DE WEBSITE VAN ILJO KEISSE(←英語ページ有り。見やすい)
    Official site of Iljo Keisse(←フラッシュ。。。)

    (photo: 賞品の車に「これは俺様がいただくぜー」と投げキッスするカイゼ。このベンツ、総合優勝ではなくスーパースプリントの勝者に与えられるもの。結局、別のチームの手にw)

    スタムが泣いちゃった!!

    2008-01-09 17:16:35 | trip to Rotterdam'08
    ポーカーフェイス、否、いつも仏頂面(はっきり言えば無表情)のダニー・スタムが感極まって泣いた。

    意外な光景に驚いたというか、ちょっと引いてしまった私だが(←ひどい、ひどすぎる)、スタムが2位のリージおじさんと抱き合った時には、涙が噴出した。以前、スタムとリージは公衆の面前でつかみ合いの喧嘩をした仲だが(苦笑)、リージは(←2位で悔しかろうに!)心からスタムを称える優しい表情だった。

    +++

    思えば今回のロッテルダム6日間レースは呪われていた(私が行ったからか?・泣)。

  • 参戦予定だったホアン・リャネラス ‐ カルロス・トレント組がトレントの怪我で二人まとめてアウト。代わりにGerd Dörich ‐ Steven De Neef組が出場。
  • スタムの相棒、スリッペンスは、開幕前から怪我のため出場は無理なのではと噂されていた。初日に登場するも、全く精彩をを欠いていた。そして2日目にはアウト。
  • 更にAndreas Beikirch ‐ Leif Lampater組のBeikirchがアウト。残されたスタムとランペーターが即席コンビを結成して急場を凌ぐ形となった。
  • とどめは5日目のチームスプリントから(?)クリス・ホイがアウト。二人組のチームスプリントとなった。

    こんなにアクシデントに見舞われる6日間レースは初めて見た。

    スリッペンス ‐ スタム組は今回のレースのポスターにもなってるし、オランダの英雄だし、主催者もスリッペンスに「じゃあ欠場すれば?」と簡単には言えなかったのかも。

    スリッペンス自身も大怪我から復帰し、やっと以前の状態に戻りつつあるので、無理をしてしまったのかなあ。

    大ピンチ状態の中、主催者はスタムとランペーターを組ませ(ジャージは白を使ったけど、スポンサーのロゴは両方入っていた)、2008年ロッテルダム6日間レースの観客動員数は過去最高(3万9千人超え!!)を記録し、大成功。テオ・ボス、マリアンヌ・フォスという北京五輪での活躍を期待される二人の貢献も大きいだろう。

    影の功労者は、緊急参戦となったドイツ人のDörichだ。
    Dörichは、1日のレース終盤に行われる「雨乞いの儀式(違)」(観客のウェーブ扇動)で、先頭を切って走るムードメーカー。
    総合順位は下から数えたほうが早いんだけど、主催者は彼の功績をちゃんと分かっていて、似顔絵プラカード行進をプレゼント。ポディウムガールをトップチューブに横座りさせ、バンク一周。最後におねーさんを転ばせそうにしたのはわざと?(笑)

    +++

    UIVカップ(U25)は私の贔屓、ケノー ‐ スイフト組が最終日に表彰台を逃す。前日まで2位につけていたのに4位に転落。。。 悔しいねえ。

    失速してしまったが、ケノー ‐ スイフト組は(UIVカップ初日を観た限りだが)レースによく集中していた。特にケノーは当初出場予定のジョナサン・ベリスのピンチヒッターにもかかわらず、切れのある走りだった。今後も大舞台を踏んで、2012年に向け、力をつけてほしい。

    今回、短距離とU25にイギリス人が招待されていたのは、マンチェスターで3月に行われるトラック世界選のPRでもあるんじゃないかな。実際、マンチェスター世界選はロッテルダム6日間レースのサブスポンサー。世界選にも多くの観客詰め掛けるといいな。

    +++

    【徒然@祭りのあと】
  • スタムの魂の走りには頭が下がる。逆境、大ピンチを乗り越え、決してあきらめず勝ち取った。
  • 「テオーーーーー!!(←MC)」「ボス!!!!!(←観客一同)」って私は経験できなかったorz
  • バルコのクラックorz トラックレースにハンガーノックがあるなんて。。。
  • ポディウムでの紙テープ落下@どばーが廃止!! なんと室内花火登場。紙吹雪に引火…はしなかった(危)。
  • 短距離選手のポディウムがあったよ(昨年まではスプリンターは放置プレイだった)。

    ※ 必見!! Bank of Dreamさんの展開解説&見解。

    公営競技はどこへ行く: ロッテルダム6日間レース終わる

    +++

    Ahoy アリーナで「ブロマイド屋もないし、グッズもほとんど売ってないけど、10ユーロだし、これでも記念に買っとくかー」と、てきとーな気持ち(←すまんー)で購入した「スリッペンス ‐ スタム Tシャツ」がいい思い出になりました。

    (photo: 2日目のスタム&ランペーター)

  • くまたろう参上@KY

    2008-01-08 20:40:36 | trip to Rotterdam'08
    その1. ロッテルダムの街をうろついていたら、ラボバンクの立派なオフィスがあった。中を覗くと6日間レースのポスターとホイールが展示されている。ふらふらっと入って行って、撮影。置いてあるパンフなどを手にとって、自転車関連のものがないかな~とチェック。ない。

    冷静になってあたりを見渡すと、商談をしている人なんかがいて、オランダ人とてアポなしでやって来るところではないような、ひじょーに場違いなところに入り込んでしまったことに気づく。マズい…。

    何事もなかったように立ち去ろうとしたら、とうとう受付のおねーさんに「何か御用でしょうか…?」声をかけられた。

    「ええっとー。私はロッテルダム6日間レースに興味がある。パンフレットとかチラシがほしい」

    と、とぼけた。「ここではレースのチケットは扱ってません。インターネットとか、チケット屋さんで売ってます」と、当惑の表情だったおねーさんは、逆にほっとしたようだった。不審者だと思われたようだ。単なる田舎っぺの自転車バカですorz


    「このホイールはシマノかな?」
    とか談笑している場合じゃなかった@ラボバンクのオフィス


    その2. レース初日@Ahoy アリーナ。まだ開場時間前だったので、外で待つことになるのかな(寒いよ~)と思ったら、建物内に入れるわ、椅子は置いてあるわ、結構豪華な雰囲気だわ、「気が利いてるよねー♪」と、どっかと椅子に腰掛けて開場を待った。

    しかし、何かがおかしい。

    制服を着た素敵なおねーさんに「すみません、私の席の入り口はどこですか?」と、チケットを見せたら「この扉を出て、右に行ったところですよ」と外を指差した。


    どー見たってVIPゾーンだorz


    外に出て右に行ったら別の玄関があって、寒風吹き荒ぶ中、開場を待ち焦がれるおっちゃん達がいた。

    仲間だ。。。

    ロッテルダム6日間レース観戦旅行 brief memo

    2008-01-07 17:29:14 | trip to Rotterdam'08
    ロッテルダム6日間レース観戦に当たってのアドバイス・お知恵を授けてくれた皆様、現地からの一言状況報告にリンクを貼ってくれた皆様、ありがとうございました。そんなトホホなレポを見て「こいつ大丈夫だろうか…?」と心配させてしまった皆様、お騒がせしました。観戦旅行より無事帰還いたしました。

    +++

    昨夜は帰ってくるなり本家ライヴストリーミング&Cycling.TVライヴストリーミングに釘付け。

    しかし、睡魔に襲われ、最後の最後は撃沈(号泣)。カイゼ ‐ バルコ組の熱い追撃を見逃すorz

    +++

    6日間レースの選手達は皆、強くて、かっこよくて、盛り上げ上手。

    イヨー・カイゼは面白い選手だった。頭に変な剃り込みを入れていて、妙な奴なんじゃないかと以前から期待していたんだけど。

    生意気そうな表情を浮かべ、「その程度の拍手じゃ花束は投げ込めないぜ」と客を煽り、展示されている賞品の車に「これは俺のものだ」とばかりに投げキッス。天然なんだか、確信犯なんだか。

    いぬたろうのお気に入りはペーテル・スヘプ。積極的なレースをし、相棒のツァベルも彼を盛り立てる。

    【motive & preparation】
    2009年の観戦を楽しみにしていたら「その年は仕事が忙しくて無理」といぬたろうに非情宣告される。怒り爆発。そしたら「じゃあ2008年を観戦しようぜー」とレース3週間前に突如弾丸ツアーが決定。

    これまでの海外旅行といえば「ALL自由行動だけど現地送り迎え付きのパッケージツアー」だった(それも殆どアジア)。

    航空券・ホテルの手配、観戦して生きて帰ってくるため、鳥頭を振り絞って情報収集を行う。6日間レース観戦のためならば、妻を質に入れてしまう勢いの自分がそこにはいた(ドリアンかよー)。

    【1日目】
    夕刻スキポール空港に到着。空港そばのホテルにチェックイン。空港の商店街をこれでもかと徘徊。トーマス・デッケルの載ってる自転車雑誌を購入。

    【2日目】
    ロッテルダムに鉄道で移動。ロッテルダム中央駅そばのホテルに荷物を預け、観光。
    15時ホテルにチェックイン。夕方メトロでロッテルダム6日間レースの会場Ahoyアリーナへ。
    感動のレース観戦。18時から23時まで狭い客席に座りっぱー。ホットドッグで一息入れ、24時過ぎまで観戦。
    24時42分の終電でホテルに帰る。

    【3日目】
    ロッテルダムの隣町、スキーダム観光。でかい風車5機も、寒いから観光客いないしー。
    昼過ぎにロッテルダムに戻り、ラインバーン(世界初の歩行者天国)をぐるぐる巻き。
    Ahoyアリーナ近くのショッピングセンターを徘徊。
    第2回感動のレース観戦。23時過ぎの「歌謡ショウ」前に生観戦から撤収。
    急いでホテルに帰り、21ユーロ(/24時間)もするホテルの回線を使いインターネット観戦。
    気がつけばPCをベッドの上に置いて爆睡orz

    【4日目】
    意外とお金は使わなかったので、最後ぐらいはホテルのレストランで朝食をすることに。
    ずっとテイウアウトと立ち食いだったもんなー。ハムやチーズの種類が豊富!! うま~♪ 小さな瓶のジャムや個別包装のチーズやヌテッラ風を大量お持ち帰り(←お土産)したかったが、あまりの客の少なさにそんなの目立って無理。レシート見て驚く。26ユーロ(4,300円/1人)の朝食だった。高けぇ(泣)。 
    鉄道でスキポール空港へ。普通にペットの大型犬が乗っていた。お利口さんだ。名前はテスちゃん。女の子? 
    終わった。。。 無理してでもマスターズ・オブ・スプリント(土曜のマチネー)を観戦するか、アムステルダムの街に寄るかすればよかったかな~と思う。

    【5日目】
    午後、成田到着。


    +++

    楽しい収穫多き2日間の観戦だった。

    6日間レースのスピード感&テクニック
    あのスピード。想像以上だ。そんな中、落車しない・させないテクニック。嗚呼、プロだなぁ。

    デルニーレースの迫力
    オイルの匂いが漂い始めるとデルニーレース。化学臭でさえ甘美。最後尾のヨープ・サイラートさんが相棒選手に「行くぜー」と手招きし、ゴボウ抜き。シビレた。観客、大興奮。

    温かいオランダの観客
    どの選手にも温かい拍手を送り、いいプレーの時はスタンディングオベーション。

    テオ・ボスの人気
    ビックリするぐらいのオランダでのテオ様人気。老いも若きも男も女もテオ・ボスが大好き。スーパースター。

    情熱を取り戻せたか?
    昨今のドーピング問題に、実は私はとてもめげていたようだ。言い訳、開き直り、必要悪、落胆、失望、苛立ち。そういう文化があったことは仕方がないことだし、億万長者になるためのズルばかりではなく、生活がかかっていて這いつくばる様にして悲しく手を染めるのだって分かっているつもりだった。それでも滅入っていた。今回、若い世代の溌剌としたレースっぷり(まだまだ下手クソだけど!)や、観客の熱狂や、選手の真剣勝負に、以前のワクワクが蘇った。素晴らしい競技だからこそ、変わらなくてはとやっぱり思う。