HONK de BONK

鳥の“落し物”が直撃しましたが(泣)鳥には寛容な私です。。。

私のツール10年目

2011-06-29 18:16:08 | bike
初めてテレビ観戦したツール・ド・フランスは2001年。これは同じ年のジロにハマった流れで、それまでツールについて殆ど何も知らなかった。知らなかったどころか、スポーツではなく、「鳥人間コンテスト」的なイベントだと思い込んでいた。

世界中から命知らずの猛者達がフランスに大集結。高額賞金をめぐって冒険野郎がフランスの野山を駆け巡る。

バート・レイノルズの『キャノンボール』か。。。 それに自転車のスポーツと言えば、トラック競技しかないと思っていたし。

でも、「マイヨ・ジョーヌ」という言葉は知っていた。就職試験の問題集だか模擬試験で「ツール・ド・フランスで、その時点で1位の選手が着用する黄色いジャージはフランス語で何と呼ばれるか?」という問題が出題された。信じられん。でも、ホント。当然、そんなもん知るか!ですわ。

社会人になっての夏の夜。テレビのチャンネルを変えたら、ツールの表彰式をやっていた。結構寒そうにしてたから、山岳ステージかなぁ。マイヨジョーヌは、おっさんぽい選手が嬉しそうに着てた。「なるほど。黄色だ」。すぐにまた、チャンネルを変えた。

ここで何かを感じて、ロードレースにハマっていたら、私の人生は変わっていたのだろうか…(←たぶん、変わってない)。

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今年も、熱い夏がもうすぐ始まる。暑い夏は、ほどほどでお願いします。節電モードなんだし。

(photo: ツール4賞ジャージマグネット)

謎のオーストラリア人

2011-06-28 23:46:37 | bike
Nacoさんの日記(Mas Ciclismo 取材メモ&Diary: 週末の全日本選手権 2011.06.27 Mon)より。

…Uストリームで中継が見られた。ツーレはこれを一緒に見ながら、ときにとんちんかん、ときに納得のコメント。「全日本って、海外選手は出られないの?」などと唖然とするような質問を発したかと思うと、…

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実はあながちとんちんかんでもないのだ。全日本のパンフレットに過去の優勝者一覧が載っている。なんと過去に、全日本をオーストラリア人が優勝している!!

と言っても、1998年に全日本自転車競技選手権大会が始まる前の「全日本アマチュア自転車競技選手権大会」しかなかった時代だけど。

1989年、ケリー・ジェミーというオーストラリア人選手が、宮城県仙台市泉区の会場で優勝している(写真参照)。

この人だろうか?

Jamie Kelly - Cycling Archives

ジェミー・ケリー、現在43歳。1993~1996年までプロ。全日本アマを優勝した同年、フランスの6日間レースで優勝。主な好成績は豪州国内。

と、ここまでは分かったんだけど(※ この選手が同一人物であればの話)、何故、全日本に出場したのかということは分からなかった。

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2007年、英国ナショナル選にも外国人が出場している。ニュージーランド人のゴードン・マッコーリー。

ただ、これには理由がある。この年は洪水で6月のナショナル選が8月に移動。そのためだと思ったが、プレミア・カレンダー(国内ロードシリーズ戦)にナショナル選が組み込まれ、マッコーリーはシリーズ戦のポイントを獲るため出場。なんと3位入線。勿論、イギリス国籍ではないため、ナショナル選の順位は4位の選手が3位に繰り上がった。

英国ナショナル選RR

2011-06-28 00:22:27 | bike
2008年…2位
2009年…3位
2010年…2位
2011年…3位

上記はピーター・ケノーの英国ナショナル選RRエリートの成績(※ 2008年・2009年はU23カテゴリーでは優勝)。

22歳の選手が、ナショナル選で4年連続ポディウムに立つなんて凄いことなんだけど、今年こそ優勝が悲願だっただろうな。。。


(L→R)ケノー、ブラッドリー・ウィギンス、ゲラント・トーマス


ケノー、ウィギンス、トーマス、チームスカイ3名の逃げがキマり、優勝争いとなる。残り1周でケノーがアタック。ゲラントがそれを潰しに行き、その隙にウィギンスがアタック。これが決定打となり、ウィギンスの独走優勝。

ウィギンスとゲラントはツール・ド・フランス出場組。ツールに英国チャンピオンジャージを? レースの映像は観ていないが、出来レースっちゅうか、チームオーダーではない気がした。というのは、ケノーがポディウムのインタヴューで、不貞腐れ気味だったから(苦笑)。チームオーダーなら、もうちょっと取り繕えるのではないかと。ウィギンスとゲラントが連携していたとは思わないけど、ケノーにしてみれば、2対1みたいな目に遭わされたという不満もあったのかな。まあ、単に悔しかっただけかも。

2・3・2・3ときたら、次は2。じゃなくてー、来年こそ英国チャンピオンジャージ!! 

British National Road Race Championships - Podiums and...

(photo: daylifeより)

美酒!! ~ 全日本ロード 表彰式&シャンパンファイト ~

2011-06-27 21:53:55 | bike
全日本選手権ロードの表彰式。日曜日は大混雑だった故、テントの柱や、その他いろいろ阻むものが写っておりますがご容赦を。写真は時系列。

【女子エリート】

(L→R)2位: 片山梨絵、1位: 萩原麻由子、3位: 西加南子


シャンパンファイト、始まる!!


なんか、いいもんだよね~、欧州のレースみたいで(しみじみ)


片山選手、豹変!?(笑)


【男子エリート】

別府選手のスピーチ。大震災のことにも触れ、皆聞き入る。


(L→R)2位: 新城幸也、1位: 別府史之、3位: 清水都貴

そして、シャンパンファイトが始まる。。。


かいーちょー、見えないよ~(私、涙目)
会長、女子のシャンパンファイトの時は逃げてたくせに、男子の時は写メかよっw


みやたか選手、背中を流す?(違)


激しくラッパ飲み


出来上がっている3人。。。


ホントはお酒、弱いんですか。。。


満足げに退場


まだ飲んでるよw


まだ飲んでるよ その2
表彰式が終わり、偉い人の〆のお言葉に突入しようとする中、席で飲んでいる西選手w さらに、小指立ってるし~。


カメラぶっ壊れるんじゃないかとか、テントがべたべたになるんじゃないかとか、会長の極道スーツ、否、お召し物が台無しになるんじゃないかとか、後のことを考えると恐ろしいけど、選手達が喜んでる姿を見るのはいいもんです。

でも、例えば、某グランツールのポディウムガールの衣装のクリーニング代は自腹…なんて聞いたことがあるから、あんまりな無茶はやめて下さいね(笑)。

(photos by kumataro)

夢見る合宿所

2011-06-23 22:42:55 | bike
2009年のガーディアンの記事にこんなくだり(GB虎の穴 ≪イタリア編≫ 2009-10-14)があった。

合宿所はトスカーナのクアッラータにある。二人部屋。ピーター・ケノーのルームメイトはルーク・ロウ。壁面には、おびただしい枚数の雑誌の切り抜き。マーク・カヴェンディッシュ、エディ・メルクス、ロジェ・デフラミンク、マリオ・チッポリーニ…。彼らのように成功したい。

この写真がまさにそれ(最近、見つけた)。ピーター・ケノーがチームスカイ入りする前年の、GBアカデミーの合宿所の部屋の様子だ。


(photo: mjrka.comより)←写真のキャプションがピーター・ケノーじゃなくてルーク・ロウになってた


ケノーと同郷のカヴは右下に。ルームメイトのロウは、ウェールズ人。同郷のゲラント・トーマスかもしれないバルロワールド(当時)のジャージはちらっと中央上。

まさに夢が詰まった出発点だ。ケノーはチームスカイ入りして第一歩を踏み出し、ロウは今もGBアカデミーで修行中(※ 現在、アカデミーのベースキャンプはマンチェスターに移ったとか)。

ここだけが自転車選手コーナーで、この倍のスペースの壁面は、水着のおねえさん…ってことはないよね?(笑)

大学生レースがおもしろい5つのワケ ~学連レース ナビ~

2011-06-21 19:52:56 | bike
日曜日、全日本学生選手権個人ロードレース大会へ行ってきた。

ツール・ド・スイスを見届け、仮眠して3時起床。

早朝過ぎて鈍行しか運行してない故、4時間各停電車に揺られ、9時ごろ長野県木曽郡木祖村の奥木曽湖の周回コースに到着。地元の人達のイントネーションは名古屋弁風。。。 思えば遠くへ来たものだ。

何故、ここまでして学連レースを現地観戦するのか? 

「日本全土を舞台に繰り広げられ、日本が注目する“学連レース”のみどころを5つポイントを紹介します! 」と、Jスポのパクリみたいで申し訳ありませんが(←“みたい”じゃなくそのもの)、学連レースの魅力をば。

1. 『ブラッド・スウェット・ギアーズ&ティアーズ』
優勝して涙する選手、お互いの健闘を讃え合う選手、思った結果が得られず、唇を噛みしめる選手、自分の目標を達成し晴れ晴れとした表情の選手、チームの結束etc... 驚くほどに真剣勝負、血と汗と涙がてんこ盛り。

2. ロードとトラック両方が楽しめる
タンデム、マディソン、チームTT、クリテリウムなど、生で観戦する絶好の機会。その上、学連選手は得意種目だけに特化する訳にはいかないので、いろいろな種目をこなすマルチっぷりを見ることができる。

3. 選手達のキャラが個性的
雑誌やテレビに登場する有名プロ選手なら、情報も溢れ、脚質やキャラクターも難無くキャッチすることができるだろう。学連の選手達も、自転車競技部のブログ、FaceBook、Twitterなどで、結構実名活動していたりする。最初は漠然とレース観戦していた私も、本人発信の情報とダブらせて、更に観戦が楽しくなった。

4. あまり馴染みがなかった山間部を小旅行
青森県階上町、長野県木曽郡木祖村…。有名観光地ではない。しかし、観光地擦れしていない素朴な町と触れ合うことが出来る。地元の人達もレースに協力したり、観戦したりと温かい。

5. 逆境の中、頑張る選手達
大怪我を避けられない競技。機材は高額。その機材は、落車すれば一発で木端微塵も(涙)。試合会場はいつだって遠い。同級生が遊びやバイトを謳歌する中、厳しい練習やダイエットに取り組まなくてはならなかったり。そりゃあ、学生スポーツに真面目に取り組んでいる選手達は皆そうだけど…。もう、どうかしてるんじゃない!?ってぐらい、自転車競技が好きでなきゃやっていけない筈。応援したい。

神宮外苑クリテを待たずとも、都心の学連レースがお台場で開催されるようだ。1周800mの海辺のクリテリウム? まるで夏のオーストラリアで行われるジェイコ・ベイ・サイクリング・クラシックみたい。

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Nacoさんのところに学連発のレースレポートが。現地にいると、戦況とか展開とか意外とワケが分からなかったりするのだ。非常に参考になりました。

Mas.ciclismo-bis: 全日本学生選手権個人ロードレース大会 (6月18/19日) その1:リザルト
Mas.ciclismo-bis: 全日本学生選手権個人ロードレース大会(6月18/19日) その2:アルバム

以下、私のゆるゆる観戦写真日記。レースは181km、150名出走の完走は27名という厳しいレースだった。


黄色いサコッシュ? と思いきや、レジ袋っぽい(順天堂大学)


ダム湖沿いを走る選手達


補給地点


苦しいレースのひと時の笑顔(立命館大学)


U23日本チャンピオンジャージの山本と徳田(鹿屋体育大学)


吉田(左: 鹿屋体育大学)と早川(法政大学)


スタート地点近くにはアヤメ(ショウブ?)が咲いている


スタート地点で赤旗が振られると強制DNF(=降りて下さい)。切ない瞬間。。。


ラスト1kmの激坂!!


女子ポディウム


男子1~10位、揃い踏み


賞品が気になる逢坂選手(左)。日本大学自転車部ブログではナイスキャラを発揮(笑)。


男子ポディウム。優勝の山本選手は昨年のツール・ド・北海道でステージ優勝。
弾む毬のようなグラブシュ系(笑)なのに、登りも強い!!

 

 


【女子 個人ロードレース 結果】
1 304 田中  まいTANAKA, Mai 日本体育大学12FU0501499 3:04'57'' 32.44
2 307 明珍  裕子MYOCHIN, Yuko 朝日大学24FU0501151 3:05'39'' 0:00'41'' 32.32
3 314 塚越  さくらTSUKAGOSHI, Sakura 鹿屋体育大学46FU1000640 3:05'55'' 0:00'58'' 32.27
:

【男子 個人ロードレース 結果】
1 7 山本  元喜YAMAMOTO, Genki 鹿屋体育大学29MU0700705 4:27'29'' 40.60
2 2 吉田  隼人YOSHIDA, Hayato 鹿屋体育大学29MU0301043 4:27'29'' 0:00'00'' 40.60
3 56 窪木  一茂KUBOKI, Kazushige 日本大学07MU0500798 4:27'37'' 0:00'08'' 40.58
4 59 逢坂  弘紀OSAKA, Hiroki 日本大学02MU0601011 4:27'39'' 0:00'09'' 40.57
5 74 早川  朋宏HAYAKAWA, Tomohiro 法政大学22MU0500741 4:27'40'' 0:00'10'' 40.57
6 43 笠原  恭輔KASAHARA, Kyosuke 中央大学11MU0700146 4:28'22'' 0:00'53'' 40.47
7 101 入部  正太朗IRIBE, Shotaro 早稲田大学29MU0500601 4:29'56'' 0:02'27'' 40.23
8 5 黒枝  士揮KUROEDA, Shiki 鹿屋体育大学44MU0700889 4:31'00'' 0:03'31'' 40.07
9 8 徳田  鍛造TOKUDA, Tanzo 鹿屋体育大学26MU0800588 4:31'04'' 0:03'35'' 40.06
10 3 野中  竜馬NONAKA, Ryoma 鹿屋体育大学34MU0501177 4:31'35'' 0:04'06'' 39.99
:

(photos by kumataro)

喜び三連発!!

2011-06-21 18:19:36 | bike
日曜日、長野県木祖村で全日本学生選手権個人ロードレース大会を観戦。往路は鈍行で4時間の道のりだったが、復路はあずさ。結構、寝ることが出来た。で、夜はツール・ド・スイス観戦(クネゴ…)と、文字ライヴで、支配下選手のレース状況確認。

【ルーク・ロウ】
テューリンゲン一周最終ステージ優勝。ロウはもう少し実績を積めば、いつかはチームスカイかなぁ。

CN: Internationale Thüringen-Rundfahrt U23 2011 June 19, Stage 7: Weida 166.2km Wilco Keldermann takes final honours in Thuringen Brit Luke Rowe wins final stage


(L→R)マイケル・ヘップバーン(ジェイコAIS)、ルーク・ロウ(イギリスナショナルチーム)、
Nils Plötner(ドイツナショナルチーム)(photo: テューリンゲン一周公式サイトより)


【ピーター・ケノー】
Route du Sud総合3位。

CN: Route du Sud - La Dépêche du Midi 2011 June 16-19 2011

steephill.tv: 第3ステージ(山岳)2位争いのゴールスプリント
steephill.tv: 総合1~3位ポディウム。公式サイトに総合の写真がないのは、まさか2位の人のせい?(恨)

【リー・ハワード】
Ster ZLM Toer最終ステージ優勝。嬉しい今季RR初勝利。

Ster ZLM Toer June 19, Stage 5: Etten-Leur 191km Gilbert prevails at Ster ZLM Toer Howard sprints to victory on final stage


(photo: Ster ZLM Toer公式サイトより)


Ster ZLM Toer Journaal zondag


2011-06-20 18:06:15 | bike
昨日、全日本学生選手権個人ロードレース大会を現地観戦。

長野県木曽郡木祖村の奥木曽湖の周回コース。1周9kmなので、選手が通り過ぎたら、湖の畔でまったりと待つ。

何か腕がむずむずするなぁと思いふと見たら、小型のコガネムシみたいなのが腕を這っていた。

「ぬわぁぁぁ!!」と叫びながら、虫を振り払っていたら、いぬたろうがニヤニヤしている。「さっきから虫がとまってるのに、くまたろう気がつかないんだもん。鈍いよなー(嘲笑)」と失礼なことを。見てたんなら教えろよー(怒)。

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そして今朝。。。

いぬたろうの腕の内側に、沢山の赤いぼつぼつが…。むっちゃ痒いという。水疱瘡? 風疹? なんて不安がっていたが会社に行った(←全部子供の頃にやったそうだ)。しかし、痒みに耐えきれず早退し、皮膚科に行った。

結果、毛虫皮膚炎とのこと。毛虫の姿を見なくとも、毛虫の毛(毒針)が風で飛んできたりして皮膚に触れると皮膚炎になるらしい。人のコガネムシを笑い、己の毛虫に泣く。

この原因となるチャドクガの幼虫は、ツバキやサザンカの木を好むそうなのでご注意を。

ビヨンド・ザ・シャペロン 2009&2011

2011-06-17 21:48:59 | bike

2009年ツール・ド・スイス第3ステージ
カヴとアイゼルを見守るシャペロン


2011年ツール・ド・スイス第4ステージ
フースホフトの右後ろに同じシャペロンのおじさんが。。。


特に強烈キャラでもないこの人を、何故覚えているのか自分でもよく分からないが、このシャペロンのおじさん、選手が勝利に歓喜する姿を眩しそうといか、嬉しそうにいつも見てるんだよねー。選手に張り付くのが仕事・使命なんだろうけど、それ以上の何かがあるというか…。「お前、ファンか!?」みたいな。

名前を知ってるワケでもないし、愛着を感じているワケでもないけど、自転車レース好きなのかなぁ、なんて想像すると、和んじゃって。。。 ツァベルのシロみたいな感じですかね(違)。

(photos: Cor Vosより)