空見日和

何がとび出すやら...
空見日和の軽~いお話

伊藤伊那男/停まるたび蛙の声を飯田線

2017-06-21 17:32:03 | 空見屋のスマホで絶句







九鬼あきゑ/師の魂か泰山木の花ひらく

     /句座あらばけふも来てゐる蟇




浅井陽子/校庭の巣箱を覗く参観日

髙田正子/雀より大きな頭梅雨茸







新緑の出口入口禁猟区/青萄


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佐藤文香/手紙即愛の時代の燕かな

2017-06-15 21:16:13 | 空見屋のスマホで絶句


武田和郎/先頭を行く一団が青嵐

塩見恵介/晴れた日の海のさびしさ三鬼の忌

田中亜美/抽象となるまでパセリ刻みけり







いなさ亦酒乱の父になり来たる/青萄


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寺井谷子/一突きで男倒れん大西日

2017-06-09 22:31:02 | 空見屋のスマホで絶句





野澤節子/われ病めり今宵一匹の蜘蛛も宥さず

佐藤鬼房/やませ来るいたちのやうにしなやかに

藺草慶子/夜の底を突き上げて花吹雪けり





水黒く押し出されゐる芒種かな/青萄


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藺草慶子/空に向く蛇口が一つ囀れる

2017-06-06 20:45:45 | 空見屋のスマホで絶句


鳥居真里子/母と書けば母の消えゆく花うつぎ

岸本尚毅/夜の花のその枝長し雲に沿ふ



片山由美子/囀や孔雀は檻の中の鳥

中原道夫/先端にいのちのもがく捕蟲網



星野高士/夜桜や少し賑ふ離れの間

山下知津子/落椿いくつか寄せてある日暮


イワガラミ

イワガラミの開花


仏法僧京都に島津製作所/青萄

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正木ゆう子/出アフリカ後たつた六万年目の夏

2017-06-03 13:06:20 | 空見屋のスマホで絶句


正木ゆう子/愛しさは振り向く牛の口に草

     /牛たちのそののち知らず再び夏

     /鷹渡るつばさの上も下も空







花ミモザ落暉へもどす鳥の群/優空(=青萄)



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矢本大雪/ゼフィルスをはらむ真冬のポストかな

2017-06-01 19:58:24 | 空見屋のスマホで絶句


松永千秋/ナイフ研ぐかすかに青を零す指





矢本大雪/冷や飯に月のぬけがらそして間奏

    /吹雪呼ぶ切手を舐めてもらうため





大いなるうろんを過ぎて亀鳴けり/青萄


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鳥居美智子/指の冷え十代に似て非なりけり

2017-05-28 00:05:00 | 空見屋のスマホで絶句





青芝を刈りて地球にはぐれたる/青萄


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小檜山繁子/可惜身(あたらみ)の刻刻三月十一日

2017-05-27 21:04:41 | 空見屋のスマホで絶句







鰊群来(にしんくき)未明をやぶる発動機/優空(=青萄)


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あざ蓉子/流木となり星空を見ているか

2017-05-22 20:07:49 | 空見屋のスマホで絶句


鳥居美智子/春を嗅ぐ鼻とき色に萱ねずみ

あざ蓉子/たましいの振りかえるとき冬の猫

大木あまり/蝶のごと生くるは難し火を使ふ







黙深し怒怒怒怒怒怒と蜷の道/優空(=青萄)



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金子 敦/フェルメールより光を曳いてゆく螢

2017-05-20 20:39:35 | 空見屋のスマホで絶句


金子 敦/春惜しむ画鋲を深く刺し直し

    /鉄条網ひとつひとつの棘に雪

    /寒波来るぴしと瞬間接着剤






大柄なマルシェの売り娘(こ)花朱欒/青萄





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鳥居美智子/風眩しあなたがアルバトロスなら

2017-05-18 21:43:19 | 空見屋のスマホで絶句


中村和弘/闘牛の足跡ふかく菫咲く

大木あまり/踏青といふは闘ふ一歩かな

大牧 広/味うすき昆布茶を飲みて西行忌





春はあけぼの驚愕のひと夢に来し/青萄


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榮 猿丸/ベランダに名月を見るふうんと言ふ

2017-05-11 20:47:32 | 空見屋のスマホで絶句


山口優夢/投函のたびにポストへ光入る

大木あまり/白玉を食べるや心そこになく

藤井あかり/コピー機の光露けく走るなり

七田谷(なだや)まりうす/転倒数回いよよ露けき身なりけり

宇多喜代子/夏草となるまでわたしは死なぬ







ぐづぐづとぐづぐづぐづと薄暑のバー/青萄


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岸本尚毅/火を焚いて春の寒さを惜しみけり

2017-05-07 19:59:41 | 空見屋のスマホで絶句


岸本尚毅/広がつて薄きところや蟻の道

    /茄子の馬人が居らねば蟹が来て

    /能役者亀鳴く如く謡ひ出づ









亀鳴くや暗渠に昼夜なき流離/青萄


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夏井いつき/行く雲や恋猫の名は銀太なり

2017-05-06 21:57:13 | 空見屋のスマホで絶句


大木あまり/逝く猫に小さきハンカチ持たせやる







勝てもせぬが敗けたくもなし恋の猫/青萄


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津川絵理子/鶏頭を入れて花束太りけり

2017-05-04 19:03:36 | 空見屋のスマホで絶句


津川絵理子/秋の服吊るして人とゐるごとし

     /茨の実摘んで互ひをよく知らず

     /秋祭果てたる家に戸の戻る







薔薇の芽の朱華(はねず)日活ポルノかな/青萄


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