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半世紀ぶりに訪れた自動車教習所は昔のままだった

 運転免許の更新の際、高齢者講習を受ける必要があるということで自動車教習所へでかけた。



 目の前には昔と変わらぬ教習コースが広がっていた。懐かしい。

 この50年の間に技術はめざましく発達したので教習課程も大きく変わっていて、教習コースも大きく変わっているだろうという思い込みは外れた。

 車が変わってきても、人間がそれを使いこなすための訓練は変わらない。いや、変えられないのだろう。

 昔のシンプルな車を運転する技術は人間の感覚器官に合理的な信号を与え、本能的に車を制御していくことができた。「エッ、こんな動きするの」と感じることはなかったのだ。

 最近の押釦スイッチだらけの車、こんな事もできるのだと自慢したいのかもしれないが、結局殆ど使われない。「エッ、こんな事もできないの」と叫ぶこともしばしば。マン-マシンインターフェイスはできるだけシンプルにしてほしいものだ。

 50年の歳月を経た今、教習時間は昔とあまり変わっていない。技術革新により車を運転するための訓練時間が大幅に削減されたという事実はなさそうだ。車の進化の方向が間違っているのかも知れない。

 秋空のもと、少年少女たちが縁石に乗り上げながら走っている姿がとても懐かしく感じられた一日であった。


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