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黄昏れたフクロウ

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本、インフルエンザハンター

2020-02-20 | 感染症
 ロバート・ウエブスター著、岩波書店の「インフルエンザ・ハンター、ウイルスの秘密解明への100年」を読んだ。


 1918年に発生したスペイン風邪の感染者は5億人、死者は5,000万~1億人と言われている。世界人口が20億人だった時代、世界中の25%の人たちが感染したことになる。

 当時はウイルスというによる感染という知見がなく、このスペイン風邪をきっかけに研究が進み、インフルエンザの解明が進んでいった。

 この本はこのインフルエンザ・ウイルス研究の歴史を順を追って説明し、今後何が起こりうるかの警告を発している。

 現在新型コロナウイルスのアウトブレイクが日本で始まった。感染力は強いが致死性の低いこのウイルスへの対応は、今後来るであろう感染力も致死性も高い新型インフルエンザへどう対応していくかの訓練には良いチャンスだと思う。ただ残念なことに、ウイルス検査数が不十分で、貴重なデータ採取の機会を逃しているようだ。感染者数を増やさないための厚労省の戦略は検査をしないことなのだろうか。

 ウイルスに関する基本的な知識を得るためにこの本はおすすめだ。

 
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