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中国における歴史教育の問題点について

 ブログでは政治や宗教の話題は避けるようにしてきたが、これだけはやはり書いておく必要があると思う。たまには真面目なテーマも良いだろう。

 これと言うのは、中国における歴史教育の問題点についてであり、非常に重要な問題が内在している。この問題を取り上げるのは、この問題が将来の日本にも必ず起こることであり、他山の石として捨て置いてはならないからである。

 現在、日本の高校では日本史を週に6時間学習する。一週間の総授業時間は34時間だからその比率は約5分の一と大きい。ところが中国では学習時間の約半分が歴史の授業に費やされていると聞いている。彼らは何故このように歴史の授業に時間をかけるのか。まさしくこれが歴史の本質的な問題点であり、歴史というものの持つ特性であるから解決は困難かもしれない。

 例えばこういうことである。日本ではまず縄文時代を習い、弥生時代を教えられる。といっても覚えるのは縄文土器と弥生土器の違いを覚えるくらいで簡単なものである。実際に歴史として年号が記録されているのは6世紀半ばの継体天皇の頃からである。

 中国でも黄河文明から習うのだが問題はその期間。紀元前7000年から2000年までが黄河文明なのだが、その期間が老官台文化や北辛文化など10の文化に分類されていて、各々が特徴ある土器を持っている。そして中国4000年の歴史は紀元前2000年の夏王朝から始まるのだが、これからが大変である。つまり中国の学生は4000年分の歴史を覚える必要があるのだ、日本ではせいぜい1500年であるのに対し。

 あと2000年も経つと、日本でも歴史の時間が学習時間の約半分以上を占めることになるかもしれない。それでは自然科学の教育に影響が出てしまうはずだ。中国の歴史教育の現状を分析し、日本でも今のうちに何らかの手を打っておく必要があると思うのだが、、、、、




補:「他山の石」の用法について誤用であるとの指摘をいただきました。コメント欄もご覧ください。



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