お元気ですか。平均的に地球の大気の温度は上昇しているのでしょうが、11月にコスモスが咲くのは当たり前だと思います。
日本のヨガ人口は20万人と言われています。そのかなりの割合が、痩身を動機として始めているのだそうです。ヨガ教室の側も、そうした需要に応じるべく、痩身効果が期待できるポーズをプログラムに取り込んでいる、というのは穿った見方でしょうか。ポーズによっては、腹部に圧迫を加えて溜まっているガスを抜くような効果があるものも少なくないでしょうから、ヨガで放屁、というのは自然なことのように思います。今度、我慢せずに自然にやってみてはどうでしょう。楽しそうじゃないですか。 ちなにみ、私が通っていた教室では、ヨガの前には食事は控えるようにと言われていました。毎週金曜の12時50分から90分間のクラスでしたが、金曜は朝食を抜くのは勿論のこと、木曜の夕食も軽めにして、しかも、午後9時前には済ませるようにしていました。その所為か、ヨガで放屁というのは自分では経験がありません。
こちらでは、相変わらず運動はしていません。先々週から通勤のバスをやめて歩くようにしたことと、職場でエレベーターを使わずに階段で5階の自分の席まで行き来するようにしていますが、運動効果は殆どないでしょう。ようやく生活のリズムのようなものができてきたので、年明けくらいから新しいことを始めてみようかと考えています。 しかし、朝9時から夕方5時まで時間が固定されるというのは、思いの外大きな負担であると改めて思います。UBS時代、いかに時間に恵まれていたかということを今更ながら実感しています。ヨガに陶芸、映画に美術館と、それは楽しい日々であったと今になって思います。
平日、帰宅途中にスーパーに立ち寄る頻度は少なくなり、先週は水曜日だけで済みました。それだけ自炊でも素材の使い回しの効率が向上したということです。ただ、買い置きのじゃがいもを腐らせてしまいました。こちらでは、野菜や果物の皮を剥くということをしない人が多い所為か、芋すらも洗った状態で袋詰めされています。その水分の所為で痛みが進んだのではないかと思います。今後は、濡れた状態のものは袋から出して乾かしてから保存することにしました。 芋といえば、さつまいもが、どうも今ひとつおいしくありません。オーブンで焼き芋にして食べるのですが、見た目はホクホクで素晴らしい色艶なのですが、甘味が欠けているように思います。でも、栗はおいしいです。これも焼き皿にならべてオーブンで200度程で焼き上げますが、日本で食べていた天津甘栗よりも自然な甘さがして、とてもおいしいです。
週末はナショナル・ギャラリーでシエナ展を観てきました。こちらの国立美術館や博物館は、原則として入場無料なのですが、企画展は有料で、料金は東京の同様のものより割高に設定されています。今回のシエナ展も9ポンドという日本円にして軽く2,000円を上回る料金設定です。確かに、移動に金のかかるフレスコ画を展示の目玉にしていたりするので、開催経費が嵩むことは理解できますが、それほどの内容があるものかどうか疑問に思いました。 シエナは15世紀のルネサンスの中心となった都市のひとつです。ドナテルローやラファエルの作品もありましたが、作者不詳の作品も多く、それだけに当時の美術愛好家、所謂パトロンの層の厚さを感じさせます。15世紀から16世紀という時代を考えれば、当時世界の最先端の美術品だと思いますが、それほどの富を集めた都市が、今はイタリアのただの町です。栄枯盛衰という歴史のダイナミズムを感じます。
12月に入り、週末のオックスフォード・ストリートとリージェント・ストリートが車両通行禁止になりました。東京で言うなら、銀座のような地域ですが、クリスマスの買い物客でごった返し、通りの人口密度はアメ横並みです。この地域にはハロッズ以外の百貨店の本店が軒を並べ、客の収容能力も高いので、店の中は、普段の週末よりも少し混んでいるかなという程度でした。クリスマス商戦の対象はプレゼント需要であるようで、子供向けの大型玩具の売り場が拡張されています。私は、シエナ展の後、ベッドシーツと枕カバーを買いにある百貨店に行ったのですが、レジに並んで他の客の買い物を眺めていたら、ソープ・ディッシュをプレゼント用にラッピングしてもらっている人がいて驚きました。プレゼントというのは、内容ではなく贈与という行為に意義があるようです。
いよいよ師走。なにかと慌ただしい時期かと思いますが、ご自愛下さい。 では、また来週。