熊本熊的日常

日常生活についての雑記

幸福な時間

2012年04月21日 | Weblog

Aero Conceptの菅野さんにカバンを作って頂くことになり、その打ち合わせも兼ねて鳩ヶ谷の工場にお邪魔した。菅野さんのお計らいで、津川さんがさまざまな燻製とワインで炊いたご飯で作ったおにぎりを拵えて持って来てくださった。3人でおいしい燻製やお料理を頂きながら半日ほど楽しい時間を過ごさせて頂いた。

燻製というのはたいへん贅沢な食べ物なのだが、そうは見えないところがよい。何が贅沢かというと、作るのに手間隙がかかる。何時間もかけて、時に素材の向きを変えたり、チップを交換したり、素材によっては燻蒸を休む時間を設けたり、とにかく眼が離せないのである。しかし、そうやって出来上がるものは枯れたような朽ちたような干涸びた物体なのである。しかも乾燥しているので、例えば肉は生の時にあったはずのボリューム感が失われてしまう。だから、その旨さを知らない人には、冷蔵庫の片隅で発見された古びた食材のようにしか見えないかもしれない。ところが、こうして作ったご本人の解説を聴きながらいただくと、あれがこういうものになるのかという驚きもあれば、初めて口にするものがこの燻製というような食材もあって、耳にも楽しいし、口には旨いのである。今日頂いたのは以下の燻製だ。



牛サーロイン
豚スペアリブ


オレンジ
アボカド
牛蒡
エリンギ

たいへんな量だが、おしゃべりをしながら6時間ほどかけて少しずつ頂いたので、満腹で苦しいというよりも、幸福で楽しい感じが残った。さすがに3人では食べきれない量だったのだが、残ったものはお土産にして頂いてきた。まだ完全な完成ではないらしいが、津川さんの燻製サイトがある。これまでは趣味でお作りになっていたのだが、いよいよご商売として燻製の製造販売に乗り出されるのだという。少なくともこのブログを頻繁にご覧になられている方には是非ご賞味頂きたいものである。

カバンのほうはかねてから思い描いていたものをお願いした。取っ手をどうするかとか、細かいところは菅野さんとご相談させていただいて決めた。完成までざっくり3ヶ月ほどだそうだ。買い物は楽しい。


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