30坪+20坪の菜園

BIG FARMの農事日誌です。

トマトハウスさまさま

2012-06-23 | トマト

風の強さにいまさらながらに驚いている。家庭菜園用のトマトハウスが台風4号で、粉々に壊されたり、根こそぎ飛ばされてしまったからだ。隣りの茨城県で竜巻があったばかりだからなおさらである。家庭菜園用といっても大きく立派で頑丈そうにみえる。それなのに一番小さくて吹けば飛ぶようなみすぼらしい私のトマトハウスだけが横倒しになることもなく無傷で、周囲のほかの菜園のトマトハウスは軒並み壊滅したというのだから、わからないものである。風にあおられて仰向けに倒れたり、まるで竜巻にのみ込まれたかのように畑の向こうまで飛ばされてしまったものもある。あんなに遠くまで飛ばされてしまったのかと信られないほどだ。

トマトハウスは雨よけである。トマトに雨があたるのを防ぐため天井にはビニールを張る。四方の側面には寒冷紗をぐるりと巻いているのもあれば、まったくまかないで素通しのところもある。ふだんはこれで風の影響は受けない。しかしいったん強風になると、上に行く風がビニールで遮られる。風は抜けないから、この風圧で一気に持ち上げられる。さらに強いと、宙に浮いてそのまま遠くまで運んでしまう・・・。

そうのように考えると、なぜ吹けば飛ぶような小さな私のトマトハウスが飛ばされないで残ったのか、わかるような気がする。今年は上に張るビニールが手元になかった。買うのも面倒くさい。そこで被覆資材の穴開きビニールを利用することにした。これを張ると天井に数カ所穴があいた状態になる。これが風穴になり、風が抜けて、風圧をかわしてくれた。ビニール一枚買えない貧乏人の不幸中の幸いであったなと思っている。

周囲の菜園ではいまどこもトマトハウスの“再建中”だ。見た目のいいトマトをつくろうとするならそうせざるをえない。中には再建をあきらめた?人もいる。雨よけをしないと、いまのトマトは雨にあたると裂果してしまう。それを覚悟してのことだろう。

トマトが好きな人は多い。私は嫌いではないがどうしても食べたとは思わない。あえていえば大玉よりもミニのほうが好きだ。いま食べているのは買ったトマトだ。おもに大玉がつけ合わせに出てくる。うまいとは思わない。だから箸をつける前にかみさんにあげてしまう。そんな具合だからトマト栽培にはあまり力が入らない。しかし作るからにはそれなりのトマトは作る。トマト栽培はトマトハウスがあれば難しいことはなく、味はともかく、見た目は素晴らしいトマトが簡単にできてしまうのである。

なぜトマトが好きでも嫌いでもないのか。これといった理由が見当たらない。あえて見つければ、酒のさかなにならないからだろうか。キュウリやナスやピーマンは酒の肴になるが、トマトは冷やしトマトぐらいなものだ。しかしそれだけの理由ではなさそうである。

わが菜園のミニトマトは赤くなってきた。大玉はまだ青い。台風のおかげでトマトの世話をする。わき芽かき、茎の誘引、それに追肥をしてやった。私のトマトはトマトハウスのおかげでこの数年は見違えるばかりにできがいい。


         

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