30坪+20坪の菜園

BIG FARMの農事日誌です。

「お先に」とカラスが食べるトウモロコシ

2012-06-29 | トウモロコシ

トウモロコシが取れ出した。例年に比べてちょっとばかり早い。3月28日にタネをまいた。寒さ対策に穴開き黒マルチを敷いてビニールをトンネル掛けして育てる。生育はゆっくりで、茎が伸びてトンネルの天井に届くようになるとビニールを取り外す。そのあとぐっとスピードを増して育つ。

雄穂が出てくるといつものようにアワノメイガを駆除するため殺虫剤をまいた。これをすませると雌穂が出て実を結ぶのを待つだけである。いたって順調であった。それが・・・。

好事魔多しという。6月19日の夜半から20日の未明にかけて襲った台風4号による強風で、すべて薙ぎ倒された。しまったと悔しかったが、あとの祭りだ。しかし一日ですくっと立ち直ったのである。植物にしてこのエネルギーはどこからくるのだろう。驚くほどの生命力だ。人間だって、くじけるとくよくよする。これだけすぐに立ち直れるなんてなんともうらやましいものだと感心する。

一難去ってまた一難。こんどは小動物に横取りされる。畑に近づくとカラスが飛び立った。もうやってきたのか。食べごろの3,4本を食べ散らかしていた。油断も隙もあったもんじゃない。雌穂が大きくなってきたから、そろそろカラスに注意しないといけないなと思っていた矢先のことである。トウモロコシは中身が見えない。私にだってわからないのに、カラスはどこで判別するのだろう。食べごろを見分けられるのか。いつも「お先に」といって先を越されてしまう。なんとも忌々しい。トウモロコシを狙うのはカラスばかりではない。ハクビシンやタヌキもいる。これらも食べごろをちゃんと選んで食べていく。

なにも動物たちに食べさせるために栽培しているのではない。すぐに防御策を講じた。防御策といってもたいしたことをするわけでなく、被覆資材を使って周囲にぐるりと張り巡らすだけだ。欠点がある。カラスは防げるのだが、下からハクビシンやタヌキが出入り自由で防御策にはなっていない。侵入を防ぐように下端をきちんと止めなければならないのであるが、これをさぼっている。あいかわらず被害は少なくないものの、やらないよりやったほうがまし、といった具合である。ネットを買ってきちんと周囲に張り巡らせよう、と毎年のように考えるのだが、実行に移さないからいつもこうだ。

小動物に食べられても、夫婦2人が食べるには十分取れる。一斉に食べごろを迎える。生育具合に違いがあっても、1週間ぐらいで食べなければならない。取り遅れたトウモロコシはまずいからだ。

きのうの夕方、収穫に行くと、やっぱり小動物に食べられていた。無傷のを5本ばかり取った。夫婦2人だから2本とればいいのだが、小動物に食べられてしまうのが癪だから、食べられる前にと、多めに5本ばかり取った。取ったらすぐに食べなければならない。ご飯の代わりにトウモロコシを食べた。なにもこうがつがつ食べることはないのだが、まるで小動物と競争して食べているようだ。


         


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