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BIG FARMの農事日誌です。

古都の桜旅(4)-吉野山(下千本、中千本、上千本)

2016-04-15 | 登山

2016年古都の桜旅

はじめに
1)4月6日(水) 京都=京都御所ー平安神宮ー琵琶湖疎水ー南禅寺ー南禅寺界隈別荘群ー蹴上インクラインー日向大神宮
(2)4月7日(木) 京都=毘沙門堂ー山科疎水、大津=琵琶湖疎水ー三井寺ー三尾神社ー長等神社
(3)4月8日(金) 京都=哲学の道ー法然院・谷川潤一郎墓所ー大豊神社ー熊野若王子神社ー南禅寺界隈別荘群ー南禅寺ー知恩院ー円山公園ー八坂神社ー祇園白川、大阪=造幣局・桜の通り抜け、奈良=奈良公園・浮見堂ー春日神社ー若宮神社ー興福寺
(4)4月9日(土) 吉野山=下千本ー金峯山寺ー吉水神社ー中千本ー上千本ー吉野水分神社ー如意輪寺ー中千本ー下千本



吉野山ー下千本(見晴台)


吉野山ー中千本の一目千本桜(吉水神社)

 
吉野山ー上千本(花矢倉)


2016年4月9日(土)
天気 晴れときどきくもり
メンバー 単独
コース&タイム
近鉄・新大宮駅6:11=6:14西大寺駅6:22=6:49橿原神宮前駅7:10=7:55吉野駅ー下千本ー金峯山寺ー吉水神社ー中千本ー上千本ー吉野水分神社ー如意輪寺ー中千本ー下千本ー吉野駅14:07=15:42大阪阿倍野橋駅(あべのハルカス)ーJR天王寺駅16:28=17:18関西空港駅=関西空港(30分遅れて)19:30=20:45成田空港=成田空港第1ターミナル駅21:14=22:26我孫子駅


古都の桜旅は4日目、最終日である。吉野山の桜をめでる。これが今回の旅の目的。ここまで3日間も桜を見てきた。てっきり見飽きるものと思っていた。ところがこれが飽きない。わたくしの性格からするとすぐに飽きるはずなのに、日々の桜に感動しているのが不思議だった。

吉野山の花見のこの日は、天気よく満開である。絶好の花見日和になった。なんと、半年前の開花予報が的中してしまった。偶然と分かってはいても喜びであった。

吉野山の桜は期待にたがわず見事である。まさに全山が桜色に染まっている。それもソメイヨシノや枝垂桜ではなく、わたくしの好きなヤマザクラである。前の2つに比べると地味で渋く華やかさはない。しかし、こころに染み入る清らかな世界が広がる。圧倒されるというよりも、優しく包み込んでくれる。

そんないい思いをさせてもらいながら、ケチをつけるなどさらさらないのだが、長年山をやっているわたくしからすれば、興奮するほどの感動はなかった。理由は明確だ。山をやっているとヤマザクラの一本古木や群生に出合う。その場に立ち尽くして見とれてしまうほどの感動をたびたび味わってきた。そんな経験をしている身からすればそれほどたいそうな感動はなかった、というのが率直な感想になる。そうであれ、吉野山の桜を見て満足している。なんてったって絶好調の桜に出合えたのだから。もちろん、はじめて吉野山のこの景観を目にした人は、すばらしさに歓声をあげるのは間違いない。

きょうの行動は6時間とした。吉野駅が午前8時出発だから午後2時には戻ってきたい。片道3時間で行ける所まで行き戻ってくる。帰りは関西空港まで行かなければならないから、余裕をもって行動したい。それにきょうは土曜日、それも満開だというから大混雑が予想される。このため宿の朝食をとらずに6時に出た。近鉄電車の中でコンビニのおにぎりをほおばる。橿原神宮で吉野線に乗り換え。やはり混雑してきた。吉野線は昨年も利用した。大峯奥駆道の大峯山を歩いたからだ。これが吉野山を歩くきっかけになったのだと思う。

吉野駅からロープウエーを利用せずに七曲がりを歩く。とこどころにショートカット道がある。



□下千本
七曲がりを登り切ると下千本の眺めが広がる。展望台は下千本駐車場への道を少しばかりも戻ったところにある。

□金峯山寺。
仁王門は現在工事中。



左右の仁王様もネットで囲まれている。
 

次が蔵王堂。この巨大な建物にあの蔵王権現が安置されている。

 

蔵王権現三体。その姿をこの目で見たかった。これも今回の旅の目的。建物が巨大ならこの仏たちも巨大である。形相に圧倒的迫力がある。特別拝観料は1000円。まずは外陣で、次は内陣で拝する。内陣へは行列で時間かかる。内陣はカットしてしばらく外陣に座り三体に向き合っていた。行動時間に制限があるから長くはいられない。それでも長くいてしまった。内部は撮影禁止。JR東海のポスターを転載した。
(下の画像を左クリックすると、拡大版表示)

 


蔵王堂の背面。

 

□中千本。吉水神社の一目千本桜。隣の関西のカップルがこの景色に感激していた。「いままで何を見てきたのか」「
さくらといえばこれからはここだな」。もちろん関西弁で。
ここの写真はうまく撮れなかった。じっさいはもっと明るく清らかである。上、中、下千本のなかでここからの眺めが一番よかった。全山桜というのがよくわかる。

□上千本



□上千本、花矢倉からの眺め。蔵王堂が見える。尾根伝いに歩きてきたのがよくわかる。



□吉野水分神社
ここの枝垂桜も満開。きょうは上千本が満開だ。桜を見物していると意外と時間がかかる。ここまで3時間もかかってしまった。せめてこの先の高城山まで行く予定でいたが、無理しないで引き返すことにした。

帰りは同じ道を引き返さないで、如意輪寺への道を取る。上千本の花矢倉から少し下った先の右に標識があり、如意輪寺へは右の道をとる。ここからはやっと山道になる。先へ進むと分岐点があるが標識が完備しているから問題ない。この道も桜の眺めがすばらしい。

□如意輪寺


後醍醐天皇陵

如意輪寺からは五郎平茶屋を目指してまた中千本に出る。

昼を過ぎて参道は人で埋まっていた。人波をかきわけて進む。遅々として進まない。こりゃたいへんだ。帰りの電車の時刻が気になる。気ばかり焦る。肩をぶつけながら間隙をぬって行くしかない。

下千本の七曲りを下る。午後2時前に吉野駅着。ホームもすでに電車待ちの行列ができていた。なんとか座れた。閉口したのは前に立った二人の中高年のご婦人。橿原神宮までの約一時間、大きな声でしゃべりっぱなしだ。ザックから耳栓を取り出してなんとかしのいだものの、いい気分がそがれた。それにしてもよく我慢ができた。ここで怒ってはすべてが台無しになる。


近鉄・大阪阿倍野橋駅で乗り換えて、JR天王寺駅から関西空港へ行くのだが、その前にあべのハルカスを見てみよう。駅員に、あべのハルカスはどこですかと尋ねると、いまいるところがそうです、と言われてしまった。やはりお上りさんだ。外に出て仰ぐ。

関西空港発の帰りの便は30分ほど遅れたが、成田空港から予定通りに帰宅できた。4日間の桜旅が無事に終了した。

日本5大桜(2013-2014年)に続いての今回の桜旅。すべてがうまくいった。できすぎだなと思うぐらい、各地の名所の桜を存分に楽しむことができた。満足である。
腰の具合が悪いからと山旅をやめて桜旅にしたのだが、やってみると意外にも楽しかった。のんびりできない性格だから、あいかわらずせっかちに歩いた。ちょっとばかり欲張ったかなという思いはある。そろそろ本来の山旅に戻らないといけない。そんな気持ちを持たないといけない時期だ。


        
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