30坪+20坪の菜園

BIG FARMの農事日誌です。

5月31日に三重県の山ー朝熊ケ岳を歩く、「お伊勢参らば朝熊をかけよ 朝熊かけねば片参り」、そうとは知らなかったーその4

2024-06-06 | 登山

山頂には立派な標識があるはず、だが見当たらない。隅っこのほうにあった

◆山行日程
5月29日(水)夜行バスで三重県近鉄四日市駅

5月30日(木)三重県の山[御在所岳]登山
      伊勢市に到着後、外宮と内宮のお参り
        18時から内宮前のホテルで宴会、宿泊
5月31日(金)ホテルの内宮早朝参拝に参加
        三重県の山[朝熊ケ岳]登山
        大阪に移動し、大阪梅田泊
6月 1日(土)兵庫県の山[六甲山]登山
        有馬温泉入浴
        帰京


<わたくしの好きな山登り

山行日 2024年5月31日(金)
天気 朝小雨のちくもり
山域 伊勢市・鳥羽市
メンバー 単独
コース&タイム
5月31日(金)内宮前のホテル9:00=五十鈴川駅=9:30朝熊駅
朝熊駅9:35ー朝熊岳道登山口9:45ー10:20跨線橋(ケーブルカーの廃線跡)ー11:15朝熊峠ー11:45朝熊ケ岳12:10ー12:20経塚群ー12:35金剛證寺ー14:10朝熊岳道登山口ー14:30朝熊駅
朝熊駅14:36ー16:55大阪駅・梅田泊


<<6月5日の記事より続く

6月5日の記事とダブるが、朝熊岳に登ることになろうとは思ってもみなかった。NHKの日本百低山で朝熊ケ岳を見た。初回放送日を調べたら2022年11月23日。はじめて知ることばかりでかなり興味も持った。

ひとつは、「お伊勢参らば朝熊をかけよ 朝熊かけねば片参り」と伊勢音頭の一節に唄われ、伊勢神宮参拝を終えた人々は朝熊山の山上にある金剛證寺に参詣したということ。
これまで2度お伊勢参りをしているがまったく知らなかった。ここにきて初めて知るとは。

二つ目は、それを裏付けるように、この山には戦前に、最急勾配を誇る登山鉄道があったこと。ケーブルカーを建設し、これで経営が成り立っていたのだから、いかに多くの人が参拝に訪れていたかを知ることができる。
ネット検索してみると、いまもケーブルカーの軌道跡があり、そこを歩いている記録を見ることができる。

三つ目は、金剛證寺の本尊は虚空蔵菩薩だが、天照大御神も祀られている神仏習合のお寺だということ。
番組ではお寺の許可を得て内陣にまで入り、それを見せてくれた。

番組を見るだけで終わるはずであった。ところがことしになって伊勢で5月に同窓会を開くという案内。となると当然ながら登ろうという気持ちになる。よもやこうなるとは。神様が朝熊ケ岳に導いてくれているのかと不思議な気持ちになったものである。


朝熊ケ岳へは複数のルートがある。よく歩かれている朝熊岳道を行き、帰りは来た道を戻る。この日も昨日と同じく強行軍で、下山後は大阪に向かう。

朝熊駅に着いた。小雨模様だから雨具を取り出しているところで、なんと雨がやんだ。ついている。

朝熊岳道はよく整備されている。昨日の御在所岳と比べると、比べようもないくらい歩きやすい。昨日は厳し登りが続いただけにきょうは足が重い。それだけにこの道はありがたい。登山道でもあり、参道でもある。

朝熊駅から登山口を目指す。目の前に山が見えるのだが、これから登る朝熊ケ岳がどれなのか、農家の方に教えてもらう。右側の山がそうで、この画像では見えないがスカイラインが横切っている。


朝熊岳道の登山口。左手が駐車場になっている。平日なのに車が多くあるなと。この疑問は登り始めるとすぐに分かった。6人ぐらいの老人が次々と下りてくる。共通しているのは登山靴ではなく白い長靴。尋ねてみると地元の人たちで、週に数回頂上まで登っているという。たしかに足腰がしっかりしている様子。というよりそうでないと登山はできない。

登山道には1丁ごとに町石が立っている。最後の22丁目は朝熊峠。
ここは10町。ケーブルカーの跨線橋だ。下をのぞけば軌道跡を見ることができる。



これが軌道跡。谷あいを一直線に上っている。



かたわらに説明板。当時のケーブルカーのすがたを見ることができる。
大正14年に開通し、昭和19年に廃業。

ここから伊勢湾と市街地が見渡せる

朝熊峠。これが最後の町石、22町目。

この峠にはケーブルカーの開通とともに旅館が開業、だがケーブルカーの廃止とともにさびれたと案内板にある。

峠から山頂までは舗装された道。これがきつい。
山頂には立派な山頂標識。

 

その横に八大龍王を祀っている社。
ここで珍事?
えっ、車が。ここまで車で来られるとは知らなかった。降りてきたのは82歳の母とその娘。お伊勢参り、さらに金剛證寺に、そこで八大龍王を祀ってあるのを知ったという。家族の病気で以前に八大竜王をお参りしていて、伊勢にきてまで八大竜王をお参りできるとは有り難いと。この母娘は飛行機で仙台から来た。仙台に詳しいわたくしと長話になってしまった。それに前日はわたくしと同じホテルに泊まり、今朝は同じく内宮の早朝参拝に参加していたというから驚く。こちらにはあと2泊するという。話は尽きない。盛り上がってしまった。そろそろ切り上げで歩を前にすすめたいのだが。



山頂からの眺め。曇り空ではしょうがない。



山頂からは国宝の経塚群に向かう。伊勢湾台風の倒木を整理のとき埋納されていた経典が発見されたという場所

金剛證寺。裏口から入る格好になった。

奥の院の入り口から先には巨大な卒塔婆が立ち並ぶ。奥の院には行かずに本堂へ。

思っていたよりはるかに立派な寺であった。「お伊勢参らば朝熊をかけよ 朝熊かけねば片参り」、多くの参拝があった往時が想像できる。

ここから帰るのだが、ここで迷った。寺からの朝熊岳道への道がわからない。経塚群からの道をふたたび戻ることにした。
かなり予定より1時間ほど遅れている。足を速めよう。朝熊峠からは登山口までは50分で下りてきた。

この日は昨日と打って変わっての空模様。登山開始からさいわいにも雨に降られていないが、この曇り空では展望がない。そのためどうも気分が晴れない。昨日のような登ったぞ!といった充実感がいまひとつない。

朝熊駅から大阪駅に向かう。一駅先の五十鈴川駅で特急に乗り換える。4分後に特急が来る。急いで改札口を出て特急券を買い、あわててホームに戻り、間に合った。疲れた体でも、いざとなればそれだけのダッシュができるようだ。


大阪駅の改札を出るのは何年ぶりになるのだろう。夕方ということでかなりの人出。その人ごみに圧倒されてしまった。ホテルへの道がわからない。右往左往。スマホのアプリが頼りだがうまく使いこなせない。結局は数人に道を聞きながらたどり着いた。早々に寝る。
明日は六甲山。もうひとがんばりだ。


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