米国の実業家イーロン・マスク氏は1月29日、自身が設立したベンチャー「ニューラリンク」による医療機器の臨床試験を開始したと明らかにした。
けがや病気で両手足がまひした患者の脳にチップを移植するもので、1月28日に1例目の患者への手術を実施した。
脳の活動を記録・送信し、念じた通りにスマートフォンなどの機器を動かせるようにすることを目指す。
マスク氏によると、手術後の経過は順調で、チップが神経細胞の興奮を検出できることを示しているという。
試験は安全性を検証する最初期段階で、有効性を判断するには厳密な科学的評価が必要となる。
試験期間は約6年間。
脊髄損傷や筋萎縮性側索硬化症(ALS)で両手足が動かせなくなった22歳以上の人が参加する。
人との意思疎通やウェブ閲覧など、日常生活の重要部分を取り戻すことを目標とする。
手術用ロボットのほか、チップが検出した脳活動から何をどう動かしたいかという意図を解読するソフトウエアを用意している。
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