完成し4月1日に開所する陽だまりホーム
社会福祉法人和歌山県福祉事業団(日置美次理事長)が印南町西ノ地地内に建設していた障害者が入所する「グループホームはる(陽だまりホーム)」が完成し、4月1日に開所する。これに先立ち29日に開所式を行い完成を祝う。グループホームは印南町が福祉の充実につながると建設用地を無償貸与した。同事業団は町提供用地に2棟目のグループホームも計画している。
グループホーム(共同生活援助)は数人の障害者が共同で生活する施設で、専任の世話人が食事の支度や障害者の相談に乗るなど日常生活の支援を行うもので、孤立を防ぎ、生活への不安軽減、共同生活による身体・精神状態の安定などが期待される。
完成した陽だまりホームは昨秋から建設工事に着手し延床面積250平方メートルに、浴室やトイレも備えた障害者が入居するワンルーム型の居室(7室)のほか、キッチンやリビング、ダイニングルームを設けている。定員は7人ですでに入居が決まっている。
開所式は午前10時30分から行い、日置理事長があいさつ、来賓の日裏勝己町長と地元の寺前剛・上道区長が祝辞、玄関前で日置理事長や日裏町長らがテープカットで祝ったあと、内覧会で出席者が施設を見学する。
印南町は日裏町長が3期目の公約の一つとして掲げた「『思いやりと安らぎ』の希望をもてるまちづくり」の中に、障害者(児)が安心して暮らせるよう、各種施策(障害者グループホーム建設等)の充実を図る-を盛り込んでおり「福祉の充実につながる」と、平成24年度から取り組んでいる上道改良住宅建て替え事業で取り壊した住宅跡地1662・46平方メートルを区画整理し、事業団に無償貸与してグループホーム建設を後押した。
県福祉事業団は同町西ノ地、切目社会教育センター近くで障害者通所施設(就労継続支援事業B型)「作業所『陽』(はる)」を運営。同施設も町が用地を無償貸与している。同事業団は同用地に2棟目となるグループホームのほか、通所施設内に備えている重度障害者が入浴できる専用の機械浴室やデイルームなどの生活介護施設を移転し整備する計画だ。
陽だまりホームの施工は巧細川組(株)=御坊市岩内、細川幸三代表=、設計・管理は(株)寺前則彦設計室=印南町西ノ地、久岡政弘代表=が請け負った。
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