避難道の階段を駆け上がる児童(印南小)
国連が定めた「世界津波の日」の5日、印南町教育委員会は防災いなみっ子未来プロジェクトの一環で「犠牲者ゼロをめざして」を目的に町内4小、4中学校で防災学習・地震津波避難訓練を実施。紀伊半島沖を震源とする大きな地震が発生としたとする南海トラフ巨大地震を想定し行い、児童・生徒は身を守るシェイクアウト訓練や沿岸部の学校では速やかに高台など安全な場所に避難と実践的に取り組んだほか、防災DVDを視聴したり「稲むらの火」について学ぶなど防災意識の高揚を図った。
印南小学校(榎本龍也校長、全校児童146人)では授業中に地震が発生との想定で実施。児童は地震発生を知らせる緊急地震速報と同時に落下物などによる被害にあわないよう机の下などに避難し身を守るシェイクアウトを実践し身の安全を確保。揺れが収まったあとライフジャケットを着用し同校近くに設けられた地方区避難道の階段を上って高台へ避難。高学年は海抜約27メートルにある印南避難センターまで逃げた。
榎本校長は「大きな地震や津波は50~60年に1回発生している。一生に1回は経験することになる。その時に命を守れるかどうかは今日のような訓練の積み重ねです」と訓練の大切さを呼びかけた。
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