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御坊市ふるさと納税 2年連続12億円超、初の10万件 〈2024年4月14日〉

2024年04月15日 08時30分00秒 | 記事


御坊市の特産品が並ぶポータルサイト


 御坊市は12日、令和5年度ふるさと納税実績をまとめた。寄付額は12億8836万8000円で、過去最高だった4年度12億841万2000円を6・61%上回り、7年連続で過去最多を更新するとともに寄付件数も初めて10万件の大台を超えた。国が昨年10月からルール改正し、実質的な値上げにつながった影響も受けているため、市企画課は「6年度はルール改正にうまく対応できるよう進めたい」としている。

 5年度は委託ポータルサイトを6事業者から9事業者に増やし、寄付件数は10万1023件で前年度比1・12%増となり、初めて10万件の大台を超えた。令和元年度4万7510件から2倍以上に伸びており、市の「まち・ひと・しごと創生総合戦略」に掲げた7年度10万件の目標を2年早く達成。寄付額は12億8836万8000円で13億円に届かなかったが、2年連続で12億円を超えた。
 平成28年12月からインターネットを活用した大手ポータルサイトに委託。28年度4844万円だったのが、29年度1億395万7008円、30年度2億4424万4070円、令和元年度5億9459万423円、2年度9億6126万5633円、3年度は11億2455万4000円、4年度12億841万2000円と年々増加し、5年度で7年連続の最多更新。
 昨年10月から国がルール改正したことで実質な値上がりにつながり、全国で駆け込み寄付が相次ぐなど影響が心配され、御坊市でも寄付額、寄付件数の伸び率は前年度より落ちていることから多少なりとも影響は受けている。特に寄付件数の伸び率1・12%は過去最低で、4年度7・27%、3年度21・7%と比べ落ち込みが大きいため、リピーターの増加、新規寄付者の獲得が課題となる。
 返礼品は地元事業者、地元産品を基本としているため、新規事業者の開拓、出品事業者へのフォローや連携が重要とし、3年度から庁内に推進員を配置するなど体制を強化。5年度は7事業者が新規参画し、88事業者に増えた。返礼品は4年度967品目から1074品目に増え、さらに充実した。平成30年度と比べ事業者は3倍以上、返礼品は6倍に増えている。
 返礼品はイチゴやスイカ、メロン、ミカン、梅、フルーツセット、野菜セットが人気で、果物・野菜類が全体の97・8%。寄付者は東京都24・4%が最も多く、次いで神奈川県10・4%で関東地方が全体の49・6%を占めた。市企画課は「引き続き、地域の特産品を通じ、御坊の魅力を伝え、御坊を応援してくれる『御坊ファン』獲得に努めていきたい」としている。


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