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西川藍畝、史礁兄弟(日高川町)が大学野球・青山学院の復活導く 〈2023年6月1日〉

2023年06月01日 08時30分00秒 | 記事


リーグMVPと全日本選手権出場を祝う
兄・藍畝さん(左)と史礁選手


 今季の東都大学野球1部春季リーグを17年ぶりに制して全日本大学野球選手権出場を決めた青山学院を、日高川町山野出身の兄弟が名門復活に導いた。全日本選手権優勝4回などの実績を誇る青学も3年前までは2部に低迷していたが、兄・西川藍畝(らんせ)さんが主将として令和2年秋に1部リーグ昇格を果たすと、弟・史礁(みしょう)選手も兄の背を追って入学し、今季は4番打者としてMVPとベストナインに輝き、兄の思いとともに大学日本一を目指す。

 侍JAPANの小久保裕紀元監督(星林高出身)や元MLBで元ロッテ監督の井口資仁選手らを輩出した名門だが、大学野球最高レベルと言われる東都リーグの2部に降格するなど長く低迷が続いた。逆境の中、龍谷大平安高時代に選抜4強に進んだ藍畝さんが青学野球部の門を叩いた。令和2年度の主将に就くと、最終の秋季リーグを制し念願の1部昇格を果たした。
 同じく平安高で選抜8強だった弟・史礁さんも兄を追って青学へ。現主将の中島大輔選手=日高川町出身、龍谷大平安卒=とともに、史礁さんは1年生から秋季リーグでクリーンアップを任され、3年春の今季は4番・左翼手でフル出場。最終盤で抜かれて三冠王の快挙は逃したが、打率 .364、打点10、3本塁打、安打数16、塁打数27でいずれも2位の成績を残してMVPに輝き、昨年に続いて受賞の中島選手とともに外野手のベストナインに満票で初選出された。
 今季は、神宮などに7度足を運んで試合を見守った父・凌滋さん(西川組代表)は「兄が1部リーグの神宮でプレーするのを観る夢はかないませんでしたが、主将として最後に1部昇格を果たしてくれた。兄が残した置き土産に、弟が主力として、MVPとベストナインを獲得して全日本出場をかなえてくれたのは夢のようです」と感無量。史礁選手は「全日本選手権に出られるのも兄が主将で1部に昇格させてくれたから。全力でプレーで応えるのが兄への1番の恩返しで、必ず日本一を取りに行きます。両親はじめ周りのサポートがあってMVPとベストナインを取れたと感謝の気持ちでいっぱい」と話し、兄弟の夢「大学野球日本一」を目指す。


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