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コロナワクチン 医療機関で個別接種始まる 働く世代の早期接種が加速 〈2021年7月28日〉

2021年07月28日 08時30分00秒 | 記事


50歳前後が中心の希望者が医療機関で個別接種を受けている


 管内各市町では高齢者優先の新型コロナワクチン集団接種が進んでいるが、26日からは日高医師会管轄の医療機関で個別接種が始まった。感染が急拡大している働き盛りの世代などにとっては、自治体での集団よりも早期に接種を受けられるケースが多く、若い世代の接種が加速。集団接種を行う自治体の負担軽減にもつながりそう。接種した40歳代男性は「集団接種ではまだまだ先になると聞いていたので1日も早く接種できて安心する」と話している。

 個別接種は、日高管内一部の自治体を除き、年齢に関係なく医院などに直接予約でき、集団接種よりも早期の接種が出来る場合が多い。管内では御坊市内17カ所など20施設の医療機関が接種に協力し、各医療機関では19日午前9時から予約の受付を開始。自治体の中には、チラシなどで個別接種が受けられる医療機関の連絡先一覧を配布した自治体もあり、予約開始時には各医院で若い世代を中心に来院や電話などで予約する人が相次いだ。
 中島彰一・日高医師会長の中島医院(御坊市)でも26日午後3時から接種が始まり、週6日の割合で1日1バイアル(6人分)ずつの接種を進めている。同医院だけで個別接種を申し込んだのは約120人で、年代的には40~50歳代が8割以上。26日時点で9月第1週まで予約(2回分)が埋まっているが、ワクチン供給量が増えれば新規の接種が早まるケースもあるという。中島院長は「若い世代の希望者に出来る限り早く接種を進めたいが、ワクチンを確保できる数量が限られている。今後、供給量が増えれば1日あたりの接種人数を増やしたい」と話した。
 大学生の子どもを持つ日高郡内の40歳代女性は「進路先の試験があるので早く接種させたいが、大学での接種も未定で、町に問い合わせても9~10月以降になると聞いて困っていた。医療機関に予約し、早く打つことが出来そうで本当に助かります」と話した。


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