7年ぶり入港の「ぱしふぃっくびいなす」(写真は平成26年入港時)
日本籍の大型クルーズ客船で「飛鳥Ⅱ」に次いで2番目に大きい「ぱしふぃっくびいなす」=総トン数2万6594トン、全長183・4メートル=が8月13日、7年ぶりに日高港へ帰港する。今年1月、2月に2回予定していたが、首都圏等の緊急事態宣言発令で中止していた。日高港には今年4月に「飛鳥Ⅱ」が寄港しており、同じ年に種類の違う大型クルーズ客船が複数寄港するのは初めて。
「ぱしふぃっくびいなす」が日高港に入港するのは平成26年3月に2回入港して以来7年ぶり3回目。「夏休み阿波徳島紀州日高クルーズ」(名古屋港発着)で8月13日午前8時に入港、午後7時に出港する。コロナ対策で日本外航客船協会が策定した新型コロナ感染症予防対策ガイドラインを遵守し、日本海事協会の認定を取得しており、乗船客は定員620人の半分程度で運行する。
すべての乗船客、乗組員は乗船前にPCR検査を受け、寄港地での上陸・帰船時は体温測定や体調確認を行い、陸上ツアーはバス乗車人数を制限するなど感染症対策を徹底する。受け入れる御坊市も「飛鳥Ⅱ」寄港時と同様に花束や記念品贈呈など歓迎セレモニーや船内見学会は行わず、宮子姫や「みーやちゃん」など日高地方のゆるキャラによるお出迎えとお見送り、乗船客対象の地元特産品販売に限定し、着岸する第一岸壁は地域住民の立ち入りを制限する。
日高港は県内人気観光地の白浜や世界遺産の熊野、高野山地域との中間点に位置し、紀北、紀南に日帰りで行ける立地条件の良さからクルーズ船の観光拠点としての役割が期待される。過去に「にっぽん丸」が平成16年、22年~25年、28年の計6回。「ぱしふぃっくびいなす」が平成26年の2回。引退した「ふじ丸」が平成19年、21年の2回。「飛鳥Ⅱ」が平成31年、今年の2回入港している。
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