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日高町議会 交付金不正受給で再精査要求 9月定例会中に検討特別委設置も 〈2020年9月3日〉

2020年09月03日 08時30分00秒 | 記事


全員協議会で再発防止策を説明する松本秀司町長ら


 日高町議会全員協議会は1日に開き、町道高家中央線改良工事にかかる国の交付金を不正受給した件で、執行部が説明した再発防止策について、具体性がなく不十分とし、もう一度精査すべきと強く要求。改善策に対する検討特別委員会を9月定例会中に設ける予定にし、議会として質していくとした。
 全協には松本秀司町長や田中達也副町長ら町幹部が出席。四半期ごとに発注状況確認や職員間の供覧による情報共有、保管者らの目視中に押印する公印使用方法、早期人材育成等で長期の職員配置の是正、機構改革による課の再編を検討など再発防止策13項目をあげて説明。すでに全体の管理監督責任として町長、副町長とも減給する条例改正の議案を提出する方針も示した。
 松本町長は「これは最低限取り急ぎの対策として考えているものであり、これから日々改善が必要とあれば、積極的に取り組みたい。私も副町長も職員とできるだけ会話して、風通しの良い職場づくりを進め、綱紀粛正、町民の信頼回復に努めたい」と述べた。
「課の再編は今の人員で可能か」「組織の体制をどう持っていきたいのか」「実践できているのを誰が確認するのか、管理態勢がどうなるのか」など改善策について細かな部分を質す議員が多く、住民説明会開催を求める声に松本町長は「できる限り分かっていただけるように説明はしていきたい」との意思を表した。
 芝充彦議長も「全員協議会を3回開催したが、出てきた改善策は納得できるものではなく、これでは町民に説明できない。もっと中身を濃くしていかねばならない」と指摘。松本町長は「より一層しっかりとしたもの(改善策)を作っていきたい」と答えた。議会として、もう一度精査すべきとの判断から再度改善策提出を求め、9月定例会中に検討するための特別委員会を設けることで、その都度、チェックしていく方針にした。


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