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御坊市ふるさと納税 目標大きく上回る5億円突破 品数充実で「倍々ゲーム」維持 〈2020年1月19日〉

2020年01月19日 08時30分00秒 | 記事

インターネット活用で好調を維持


 御坊市の令和元年度ふるさと納税寄付額が、昨年12月末時点で5億円を突破し、目標の4億円を大きく上回った。平成28年12月からインターネットを活用した大手ポータルサイトに委託して以降、毎年度2倍以上伸びる「倍々ゲーム」のペースを維持。返礼品は当初32品目から419品目に増えるなど出品事業者と連携した取り組み、市内外での各種PR活動などが功を奏しているようで、市企画課は「新規、リピーターの御坊ファンをさらに増やせるよう努力したい」としている。

 制度が始まった平成20年度は約110万円、21年度から26年度は年平均50万円、27年度は163万円と少額だったが、インターネットを活用した大手ポータルサイトに委託した平成28年12月以降は好調。28年度は3955件、4844万円▽29年度は6501件、1億395万7008円▽30年度は1万8332件、2億4424万4070円-と、件数、額とも毎年度2倍以上の倍々ゲーム。
 今年度に入ってからも好調は続き、11月までに前年度額を超え、納税のピークを迎えた12月の1カ月間で2億3069万円の寄付があり、12月末現在で5億701万円と、目標の4億円を大きく上回った。寄付件数は3万9964件で、寄付額とともに前年度の2倍以上のペースを維持しており、3月末までに5億5000万円前後に伸びるのではと予想される。
 返礼品はイチゴ、スイカ、メロン、ミカン、梅、フルーツセット、野菜セットが人気のメニューで、果物・野菜類が全体の93%を占めている。寄付者は東京都が26・5%と最も多く、神奈川県10・2%、大阪府8・9%、愛知県6・2%と続く。関東地方が全体の51・1%を占め、近畿地方が20・8%、東海地方が12・8%。寄付額は1万円が全体の93・3%。最高額は90万円(全自動麻雀卓)。
 出店業者は当初13業者だったが、現在は37業者まで増え、品数も事業者と連携しながら魅力ある商品づくりに取り組んできた結果、当初32品目から419品目まで増え、メニューのバリエーション化が図られている。また、クラシックカーラリー、キャンピングカー倶楽部オフ会、ねんりんピックなど各種イベントでのPR、全国最大ふるさと納税イベントへの出展、返礼品カタログ作成などが功を奏しているようだ。
 来年度も倍の10億円突破が期待されるが、自治体間の競争が激しく、どこまで伸びるかは予想しづらい。市企画課は「まずは今年度以上が目標。ふるさと納税をきっかけに御坊の魅力を知ってもらい、御坊の人の温かさにふれていただくことで、さらなる御坊ファン獲得につなげたい」とした。返礼品は寄付額の3割程度で、送料、手数料を加えた必要経費は約55%。残りの約45%が市の収入となり、教育環境整備、福祉の充実などに活用している。


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