Studio_Rosso 1/43 自動車模型制作日記1

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リハビリですVer.7

2016-02-26 22:22:21 | その他
リハビリも1週間になってしまいました。
もうそろそろ退院も近かったり致します・・・(笑)
この所毎日旋盤とフライスをいじっていますからもう大分感も元に戻っていますね・・・そろそろ終わりにいたします。
取合えず切削は今日で終わりになりますね・・・明日は最終仕上げを行なっていよいよ発送です。

今日の山陰は朝方から降った雪で起床したら辺り一面真っ白でした、また冬に逆戻りですね。
娘も隣町に入るまでは道路が凍結していてツルツルだったらしいです・・・
私も出勤時には凍結していましてちょっとヤバかった・・・
隣に乗っている家内には不安な所を見せられないのでいつも通り運転してゆきました。
でも正直な所先日軽トラックで堆肥を買いに行った時の方が怖かったですね急勾配の下りで堆肥を軽トラックに標準積載量まで積んで下ってゆく時にブレーキが使えなかった・・・その時の方が怖かったかな!?
なにせ荷を積んでいますから重たくてタイヤがグリップしてくれますが多分滑り出したら止まらないのは容易に推測出来ますから。

本日はホワイトメタルの部品のキャスティングの追加から製作開始ですね。
と言うのもこのブログをご覧頂いている広島の方から自分も同じキットを持っているので金属部品を1セット分けてほしいとご連絡を頂きました。
何でもその方私が5~6個の部品を作っているので1個くらいは余裕が有ると思われたらしいです・・・が最初にご注文を頂いた方は5台ものエンジンキットをお持ちだそうでして・・・全てに金属パーツを使いたいらしいのです。これが複数製作の秘密なんですね・・・
でも仕方がないので余分の部品を使ってもう1セット追加して作ろうという事に致しました。
せっかくご連絡頂いたのですから・・・
他の部品は何とか余分がありましたので良かったのですがこの部品は余分が無く1個だけ追加製作をする事になりました。
それでも手抜きはいたしません3個作って良い物を1個だけ使います。

本日のメインイベントはこの部品です
この部品はプラスチック製ですので質感は今一歩ですね、角は大体に丸く見えますね。

菱形の取り付けベースの板を作ります
まずは1.0mmの洋白板に穴をあけて切り取ります。

切り取りますとこんな感じですね
この穴には別途旋盤で挽いた部品が差し込まれます。

こんな感じに差し込まれるんですね~
この穴で複数作る取り付けステーをずれない様に仮止めするのです。

全ての素材をハンダで固定致しまして切削をいたします。
この状態では何が出来るのかよく分りません・・・

フライスにかけて削りまして熱を加えて分解致しました
僕はこの形状を見ますとエキゾーストマニホールドのエンジン取り付け側のフランジを思い出します。

次は中心部の挽きもの部品を作りましょう
細い部分は5.0mm少し太くなった部分は5.5mmですね
この段の部分に先程のフランジが付きます・・・わかるかな・・・?

この中心の部品ですが模型の部品の形状に合わせて更に削ります
2つの段が有りまして一つは1.0mmの幅もう一つは0.8mmの幅ですこの二つの段を作りましたら突っ切りバイトで切り取ります。

今度は反対にチャックしまして中央の凹みを掘ります、ここは直径3.0mmで深さが1.0mmですね。

中央に0.6mm深さが4.0mm程度の穴を開けましてセンターの部品を取り付ける準備をしておきましょう。
おまけに上側の段の両サイドを平行に真っ直ぐにカットします・・・

フランジをハンダ付けしまして一体化致します。

次に何だか分らないけどマスキングをします
何でマスキングをするのかわからないでしょう・・・面白いですね・・・

ファンのプーリーですが熱を掛けて治具から外したのでプーリーに熱が回ったと見えて少し焼けた様な色味になってしまいました。

仕方がないのでリューターにくわえて回しながらスチールウールが役に立ちますね~。

そしてプーリーの裏側をまたまたマスキングします

マスキングをしなければならない部品が揃いましたよ・・・明日は朝から友人の所に行って作業をする予定です。

リハビリですVer.6

2016-02-25 23:26:09 | その他
今日は朝から雪のチラつく天気でしたが時々日も射す様な何だかわかり難い天気でしたね・・・これってどう言えば良いのでしょうか??
昨夜から次男が春休みで帰省して来まして今日はイチジクの寒肥をやってくれました。
朝から夕方まで7時間もびっしりと頑張ってくれました。
自分で言うのも変ですが・・・息子も大きく大人になりましたね。

私は堆肥が足らなくなると困りますので近くの農協に軽トラで堆肥を買いに行っておきました。
今日は使わずに済みましたが全てのイチジクに寒肥をする為には必要でしょう・・・
午後からは安来市文化協会の展示の手伝いでした県展に出た洋画部門の作品を展示して来ました。
油絵は大きく重いので男手が必要なのですよ・・・ちょっと疲れましたね~。

今日も製作を始めましょう
本日最初の仕事は油圧センサーを片付けてしまいましょうかね!
昨日作ったセンサーの取り付け用の六角な部分にメッキをかける為に銅線にハンダ付けをいたしました。
余りハンダを沢山付けますと後で組み立てる時に大変ですから最低限のハンダで取り付けます。

そしてメッキをかけます・・・ここはもう珍しい事も無いかも!?(笑)

少し長く付けておいたら黒ずんでしまいました・・・
でも心配は不要です
ワイヤーブラシで擦ってやれば少しいぶし銀の様な色になります

ホワイトメタルの部品の中央に穴をあけて六角な部品を接着します
上半分はホワイトメタルで少しだるい造形ですがこの六角な部分がチラッと見えるとメリハリが効いて良い感じに見えるような気がしますね

これでセンサー部分は完成致しました
次はエンジンの冷却ファンのプーリーを切断致します
突っ切りバイトで切りますが気を付けたいのは全体の厚みですね
元部品の厚みは2.5mmですので正確に寸法をとって切断しています。

ここでまた変な部品を作っていますね
真鍮の丸棒ですから旋盤での仕事になりますが・・・それにしては全部形状が違います・・・何故でしょう??

先程の真鍮の丸棒はアダプターなんですよ
なぜ?かと言いますと
先程切り出したプーリーの裏側を加工したいのですがどこにも固定出来ない形状なのです
解決の方法として表側にアダプターをハンダ付けして持ち手を作っておきまして裏側を加工するという方法を取ります。

元キットのこの部分は直径が4.6mm程深さが1.0mmなのです
まあノギスで小さな直径の内径を計るのですから正確かどうかは??ですが・・・これしか資料が無いので仕方がないですね。

プーリーの表側にアダプターをハンダ付けしました
内径はきちんと合わせてあるのでガタガタにはなりません意外ときちんと固定出来るんですね。

エンドミルで内径4.6mmの凹みを付けたい所ですがエンドミルは普通1.0mm刻みなので4.0mmの上は5.0mmなんですね
仕方がないので5.0mmのエンドミルの外径を4.5mmにダイヤモンドホイールで削りまして即席のエンドミルを作ってしまいました。
ここで4.6mmじゃないの?と思われた方は正しいですね。
少々削り過ぎてしまったのですよ(笑)

フライスに割り出し円テーブルを取り付けてエンドミルを0.05mm偏心させてセットして円の内径を修正してゆきます・・・割り出し円テーブルのハンドルをグルグル回せば修正完了します。

しかもこの取り付け部分は丸い凹みだけではないのです。
このシャフトは円周の一部が削られていているのです、そしてこのプーリーもシャフトの削られた部分が真っ直ぐに残してありまして欠けたお月さまの様な形状なのです
ちょっと説明が悪くて申し訳ありません・・・実物のシャフトが無いので写真も有りませんし・・・合わせてみて寸法を確認する事も出来ません
なのでその部分に洋白の角線を入れる為に幅1.0mm深さ1.0mmの溝を掘ります

こんな感じになりますよ
最初に開けたプーリーの穴の部分にかかってしまいますが気にしないで掘っています

作ったプーリーの中心の凹みは直径が4.65mmになっているのがわかりますね。
多分この寸法で良いと思うのだけど・・・

溝に1.0X1.0の洋白角線を嵌め込んでみました
なるべくぴったりと収まる様にするのがポイントですね

そしてハンダを流します
きちんと奥まで流しておかないと何かの拍子に外れてしまいますと困りますからね

アダプターを外して余分なハンダを削り取ってみましたよ・・・
如何ですか?
左側が元部品右側の7つが作り直した部品です・・・なかなか格好良いじゃないでしょうか??

まだまだ完成ではないですよ
表面処理がまだなんです・・・どうするのかは最後のお楽しみですね。
明日は完成するのかな?
まだもう一つ作るべき部品が有りますね・・・。

リハビリですVer.5

2016-02-24 22:03:35 | その他
本日は雪が舞って結構寒かったですね。
と言っても積る程ではなかったので雪は降るけどどんどん溶けてゆく感じでしたね。
一瞬白くはなるのですけどね・・・これ位ならマシな方ですね。

今日は定休日だったのですが昨夜の友人がお店の方を尋ねてきてくれました。
彼には僕の生活がどのように映ったのか正確にはわからないのですが、変わった生活をしていると思ったかもしれませんね。
でもその友人曰く大学生の当時も結構変わった性格だったらしい・・・自分では普通だと思っていたんですがね~
そしてイケメンだったそうな・・・いやいやそれは幻かお世辞という物でしょう(笑)
しかも今は立派なおじさんです。

午後からはミニカーの御客様がお立ち寄り頂きました、普通の休みならタダひたすら仕事をしているのですが御客様と話しをしながらですと何かリラックス出来るような気がしますね。

その後は本格的に製作開始です
カムシャフトに付くメカポン用のプーリーですがこのベルトがかかる部分の溝の壁部分も斜めに削っておかないとベルトが外れてしまいそうですね・・・
ただこの部分が難しいのはチャックに取り付けますとバイトがチャックに当たってしまうのです。
仕方がないので真鍮の丸棒でアダプターを作ってプーリーを固定しました。プーリーの中央にM1.4のネジで固定してあります。

真上から見ますとこんな感じで溝の両側を削っているのがわかりますね・・・

次はフライスに割り出し円テーブルを横向きに取り付けておきまして旋盤のチャックを取り付けて真鍮丸棒の周りを削っています・・・どのように削っているのかわかりますでしょうか?

こんな感じですよ!?
よくわからないかな??
割り出し円テーブルの割り出し数を6にしておいてフライスで横向きに丸棒の長手の方向に削っているのです・・・

断面をお見せ致しましょう・・・
六角の棒が出来ました。
フライスと割り出し円テーブルで自由自在に加工出来ますね(笑)
手間はかかりますけど・・・

今作っているのは先日ホワイトメタルでキャストした何かのセンサー(油圧か?)なのですが取り付け部分は六角になっていてここに工具をかけて回して取り付ける様になっているんですね。
キャストした上部はよく見えますが下側は見え難いのですがここはキッチリと六角に仕上げておきたいですね。
簡単に・・・と言う事なら市販の六角ナットを使えば良いのですがナットを良く観察しますと角の部分が丸いですよね。
この様な場合実物は下側のエンジン側の角は丸く面と取ってある物も有りますが上側のセンサーとつながる部分はピッタリとつながっていないといけないのでこの角が丸いのは余り良く無いですね~。

先程作った六角の丸棒を旋盤に戻しましてエンジン側の取り付けピンは2.3mmセンサー側の取り付けピンは1.3mmに削って加工します。

完成した部品はこんな感じですね。
この部品は少し長めにメッキしてピカピカと言うよりは渋くて艶のないメッキにしておこうかな。

左側の部品がキットの元部品です。
中央のと右側の部品を組み合わせて左側の部品にしてゆく訳ですね・・・この続きはまた明日の製作になりますね。

リハビリですVer.4

2016-02-23 23:38:54 | その他
本日は雨が降るはずだったのだけどアトリエの上は奇麗な晴れ間で太陽がほぼ一日覗いていましたよ。
西の空は黒い雲に覆われていましたからあちらの方は雨が降っていたかもしれませんね・・・

今日は34年ぶりに合う大学時代の同級生と飲み会です。
この友人は岡山の出身だったのですが同じ大学で同じ学部(!?)だったはず。
でも彼の下宿には同郷の島根の先輩もいたのでよく遊びに行っていました。
残念ながら私は乗っていた車の不調で卒業式には行けなかったので、ほぼ34年ぶりの再会ですね。
再会のきっかけはほんの些細な事でして
昨年12月にテレビ東京の「ナンカゲツマチ」に出させて頂いたのですがそのTV番組を見ていたらしい・・・
そしてすぐにFBで検索したらヒットした訳です。
TV恐ろしいですね・・・FBも恐ろしい・・・便利という言葉だけでは表現出来ないですね。
まあ悪い事をしてTVに出たらもうこの世には生きてゆける場所がないかも・・・
すぐにわかってしまいます・・・(笑)
では飲み会に行って来ます・・・以上今日の夕方までの更新です


ここ以降は帰ってから・・・そうぐでんぐでんになるまでは飲まないので普通に更新出来る・・・いやいつもの誤字脱字の方が酷い!?(笑)
やっぱり変わっていないですね~本日会った友人は34年ぶりなんですが基本は変わっていないですね。
ただ経験をいろいろ積んでいるので知識と言うか人間としての深みとか厚みはかなり増していると思います。果たして自分は?と言いますと若干不安かも・・・

まあでもお互いにいい歳をとったかな~と思える。

そしてここからは製作の報告ですね
本日はメタルのキャスティングですね。
多分油圧のセンサーでしょうか?ポルシェのエンジンに付いている物なんですが円筒形で少し複雑な形状の部品なので旋盤でどうにか出来る形状では有りませんからホワイトメタルでキャストしますが遠心式のキャストを除いてキャストなどした事が無いじゃないですか・・・私も有りません。
ですが溶かしたホワイトメタルを型に流し込んで何らかの圧力をかけてやれば立派な鋳造になる筈です
なのでシリコンで型を作ってから少し厚みを増す為に厚紙をテープで固定しています。
この厚みを増すのは溶けたメタルが固まる時に少し収縮するのでその時に出来る凹みを修正する為の物です。
こんな程度の物でも十分に役に立ちます(笑)
画像の型はすでに使用済みなので若干焦げていますが・・・

先の部分には細かな部分も有りますし空気の抜けが悪いとメタルが流れないのでこんな穴をあけています。

そしてメタルを流して取り出したものがこれになります。
良い物も有れば肌が悪くて使えない物も有ります・・・

例えばこれなど肌が悪いですね・・・
さすがに使えないです

これだと良いですね・・・
意外と綺麗無い肌でしょ!?
これなら最近のメタルキット並みですね・・・・

使えない物をはねてやるとこれだけしか使えません・・・14個くらい作って半分しか使えませんがそれでも金属の部品が出来た事に感動します(笑)

今回キャストした時に役に立ったのがこのシッカロールです。
天花粉とも言いますね・・・子供の頃にあせも予防に付けた事の有る方も多々有るかと思います。
実はこれってタルクが原料なんですね、このタルクをシリコン型に振る事で湯流れが良くなったり肌が良くなったり致します。
最初にキャストした部品で肌が悪かったのはこのシッカロールを付けるのを忘れていたからですね。

このメカニカルポンプのプーリーのセンター部分にある凸部分を洋白の丸棒から削り出しました
取合えずワッシャー替わりに付けておいても良いのですがやはりここはプーリーに付けておきたいですね・・・

ワッシャーの裏側にハンダメッキを施しておきまして・・・

プーリーにハンダ付けします・・・
難しい事では有りませんがしっかりと熱を通しておきますとプーリーとワッシャーの間のハンダが溶けまして一体化します。

最初にキャストしたホワイトメタルの部品を旋盤にかけて余分な部分を削り落としてしまいましょう。

また2つ程弾かれてしまいました・・・
一部にスが有ったんですね・・・仕方がないけど使えません。

弾かれた理由はこれです
下側の部分に凹みが有りますね~

真鍮製のワイヤーブラシで磨きました
綺麗ですね・・・これぞ金属と言う輝きです。

プーリーの凹みの部分に3本程取り付けられている六角ボルトですがアドラーズネストの六角ボルトを使います、いくつか連なった状態で作られていますので切り離してボルトの六角な部分を磨いて仕上げましょう・・・

そして銅線にハンダ付けしまして・・・

メッキをします・・・さすがに金属色をしていないとどうも雰囲気が良く無いですね・・・

はいはい!アッと言う間にメッキが完成致しました
全部銀色になっていますね・・・
足の部分がハンダ付けされていますけど足の部分は使わないので・・・頭の部分だけ使うのです。


リハビリですVer.3

2016-02-22 23:10:44 | その他
今日も朝から発送しています(笑)
お一人でこれだけご注文を頂く方も・・・皆さんやはり困っていらっしゃったんですね~。
御陰さまで(レッド)残り7個になってしまいました・・・近日中に追加しないといけませんね。
本当に話が決まるのかわかりませんが海外からもBF経由でお問い合わせを頂いています。
新しいベルトが届いたら今度こそ厨房のK子さんに手伝ってパッキングしてもらいましょう、最近Cafeの方が忙しくてなかなか手伝ってもらえないんですよね~。

さて少し難易度の高い部品を旋盤で挽いています
これはマルシンのポルシェ911カレラ2.7RSのエンジンの冷却ファンのプーリなんですね~
このプーリーはちょっと複雑な形状でして円周の部分から斜めに奥に凹んでいますが途中で平面になってチュ応の穴の周りは補強の為に少し厚くなっているのです。
こんな形状を一体どうやって削るのか・・・
どの刃物を使うのか・・・全く知りません。
ただ材料を持って眺めていますと刃物の動きが徐々に頭に浮かんできます。
まず最初は端面を綺麗に削って直径を合わせて削ります。

そして中央にビス止め用の穴をあけてからいよいよ難しい刃物の動きをさせますよ。
普通の三角のチップを使い斜めにチャックしておいて刃物を横に動かして斜めに円周に近い部分を削ります。
そして中央側に刃物を移動しますと平面の部分が削れます・・・この方法が正しいのかわかりませんが何とかこれで削れています。

作ったプーリーは言わなくてもわかるでしょう右側ですよ
左側は元キットの物です一見小さい様に見えますが新しく作った物は少しカメラに近いので大きく見えますがどちらも12mmの外径を持っています。
元キットの物は外周に近い部分の斜めの部分の幅が狭いですが実車のプーリーはこんなに斜めの部分と平面の部分がきちんと見えないのです・・・よく目を凝らせば見える程度!?

次にベルトが通るプーリーの裏側の部分を削ります
使うバイトはねじ切り用に左右が斜めになっているバイトを使っています。

次にプーリーの面に8つの穴を開けます
この画像はご依頼者の方に送ってもらった物ですが元部品の穴はもっと小さくて目立たない感じですが実車では意外と大きめの穴が開けてありますね
この画像では外周の部分の斜めの部分が全く見えないのですが私の探した画像では若干斜めの部分が見える物も有りますどちらが正しいのかはわかりませんが・・・作った部品は元キットと実車の写真の丁度中間くらいになっていますかね~。

穴は元キットの部品では0.8mm程度ですが大きめという事で1.0mmの穴をあけています
なかなか良い感じではないかと思いますが如何でしょう??

こんな感じで割り出し円テーブルで穴をあけています
元キットでは穴が貫通していないのですが理由は裏のベルトの当たる部分にありました。
ベルトの当たる部分の直径が小さくて貫通させるとベルトの辺り面に穴が開いてしまうのです。
作り直しに伴いましてベルトの当たる面の直径を大きめにしてから穴の位置はシャフトに近い位置へ変更しています。
こうする事で穴が開く事が回避出来ます。

やっと5台分のプーリーが出来ました
しかしまだ問題は有りますこの裏側の加工が残っているのですしかも旋盤のチャックに固定する為に掴む部分が無いのです・・・これは明日また考えましょう(笑)

割り出し円テーブルを固定したので一緒に一昨日作ったメカ二カルポンプのプーリーのボルト穴をあけておきましょう
穴は奥の部分に3本ですので割り出し円テーブルを使わないと巧く出来ません。

ここで部品を見ていて気になる事が有りました
実車ではプーリーの溝の側面が斜めに削られている事が多いのですがこれはこのプーリーの角が有りますと回った時にベルトが角に引っ掛かってプーリーの溝を乗り越えてしまう事が有るのです。
つまり外れてしまう訳ですね
しかも模型に使われているベルトの精度はわからないのです・・・しかし精度がそんなに高いはずもないので角が有れば容易に溝を乗り越えてしまう事も考えられますね。せっかく作り直すのですからそんな事が無い様に溝の壁の部分を斜めに削っておく事にいたしました
模型を作ると言う事では有りますがただ形状だけを真似すれば良いと言う事では無く実車の知識に基づいて形状を決めてゆきたいですね・・・その方が圧倒的に面白いと思うのです。
これだけ気を配って作っても上手くいくかは他の部品の問題も有りますのでわからないのですけどね・・・
しかしそのままではプーリーをチャックする事が出来ませんのでアダプターを真鍮と先日買ったM1.4のビスを使って作ってみました。

どの様に使うのかと言いますと真鍮のアダプターをチャックしておきましてプーリーを差し込んでから真鍮のワッシャーとビスを使ってプーリーを固定致します。

この様に左右が斜めに削られたバイトを左右に動かして斜めに削っています
最後に軽く角にペーパーをかけてカエリを取って置きましょう。

はい!
プーリーの方は完成ですね、後は中央部分のワッシャーと六角ボルトを何とか作れば大丈夫ですね。
明日は終わるかな??   ・・・リ・ハ・ビ・リ!