Studio_Rosso 1/43 自動車模型制作日記1

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最終組立てVer.7

2015-11-15 22:38:43 | Osca Dromos Zagato
一昨日は徹夜の覚悟でOscaに取り組んでいたのですが、その心配はあまりいらなかったです。
ただし完成して完成後の写真を撮影して展示ベースに止めて最終のクリーニングをして特製の専用箱に納めたら夜10を回っていました、そこから帰宅して遅い夕飯を食べて入浴をしますと既に更新が出来る時間じゃなかったです。
納品の時に移動の為の列車を乗り過ごしなどのミスをしてもいけないので昨日は就寝致しました。
よって徹夜は無かったですけど更新も無しという事で期待して頂いていた皆さんにはご迷惑をおかけしました。

さて昨日は無事に納品を済ませて収録も多分終わっているはずと思います、この納品と収録に関しましてもお客様のK様には特別のご配慮を頂きまして心からお礼申し上げます。
納品の時の色々に付きましてはその内に某TV局の番組で放送されると思いますのでネタバラシはここでは控えます、またその内に運良く放送が決まりましたらこのブログでご案内致します、その時はご笑覧頂ければと思っております。

さて本日はこの数週間の間にしなければならなかった事を大変申し訳ない事に全て置き去りにしておりましたのでその処理に没頭しておりました。
まずは先日お送りしたU様の288GTOですが何とワイパーが2本とも外れてしまった様でしてご迷惑をおかけ致しました。
本日この様に直させて頂きました、また同日の内に発送させて頂きましたので明日にはお手元に到着すると思います。
末永く楽しんで頂ければと思っています、当店から出荷した物につきましてはなるべく長く楽しんで頂ける様にと考えております。
何かございましたらお気軽にご相談下さい。


そしてここからが11月12日の夜つまり12日の製作を終了してブログ用に画像をアップしてから少し時間が有ったので翌日分の製作を開始しておいた物です。
この中央の小さな部品がこれからの仕事・・・
この部品はフロントフェンダーの左右に付くこの車をデザインした方のエンブレムですね。
確か・・・Ercole Spada氏だったかな!?
水滴型の物で少し立体的で中央に筆記体の文字がはいります。
左右の形状を合わせたいので洋白板0.3mmの2枚重ねで作っています。

このままでは削り難いので裏側に0.8mmの洋白線をハンダ付けして水滴型になる様に丸く削ります。

そしてバフ掛け・・・実物はいぶし銀の様な色相なんですがここは模型的にバフ掛けで処理しました。
そして表面に作ったデカールを貼りましたが少し繊細過ぎて見えないので一層の事面相筆で書き込みました、この方が普通に見えます。

エンブレムをクリアーコートしている間にフェンダーミラーの鏡を作っておきます。鏡はいつも通りステンレス板をカットして削ってバフ掛けですね。
洋白板よりも削り難いですけど酸化による変色が少ないので長持ち出来ますよね。

次はライトですね。
これもいつも通りアルミ板を矢坊主でプレスして反射板を作ります、画像の物はまだ試作品なので鏡の面を磨いていないのです。
何時もよりも小さいのでちょっともたついていますね(笑)

ライトを取り付けてみました・・・目つきが良くなりましたね。

ここまでが正確に言いますと12日の夕方画像をアップしてから帰るまでの仕事ですね。

そして13日の朝ですがまずは机の上を片付けます。
残り一日しかないのです効率的な仕事の為にはまず机の上を綺麗に保つ事ですね。
散らかった机の上では行方不明になる部品も有りますでしょうし余分な気を使わなければならないのですから。

そしてナンバープレートを作りました
自作のデカールと塗装を施したアルミ板を使っています、自作デカールを作れればそんなに難しい事では有りません。
このナンバーはリア用ですので左側には封印が取り付けられています、右側は普通のビスの仕様になっています。
もちろんフロント側は左右ともビスの仕様ですね。

リアのナンバープレートを取り付ける為に上側にステーを作っています。
これが無いとナンバープレートが斜めになり過ぎるのです、細かな部分ですが実車と印象が異なってしまうのは嫌ですからね。

そしてナンバープレートを取り付けました。
良い傾き具合ですね(笑)

続いてプロジエクターランプのレンズを作ります
アクリルの棒から削り出しています、レンズ自体は直径が1.0mm高さが0.8mm程になります。

ここで訳のわからない部品が登場します
直径1.8mmの洋白の棒です

バキュームの桃像君に接着してライトの特殊な形状のカバーを作るのです
普通のライトなら球面のレンズ形状ですがこのライトの場合は背の低い円筒形のカバーなのです。

バキュームを切って削ってライトの上に載せてみました
載せただけなので少し傾いている物も有りますがここが普通の球面のレンズだったら実車と雰囲気が違うだろうと信じて作ります。
締め切り日にまだこんな事をしているなんて・・・(笑)

フロント側の製作のついでにナンバーフレームの製作もしておきましょう
このナンバープレートの取り付け用のフレームは多分国内の入ってから日本の法規に沿った大きさや場所に付けられた物です。

実車と同じ様に洋白板と帯板で作っています。
但し取り付けに実車の様にリベットは使えないので接着面積を大きくとれる様にステー部分を長めにしておきました。
まあ、ボディの下なので目立つ事も無いでしょう。

ここで最後の難物部品です。
取合えずライトの型取りをしておきます。

それをアルミ板に貼りましてアルミ板で型紙(!?)を作ります。

アルミ板で作った型紙を2枚重ねの洋白板0.2mmの上に当ててケガキ針でケガキました。
そう正確に型取りをしたいからアルミ板の型紙を作ったのです。

内側に穴をあけて・・・

切り取って・・・

内側をヤスリで仕上げます・・・

次は外側を鋏で大体の形状に切り取りましてヤスリで仕上げますとライトカバーのリングが完成します
1台分作るだけならエッチングじゃなくても作れますよ(笑)

しかも内側外側のエッジを表裏共丸く削っておいて

熱いハンダゴテを当てて分解します・・・
MFHの1/12のフェラーリ250GTOではライトの枠にハンダを盛ってRを付ける様な作り方をしますが、これなら1/43でもそんな立体型のライトカバー枠が作れます(笑)

但し削っていたら洋白が伸びてしまったらしく・・・少々大きい(爆)
これじゃあダメなんで作り直し・・・この時点での作り直しは痛いな~
バフをかけて磨きます

そしてボディにとり付けてみます・・・良いじゃないかい??

今日のブログは長くなりましたので今日はこの辺りで・・・
残りは明日の更新で・・・ウインドウ周りを取り付けて完成までをご紹介致します。
もちろんギャラリーアップも明日になります・・・ではでは!