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Studio_Rosso 1/43 自動車模型制作日記1

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カウルの合わせ

2020-01-15 20:09:42 | Ferrari 312T Monaco GP No.2
本日の山陰は雨時々曇りですね
朝方には結構強く降っていたみたいで雨音で目が覚めましたが雨の音が何となく心地良くまた寝てしまいました(笑)
出勤は少し遅めで10時頃でしたがそれ以降も時々雨がパラパラ降っていましたね。
お陰で畑には出られなかったのでアトリエでの作業が進みました。

コクピットの周囲のカウルを組立てたシャーシに合わせてみますと左の後の部分で少し隙間が出来てしまいます。
0.5mmくらいでしょうかね・・・他の部分の精度が素晴らしく良かったので私の組み間違いか?とも思ったのですが・・・どうやっても隙間が埋まりません。
実はこのキットにも問題は有りますこのコクピットのカウルの場所に基準になる物がほとんど有りません、スーペリアの方はコクピットの前の方にダボが付いていまして位置関係を決められて仮組の時にも良かったのですけどね
先々考えないといけないかもしれません

隙間を修正します
いきなりメタルを盛りますと何所まで盛って良いのかわかり難いので真鍮線をガイドにする為にコクピットカウルにハンダ付けしました。
0.5mm程付け足せば隙間は埋まるみたいですね。

先ほど付けた真鍮線をガイドにしてメタルを盛り付けましょう
こんな感じで元々のボディラインから自然に続けられる様に少し多めに盛りました。

盛ったメタルを削ってゆきましょう
表側は先ほども書いた様にもと有ったラインから自然に続く様に削れば良いですね
裏側は付け足したインダクションボックスをクリアー出来る様に少し凹める様に削っています、まあここまでは干渉しないと思いますが念の為ですね

次はサイドパネルを仮組してみましょう
サイドパネルはスーペリアの仮組程苦労はしないですね
組立てたシャーシにもピッタリとフィットします・・・1箇所だけ削っていますが
但しこの様な部分では少し辻褄をあわせなければなりませんね〜
と言ってもまあ作業としては比較的簡単ですね

この通りアッパーパネルとの隙間は綺麗に消えました
これくらいならカウルの重なりは十分でしょう

それよりも問題はこの部分です
コクピットのカウルを取付けてインダクションボックスと干渉しないかどうかですね
なかなか難しいのです。
まあ部品を付け足すというのはそれなりに困難を伴うという事ですね〜特にフルディティールではね。

サイドカウルの不要な部分を削りまして嵌め込んでみました
この時点で既にフロントサスのアッパーアームの後側のマウント部分も削って整形しておきました
ここはゴム型が傷んでいるらしく私が持っている全ての312Tのキットは綺麗に抜けていないのです。

気になったのはこの部分・・・
どこかと言いますとリアタイヤの前側の部分の形状なんですね
サイドカウルの一番後側ですが造形がカクカクしています
実車はたいやのRに沿った形状になっているのですが・・・ここは直したいですね。
ただ削ってOKにはなりそうに無いのです

右側のサイドパネルも削り合わせて取付けてみました
こちら側も取り付けは良好ですね。

そしてエンジンにインダクションボックスを取付けて載せてみました
ウ〜ンなかなか良くなりましたね
そして圧倒的に仮組が楽です(笑)

そう言えば昨日キャストしておいたブレーキの冷却ダクトが硬化したはずなので取り出してみました
なかなか綺麗に出来ましたよ〜
売り物にもなりそうなくらい綺麗に出来ていますね・・・売れますかね??(笑)
まあ欲しい人がどれ位居るのかって話しですけどね〜


さて本日も仕事終了の時間になりましたこの続きは明日ですね
明日からは通常通り営業を始めますので進展が遅くなるかもしれませんね(笑)

エンジンの加工

2020-01-14 20:15:47 | Ferrari 312T Monaco GP No.2
本日の山陰は曇りでした。
昨夜は結構高い確率で雨の予報だったのですが少し後にズレたみたいですね。
案の定午後からは弱い雨が降ってきました、天気予報が当たりました(笑)
と言っても気温は低めですまあ1月にしてはまだ暖かいと思いますが・・・

少し前にヤフオクで珍しい完成品を買ってみました
フェアレディZのラリーカーなのですが形状から想像しますと恐らくベースモデルはプロバンスムラージュ製ではないかと思われます。
一部破損という事だったのですがまあそんなに酷い状態では無く修復は比較的簡単ですね
ついでに隣町のEさんが同じ物を持っていらっしゃいまして見せて頂きました
同じ商品なのですがこちらも元はヤフオクで入手らしいです。
良く見ますとリアバンパーに付くスタック時にアシスタントが足を置いて荷重をかける為のステップが紛失していましてちょっとだけ残念でしたね。
私もこの完成品は見た事が無かったので良い目の保養をさせて頂きました。
多分私が今の仕事をする前に制作されて販売されていたと思いますので随分時間が経過しているのでしょう。


前書きはこの辺で置いておきまして本業に入ります
タメオのキットは比較的組立てる事を最優先して作れてていまして組立てはそう難しくは有りません
こちらは足元のフットペダルですね
一枚の板にABCペダルをハンダ付けしました
隣りの部品に熱が回らない様にしておきますとハンダ付けも難しくは無いですね。

シャーシのアッパーパネルは2枚入っております
理由は給油口の穴の向きが斜めになっていたんですね。
本当は追加された小さなエッチングの方が正しいです。
恐らくデータを作る時に何か勘違いをしたのかな?と思います

昨日透明レジンを流しておいたインダクションボックスの部品が完成しました
実車はそざいがFRPなので透明レジンで作ってから塗装します
この部品の元型は同じタメオのT2の部品ですね
Tにはこの部品が付いていないのです。

ついでと言っては何ですが
Tのモナコ仕様のブレーキダクトのシリコンが硬化しました
型枠を外してこれから原型を取り出します

原型を抜きますと
こんな感じです
早速、透明のレジンを流しておきました・・・予定通りなら明日には部品が完成すると思います。

エンジンとシャーシを仮組しますと高さは結構余裕が有りそうですね〜
但し左右の寸法は厳しいかもしれませんね〜
特に左側ですね。

作ったインダクションボックスを仮組するにはアッパーパネルを取付けてからでないと位置関係がわかり難いですね。アッパーパネルはボディカラーに塗装なのでハンダ付けをしてしまう訳にはゆきませんので瞬間接着剤で留めておきまして仮組をしましょう。

ここで参考資料の為にタメオのT2を自宅から持って来ました
エンジンのアッパークランクケースを見てインダクションボックスの削り面の寸法を検討しなければなりません。
私が持っているのはカナダGPと312T2の六輪車ですがどちらも同じ様な物なので参考にはなりますね。

312T2のクランクケースのアッパーはインダクションボックスが付く様にエンジンのシリンダーヘッドの部分が削ってあります同じ用に削れば312Tにもこのインダクションボックスが取付けられますね

312Tの物はこの様にインテークマニホールドがエンジンと一体になって整形さえれているのです
これでは当たってしまって付けられないのです

そのままインダクションボックスを取付けますとこんなに出っ張ってしまいます
本来ですとアッパーパネルの部分までで収まらなければなりません
実車も勿論そうなっています。

フライス盤を使ってインテークの部分を削り落としましょう
こうすれば綺麗に真っすぐに削る事が出来ます。
左右とも同じ高さにも有りますね〜。

シャーシにエンジンを仮組します
インダクションボックスが付く部分は綺麗に削られている事が理解出来ますね
本来ならもう少し削れるかもしれませんが・・・
これ以上削りますとシリンダーヘッドも削ってしまう事になりますから・・・やめておきましょう
これ以上の寸法調整はインダクションボックスを削って小さくします(笑)

先ほどの状態でインダクションボックスを載せてみました
やはりもう少しだけ高さが気になります・・・
もうちょっと削った方が良いかどうか考えどころですね。


インダクションボックスの寸法も気にはなりますが模型は全体を考えなければなりません
他にも寸法が気になる部分が有りましてね・・・
その部分の変更は明日の作業で加工をします。

新たに312T組立て開始します

2020-01-12 20:26:23 | Ferrari 312T Monaco GP No.2
本日、2回目の更新です。

今日から新しいTameo Ferrari312Tを始めます。
こちらも随分お待ち頂いております。
広島のMさんのオーダー品でして本来なら今年3〜4月頃取りかかる予定だったのですが、1〜2月に取りかかる予定だったFerrari2008が今年の後半に移動してしまった為に繰り上げ制作する事に致しました。
私にとって都合が良かったのは今日まで作っていた312Tのモナコ仕様という事でそのディティールが頭の片隅に残っているうちに作れるという事でしょうか・・・(笑)
歳のせいか物忘れも多くなった様な気がしますがさすがにこの数ヶ月ず〜っと作っていましたから忘れるはずは無いのです、何しろ夢に出てきたくらいですから・・・でも大体はピ〜ン!と部品を飛ばしてしまって焦って探している所なんですけどね(笑)
早速作っています。
インストの最初からですね・・・まずはミッションです。

ミッションはゴールド系のシルバーで塗装しますのでなるべく一体に組み立てておいた方が良いですね。
この時に少し困るのがドライブシャフトの通る部分ですアルミの挽き物が有りまして中央部分にフランジの様な出っ張りが有りますこの部分が有りますとミッションを組立てる事が出来ませんのでフランジを旋盤で削り落とします。
フランジを削り取っておけばミッションを組み立ててからでも差し込んで接着できます。

ドライブシャフトを仮組みしようとして困ったのがこのブレーキダクトです。
以前T2を作った時のシリコン型があるからキャストすれば良いな〜と思っていましたが・・・
この部品を見て驚きました
偶然なのかどうかわかりませんがフロント用のダクトが以前作ったT2よりもちょっと大きい様です

以前作ったのがこちらのブレーキダクトです
エポキシ系のクリアーレジンを使ってキャストしてありました残りですね。
キャストした時はクリアーだったのですが数年経過したら黄色くなっていました。
ダクトとしては塗装しますのでまず問題ないのですけどね(笑)

ランナーから外して削って整形いたしました
T2のを流用するのは諦めまして新たにシリコン型を作ってキャストしようと思います
モナコはコーナーが多くてブレーキへの負担が大きく冷却用のダクトが大きくても不思議ではないのですから・・・

シリコンが硬化するまで一晩はかかりますので先にシリコン型を作ることを優先します
時間がかかることは先に進めておくのはプロの考え方でしょう・・・か!?

もう一つ困ったことが・・・
タメオキットの312Tのモナコ仕様はフェンネルの周囲のFRP製のボックスがないのです。
前作のスーペリアの312Tの方も無かったので苦労したのはブログをご覧いただいている皆様はご記憶の通りです。
その時にT2のキットのボックスをシリコン型で取ってありましたのでこれを透明レジンでキャストしておきます。
硬化までは一晩かかりますのでこれもまた先にやっておく方が良いでしょう。

そう言っている間にシリコン型の準備ができました
シリコンを流しておきました、これで一晩しますと立派なシリコン型の完成ですね。

エンジンの部品を集めて見ました
よく見ますとエンジンのインテークの出っ張りが邪魔になりますよね(笑)
インテークの部分はまたフライスを使って削らなければなりませんね〜
さて今回もうまくいきますやら・・・
エンジンのインテークの削りをするまえにシャーシを組みましてボックスの干渉を確認しないとダメですね〜

ということでエッチング製のシャーシの組み立てを始めました
エッチング製なので精度も良くて組みやすいですね〜
ハンダ付けでシャーシを組み立てますがフラックスを使いますので1日の最後は水洗いをします
フラックスで洋白板に腐食が出る恐れがあるのです。


さて明日も製作を続けましょう
他の修理もちょっとはじめます・・・と言っても十分ハードな修理なんですけどね〜。

明日は義父と夕食の約束がありますので夕方の更新がちょっと早いかもしれません。