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記憶だよりの読書感想文~ふたごのでんしゃ

2017-05-24 22:26:31 | 本と雑誌
 前々回、「えのでんタンコロ」という絵本を紹介しました。2台のタンコロ「107号」と「108号」が続行運転するおはなしでしたが、小学校低学年の時に読んでいた「ふたごのでんしゃ(渡辺茂男/堀内誠一)」というのも、ここでちょっと書いておこうかと。

手元に本がないので、記憶している限りのあらすじと思うことを。本については上のリンクから。

ある市を走る、2台の路面電車「うしわか」と「べんけい」。市内を東西に走り、東と西の終点には彼らの眠る車庫がある。朝は、学校へ通う子供や工場へ勤める人を乗せて走り、路線の中間にある、市役所前の電停で交換する。町が市に昇格したときには祝賀パレードが催され、2台の電車も装飾+2両連結で走るなど、市民に愛された2台の電車。
しかし、いつのまにか増えてきた自動車やトラックの波にのまれ、思うように走れなくなった「うしわか」と「べんけい」。そして無情にも、市はやむなく電車の廃止を決定する。

この物語が生まれた昭和40年代は、いわゆるモータリゼーションのあおりを受け、おもな都市から次々と路面電車が廃止されていく時代だった。

ふたごのでんしゃも、最終的に廃止されてしまうが、今度は電車の処分について問題が立ち上がる。
「鉄くずにしろ!」
「海に沈めてしまえ!」
「博物館行きだ!」

・・・市の議会でも結論は出ず、市長が最終的な判断を下すことになる。2台の電車の行く末を不憫に思った市長は、彼らの眠る東と西の車庫へ行く。するとそこには、子供たちが自由に電車を乗ったり降りたり、楽しそうに遊んでいる。それを見た市長は、そんな子供たちのために素晴らしいプレゼントを思いつく。

この物語は、廃車にした都電を子供向けの図書館にしたという実話をモチーフにして作られたという。うしわか、べんけいは、その通り、車庫の跡地にできた公園の児童図書館に生まれ変わった、というエンディングを迎える。

ところで、この「ふたごのでんしゃ」には続編「しゅっぱつしんこう」という本があり、そちらは現在絶版?状態らしい。図書館に生まれ変わったうしわか、べんけいの噂が全国に広まり・・・という話で、本も持っていたけどこちらももちろん手元になく、おまけに話も半分近く記憶が飛んでいる。

その話は、思い出せればそのときに。







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