昨日、「金八先生ファイナル」を4時間ブチ抜きで放映していましたが、ぼくはザッピングで少しずつ、それと最後の30分を見ました。32年間、8シリーズ分の3年B組生徒が勢揃いして、金八先生がひとりずつ出席をとるように名前を呼んでいくのはすごかったな。ま、あれはTVだから出来る手でもあるんだろうけどね。
ぼくは金八先生に関しては、オンタイムではない。(平成は7年度から、ぼくは平成2年度卒なので)この頃は学園ドラマといえば、「スクールウォーズ2」や、映画だと「ぼくらの七日間戦争」がちょうどやっていたので、そっちのほうがまだ話はついていけた。文化祭で当時はやりの8ミリビデオ使って制作したドラマは「七日間戦争」が下敷きだったような気も。でも「スクール2」は高校生だし、おまけには少年院の話だ・・・。あぁなつかしいな。
ま、余計な話はどうでもいい。ともかく、そのシーンでは昔の映像も一緒に流れてたけど、生徒役の出演者がみな幼いおさない。子供の頃、中学生っていうとみな大人に見えたし、中学でも1年と3年じゃ全然違うと思い込んでいた。でもアルバムとかで振り返ると、まだまだ子供っぽさが残ってるんだね。
中学2~3年当時の担任が、毎日、A4藁半紙1枚に新聞みたいにまとめた学級通信を発行していた。クラス内6班で班ノートを交代で書き(内容はクラスについて最近思うこととか日記とか・・・あ、このブログみたいな感じだったね)、その内容を元に担任が自分の意見を加えて纏める、というものだった。
でもある日、「君たちはくさったミカンじゃない!」なんて見出しだされて正直「???」と思った。元ネタが「金八先生」だったなんて知らなかったから。当時はなんとなくこんな意味なんだろうなとやり過ごしてしまったんですけどね。
ドラマの一部に、クラスから敬遠され、仲間になれない生徒を受け入れるかどうか、金八が尋ねるが、誰も答えないので、「あの子は悪か!違う!悪は君たちの心の中にある!」と生徒を一喝する金八。
そうだ、と思ったね。ぼくの中学時代にも、クラスにとけ込めず脱走したり休んだりを繰り返すクラスメイトがいたので。もちろん彼の常軌を逸した(と思われる)一連の行動も、あとから思えば、思春期特有だったのかもしれないけれど、問題が起きるたびにクラス会を開き、どうすべきかを考えあった事を思い出した。
いささか強引に話を変えてしまうが、今、震災や原発事故などで今まで経験したことのない、あらゆる困難を目の前にして、放射線物質その他を恐れて水の買いだめに走ったり、対応の遅い(?)政府や電力会社を一方的に批判するのをよく目にする。
人のことを悪だと批判できるのは、自分が悪の心も持っている事を自覚した者だけだ、みたいなことを金八先生も言っていたと思うが、ニュース記事のコメント見ても、憂さ晴らしや高みから見下したような内容は、読む人の心を痛めるだけだ。もしそれを喜んだり、触発されて行動するような者がいるとするなら、その人には間違いなく「悪」の心を持っているといえるだろう。しかも、自分が「悪の心」を持っていることに気付かない事も多いから、そういう人はもう放っておくしかないのかもね。
かくいう自分も、時に人を陥れたい、そう思う「悪意」を少しは持っていることを自覚します。だけど、それを露呈させたらどうなるか、もう痛いほど分かっているのと、元々臆病者なので、めったに行動にはしないように努めてますが。
どうかこれからも、見守っててください。