今回のサブタイトルを見てピンときたひとは、ひょっとするとかなりのマニアかもしれない。
いよいよ今週末公開の映画「トランスフォーマー」。最近になってニュースやバラエティ番組でこの映画の特集を放送したり、予告CMも頻繁に流れるようになり・・・。さらに製作総指揮スピルバーグ氏、監督マイケル・ベイ氏、とくれば、否が応でも注目を集めないわけがない。米軍に襲いかかる機械生命体トランスフォーマー、その目的は?予告編だけでも味わえる驚異の変形(トランスフォーム)、「スパイダーマン」3部作を越えるアクションシーン、これを是非見逃すな!とどの番組でもいうのだが・・・。
ぼくがこの映画の話を最初に聞いたのは、実はもう1年以上前のことだ。今となっては、まさかこんな元が日本のおもちゃで、どちらかというとマイナーな(!)アニメが、予想を遙かに超える作品になり、ここまで注目を集めるとは思ってもいなかった。
先日、ある番組で映画の解説コーナーを見ていたのだが、日本でロボットものといえば、「鉄人28号」や「ガンダム」といった、「少年が巨大ロボットを操作する」アニメーションが、敗戦国日本では非常にウケる、という分析をされて、あげく「トランスフォーマーも、人間が乗って操作するという話であればよかったのに・・・」という結論付けをされた。これをみて、めずらしく怒ったね、ぼくは。
そうじゃない!彼らは機械「生命体」であり、「操り人形」では決してない!彼らは意志を持ち、感情を持ち、だからこそ、侵略の「目的」もあるわけで。
このトランスフォーマーの魅力にはじめて取り込まれたのは、もちろん、20数年前に放映した最初のアニメ「戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー」を見たのがきっかけで、その衝撃もひじょうに大きかった。変形ロボットのおもちゃは当時家にもあった(でも実際はトランスフォーマーでなく、その前身であるダイアクロンだった)が、このロボット達がアニメになって登場し、なんだか人間くさい会話をしたり、戦いをしたり、ときには騒動を引き起こしたりもする。細かなストーリーはもう殆ど覚えていないが、キャラクターの個性が強すぎて忘れられず、最近になってDVDボックスまで買ってしまうことに。コレを見てしまって以降、じつはもう「ガ○ダム」にも「鉄○」にも興味がいかなくなってしまった・・・かろうじてロボット自身に人格がある(と思われる)「S○ガ○ダム」は面白く見ることはできたのですが。
しかし、トランスフォーマーも最初の放送から2年、3年経ち、シリーズが進むにつれて、だんだん最初のイメージと違う話をし出したので、じつはその後しばらく離れてしまったのですが。今回の映画も、最初のアニメのイメージをひきずっているぼくにとっては、最初はやっぱり違和感たっぷりで、あまり観たいと思っていなかった。少しずつ内容が明らかになり、迫力満点の予告編を見せられ、さらに吹き替え版だけど、あの人によるあの声が聴ける、となると、もう行かずにはおれなくなってしまったね(雑誌などではすでに明らかにされているけど、敢えてネタバレ防止で伏せています)。
Robots In Disguise! 驚異の擬態をぼくもたのしみにしているわけでして。