少し前に目次を添えて紹介した拙著(こちら)、『恋する仏教―アジア諸国の文学を育てた教え―』(集英社新書)が、本日、刊行されました。
仏教学の末木文美士さんが、集英社の宣伝誌である『青春と読書』583号(2025年2月)に「仏教と恋物語の意外な関係」と題する書評を書いてくれています。実に的確・軽妙であって、『書評マニュアル』とかの本があったら、「1頁での宣伝用紹介文」の見本として掲載してほしいと思われる見事なものです。雑誌だけかと思っていたら、『青春と読書』のサイトでも公開されていました(こちら)。
日本文学、それも仏教に関する文学の面では、仏教と文学の関係を追求してこられた小峯和明さんが、集英社新書のサイトである「集英社新書プラス」に、学術誌に問題提起として載せるような力作の書評を書いてくれており、発売日である本日、公開されました(こちら)。
『恋する仏教』は読み返してみると、誤りや書き方がまずいところが既に目につきますし、いくつか指摘も受けましたが、インド・中国・韓国・日本・ベトナムにわたって、仏教が恋愛文学と言葉遊びを育てた例を見ていくといった本はこれまでありませんので、日本文学史、日本文化史の見直しとしても意義あるものと自分では考えています。