郡山駅駅弁を頂く。
とある駅弁マニアサイト上位ランカーとのこと。
300円の海苔弁ですらうまいのだから
980円の海苔弁はうまくて当たり前だろう。
だがこの海苔弁の本質は
海苔ではなく
その脇役
卵焼きにある。
弁当箱から
こんなにふんわりソフトな口当たりの卵焼きが
でてくることなど
有史以来なかったことだ。
柔らかい焼鮭の切り身とともに
血の通った人間が作ったことがわかる。
味をごまかすために濃い味になりがちな
おかかも昆布も薄味にして
白米の味を楽しめる程度に調整してある。
米・海苔・米・海苔とミルフィーユ上に仕立てた
二段構えのお米は
海苔という素材の特性上中断に箸が通りにくくなり
やや(とても)食べずらく改良の余地はあるものの
とにかく随所から伝わってくる
「この弁当を楽しんでもらおう!」
という心遣いが嬉しいじゃないか!
海苔弁とは弁当コーナーの片隅で
最安のプライスを貼られて
280円あたりで申し訳なさそうに佇んでいなければならない。
なんて思いながら蓋を開けたが
その蓋が再び閉じられるころには
認めざるを得ないほどの説得力が
ここにはある。
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