僕の前世はたぶんオランダ人。

おもしろきこともなき世をおもしろく

海苔のり弁(郡山駅弁)

2019年01月16日 | いろいろいただく

郡山駅駅弁を頂く。

とある駅弁マニアサイト上位ランカーとのこと。

300円の海苔弁ですらうまいのだから

980円の海苔弁はうまくて当たり前だろう。

だがこの海苔弁の本質は

海苔ではなく

その脇役

卵焼きにある。

弁当箱から

こんなにふんわりソフトな口当たりの卵焼きが

でてくることなど

有史以来なかったことだ。

柔らかい焼鮭の切り身とともに

血の通った人間が作ったことがわかる。

 

味をごまかすために濃い味になりがちな

おかかも昆布も薄味にして

白米の味を楽しめる程度に調整してある。

米・海苔・米・海苔とミルフィーユ上に仕立てた

二段構えのお米は

海苔という素材の特性上中断に箸が通りにくくなり

やや(とても)食べずらく改良の余地はあるものの

とにかく随所から伝わってくる

「この弁当を楽しんでもらおう!」

という心遣いが嬉しいじゃないか!

海苔弁とは弁当コーナーの片隅で

最安のプライスを貼られて

280円あたりで申し訳なさそうに佇んでいなければならない。

なんて思いながら蓋を開けたが

その蓋が再び閉じられるころには

認めざるを得ないほどの説得力が

ここにはある。


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