僕の前世はたぶんオランダ人。

おもしろきこともなき世をおもしろく

つわものどもがお茶のあと(諏訪原城)

2016年05月03日 | ぶらぶらする

まずは掛川の蕎麦の名店

仟で天せいろを頂く。

先にきれいに盛られた天ぷらくんの登場。

そして満を持しての蕎麦登場。

ツツッと喉で味わう細打ち麺。

いい蕎麦だった。

惜しむらくは

「3たぐり」くらいで完食できちゃうこと。

そのまま進路を西へとり

遠州三山の油山寺へ寄り道。

パッと見の雰囲気は

掛川城からの移築門もあり

古刹然としてなかなか。

がしかし

中へ入ると

何でもありの節操なし寺というか。

大人のテーマパークというか…

何でも祀ってあるお寺って感じ。

境内には遊歩道が整備されており

深部はなかなかと思われるが

ちょと踏み込む勇気がない。

とちゅう瑠璃の滝なるものがあるとのことで覗いてみたが

気付かずに通り過ぎてしまうような

実にちょろちょろとした

小便小僧のごときものだった。

一番奥の建物は

こんな感じで

ランドマークのような三重塔があり

実に節操ないお寺だった。

さて、

やってきました遠州諏訪原城。

牧之原台地の高台に位置し

周囲は日本最大の広大なお茶畑に囲まれている。

信玄死後の武田と徳川の遠州攻防における

高天神城奪取のための詰城として勝頼によって築城された。

その後、信玄ですら陥とせなかった高天神城を

めでたく陥とし武名を上げた勝頼だったが

長篠での大敗からの流れで

ここ諏訪原城を失い

次いで高天神城も失うこととなる。

巨大な空堀は周囲が伐採されており

ここまでのものはなかなか見られない。

もう絶対攻めたくなくなるような空堀。

外堀の内側からみた空堀。

ほとんど崖。

きれいに整備された見学路にしたがって

場内へ侵入。

こちら大手門。

大手門の両側の巨大な空堀。

場外と比べて城内は整備が悪く

天主台地は草ぼうぼう。

搦手口方面から見下ろす

大井川方面。

こっちから攻めるのは大変そう。

ちょっと搦手口から降りてみる。

けっこうな崖で

やっぱりこっちからは攻めたくない。

山城だと水の手が心配だけど

ちゃんとした井戸があったみたい。

東側の郭を越えても

やっぱり崖。

なんとここでニホンカモシカを発見。

こんなとこにいるもんなんだなぁ。

空堀の畝。

時に諏訪原城の由来としては

下の通りお諏訪さんをまつったことによる

と伝えられており

徳川がこの地を奪取した後

諏訪原を治めた牧野康成にちなんで

牧野城→牧之原となったとか。

さらに

この辺り一帯をお茶の木で埋め尽くしたのは

明治政府に江戸を追われた

徳川直系の旗本衆だというから

なにかと徳川に縁の深い土地柄である。