2-5. 欲求は、その充足を目指す気持、実践的な心構えをもつ。
ケーキを「欲しい」ひとは、ケーキのとろけるような甘さを想像してうっとりとしているだけではない。それを現実的に自分の口に入れることを目指す。想像的享受にとどまるのではなく現実的享受へと、観念から実在へと進む心構えをもつ。
目的となるケーキの像は、自身の意識のうちにある観念である。欲求は、この観念を実在化することを求める。食欲は、「絵に描いたもち」ではおさまらない。快の想像を快の現実的享受にまでもたらそうとする。目的実現への実践的な心の構えをもつ。性欲の充足も想像だけではもたらされない。自分で充たすとしても、やはり、現実的身体的快楽へと向かう。
「欲する」、「~したい」の欲求は、自らがすすんで積極的に目指すものを招き、推進していく。それの実現への妨害・障害・距離を乗越えて、目的へと自発的に向かっていく内的な推進力をもっている。
目的達成のためには、それに至る手段をたどっていくことになる。手段は、目的実現への懸け橋であり、目的観念を実在化するための実在的プロセスである。
ケーキを「欲しい」ひとは、ケーキのとろけるような甘さを想像してうっとりとしているだけではない。それを現実的に自分の口に入れることを目指す。想像的享受にとどまるのではなく現実的享受へと、観念から実在へと進む心構えをもつ。
目的となるケーキの像は、自身の意識のうちにある観念である。欲求は、この観念を実在化することを求める。食欲は、「絵に描いたもち」ではおさまらない。快の想像を快の現実的享受にまでもたらそうとする。目的実現への実践的な心の構えをもつ。性欲の充足も想像だけではもたらされない。自分で充たすとしても、やはり、現実的身体的快楽へと向かう。
「欲する」、「~したい」の欲求は、自らがすすんで積極的に目指すものを招き、推進していく。それの実現への妨害・障害・距離を乗越えて、目的へと自発的に向かっていく内的な推進力をもっている。
目的達成のためには、それに至る手段をたどっていくことになる。手段は、目的実現への懸け橋であり、目的観念を実在化するための実在的プロセスである。