
この小山でも最近までけっこうへびがいた。今日のような「しまへび」が多数であったが、ほかに、「まむし」「やまかがし」「青大将」「かなへび」を時々見かけた。「じむぐり」「ひばかり」かなと思える影も見たことがある。
だが、いのししが牛田山から進出して棲みついて以後、だんだん、それらのへびは、少なくなった。昨年は、「しまへび」「かなへび」以外は、見る事がなかった。このやまのへびは、しまへびもふくめて、みな美しく、とくに、「やまかがし」は、見事な虹色の若年のがいてほれぼれしたことがある。たぬきやテンもいなくなった感じであり、いのししがこれらを駆逐したのであろう。みぞに入って出られなくなった子狸がソプラノで「コーコー」と母に助けを求めていたのに出会ったことがあるが、あのたぬきは、無事に成長したのだろうか。
へびが少なくなったからか、小鳥がふえて、最近は、地上におりて餌をさがしているのが目立つ。先年の台風のあとの春は、うぐいすの声が絶えていたが、この春は、うちの庭にまでとんできて、美声を朝から聞かせてくれている。
