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航空専門誌の文林堂『航空ファン』&『世界の傑作機』公式ブログ

『トップガン2』の噂とF-35

2012-04-29 21:05:19 | BLOG×記事


以前から製作が噂されていた『トップガン2』。オリジナルは1986年に全米公開され、
F-14トムキャットのパイロット“MAVERICK”役を演じたトム・クルーズの出世作としても
航空映画最大のヒット作としてもお馴染みの作品ですが、その続編のニュースは
過去にも流れては消えていました。
それが今週末、またもニュースのネタとして流れたわけですが、その情報の内容は
次回作でもトム・クルーズが主役のパイロットとして活躍し、
『ミッションインポッシブル5』よりも先に製作が開始されるだろう、というもの。
以前に流れた噂では「次回作はMAVERICKは教官パイロットで、女性の学生パイロットの
成長物語になる」とか「無人機のパイロットになる」とか、さまざまなものが
ありましたが、今回こそこのニュース、信用できるものなのでしょうか。

じつはあまり話題になりませんでしたが、3月上旬には『フライトグローバル』が
ブログでこのことに触れていました。

それによれば、『トップガン2』ではMAVERICKはテストパイロットとなり、
F-35Cの開発でさまざまな困難を乗り越えていく、というストーリーになるといいます。
そうなれば前作のように敵対国との空中戦などはありませんから軍事モノの
航空映画として、どのくらい魅力的なものにできるのかという疑問は残ります。
ただ、この情報がロッキード・マーチンのF-35プログラムマネージャー、
トム・バーベイジ氏が全米航空宇宙協会の昼食会で漏らしたもので、まもなく
フォートワースでの撮影も開始される、という具体的なものだったというところが
単なる噂と片づけられないところです。

とまあ前作が大成功をおさめた映画だけに、『トップガン2』の噂はつねに
世間をにぎわせますが、これが本当であれば、しばらくすればなにか具体的な動きが
見えてくるかもしれませんね。私たち航空機ファンも気になる話題です。

しかしそれより問題なのは、その映画のもうひとつの主役になるかもしれないF-35C。
『航空ファン』でもF-35の開発遅延の問題はことあるごとに採り上げていますが、
そのなかでもF-35Cは着艦フックの構造など解決すべき課題が山積しており、
先日、ようやくF-35C 2機がフォーメーションフライトを実施したことが
ロッキード・マーチンからニュースリリースされるような状況です(試験中の機体は
一定の項目がクリアできるまではチェイス機がないと飛べないなど、さまざまな
制約があるそうです)。映画に協力すればその知名度や国民へのアピールの面で
メリットはあるでしょうが、そこまでの余力があるのかも含め、今後に注目です。

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厚木基地親善春祭り(スプリングフェスティバル)

2012-04-28 23:29:03 | 航空イベント
本ブログでも何度かにわたって事前告知をしていた神奈川県の米海軍厚木航空施設での
親善春祭り(スプリングフェスティバル)が本日開催されました。

朝にはまだ曇天だったなか、開門予定2時間前の9時にはすでに200m以上の列が
できている状態。入門での厳しい身分証明書の確認や荷物検査もありましたが、それでも
多くの人が基地に入場、イベントを楽しんだようです。

曇り空から晴れ間が見え始めると、あっという間に気温も上昇、空も快晴となりました。
そして今回は地元CVW-5や厚木基地所属航空機に加え、陸自のCH-47Jや海軍のP-3C、
海兵隊のCH-46Eといった外来の地上展示機が並び、ATACのホーカー・ハンターも初参加。
CVW-5からは新たに配備された最新鋭のEA-18Gや新塗装となった機体など、
CAG機が会場中央にズラリと勢ぞろいしました。



なかでもやはり一番人気は先日来日したばかりのVAQ-141所属のEA-18Gグラウラー。



夕方になるまでその周辺からは人が絶えません。なお、同隊のCAG機は現在店頭に並ぶ
『航空ファン』6月号の表紙も飾りましたが、ファンに大人気のVAQ-141グッズを
扱った同隊のブースでもこの号を販売したいとの要望をいただき、現地でも
販売してもらいました。お買い上げいただいた皆さん、ありがとうございました。

そのほかにも新塗装となったVAW-115のE-2Cや部隊創設70周年の記念塗装が施された
VFA-115のF/A-18Eも人気。




そしてこれまでの桜祭りから大きく変貌を遂げた、今年のイベントの目玉は
トモダチ作戦の関連フライト。
東日本大震災で災害派遣を行なった自衛隊や米軍の航空機がどういった仕事をしたのかを
簡単にではありましたが再現してくれました。

まずは地震発生の一報を受けて海自のP-3Cが偵察のために離陸、孤立している
被災者集落を発見すると海自のSH-60Kが派遣されます。



救援物資を届け、離脱、今度はさらに大きな輸送力を持つ、米海兵隊のCH-46Eが
物資を大量に運んできます。



今回海兵隊から参加したCH-46Eは沖縄の普天間基地MAG-36に所属するHMM-265の機体。
以前本ブログでも紹介したとおり、オペレーション・トモダチでも厚木や横田を
前線基地として、東北各地に支援物資を空輸し続けました。



今回は2機がデモに参加、1機が地上展示され、展示機の脇では災害派遣時の
パネルの展示も行なっていました。また、海自も飛行場地区入口のエアターミナル1階で
災害派遣時の写真展示を実施しました。

デモの際、後部カーゴドアを開けてHMM-265のロードマスターが支援物資を模した
箱や水を運び出すシーンでは、なんだかジーンときてしまいました。人間、歳をとると
感情が抑えられなくなるのかもしれません…(笑)。

厚木の親善春祭りに関しては、5月21日発売の『航空ファン』7月号でも紹介予定です。




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明日の厚木&5月5日の岩国

2012-04-27 22:02:16 | 航空イベント
明日4月28日は予定どおり厚木基地親善春祭り、スプリングフェスティバルが
開催される模様です。
本ブログで紹介したとおりHMM-265によるトモダチ作戦をテーマとしたデモが
実施される方向のようで、すでに3機のCH-46Eが厚木に展開中とか。
また、このほか基地のタワーにほど近い、海上自衛隊ターミナル1階では、
海上自衛隊の企画としてトモダチ作戦と自衛隊の東日本大震災災害派遣の
写真展示を実施するそうです。こちらにもぜひ、立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
厚木のスプリングフェスティバルについては、最新情報はFacebookページ
ご確認ください。

さて、ゴールデンウィーク後半には、もうひとつビッグなイベントが控えています。
山口県の米海兵隊岩国基地フレンドシップデーです。
こちらはまだタイムスケジュールなど詳細が出てこない状況ですが、
地元MAG-12のF/A-18DによるCAS(近接航空支援)デモのほか、AV-8Bのフライト、
メリッサ・エアロバティックスによるパラシュートジャンプ、
チーム・ディープブルース室屋氏のエクストラ300S、ウィスキーパパチーム内海氏の
エクストラ300L、航空自衛隊ブルーインパルスのアクロなどが予定されています。
こちらは20万人以上が集まるイベントとなりますが、地上展示機やサプライズの
飛行展示など、期待も大。ぜひお出かけを検討してはいかがでしょうか。
最新情報はホームページをご確認ください。

さらに4月30日には海上自衛隊鹿屋航空基地でエアーメモリアルinかのや
開催されます。

みなさん、それぞれに楽しいゴールデンウィークをお過ごしください。

※追記
岩国に関する追記です。基地北側の今津川付近に新設された午前側撮影ポイント、
パブリックアクセスロード(滑走路をくぐった東側)ですが、ここは5月3日から
少なくともフレンドシップデー当日までは閉鎖されるとのことです。
フレンドシップデーにあわせて外柵での撮影を計画されている皆さん、ご注意ください。
また、フレンドシップデー前日は今津川に沿った堤防道路はたいへんな混雑が予想されます。
地元の方々にも迷惑にならないよう、マナーを守って行動するよう心がけましょう。
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NAF厚木日米親善春まつり2012情報

2012-04-24 12:35:31 | 航空イベント
この週末、ゴールデンウィーク初日となる4/28(土)に米海軍厚木基地で春まつりこと
スプリングフェスティバルが開催されます。

詳しい予定はフェイスブックのオフィシャルリリースをご覧ください。

また最新情報として、今回は米海兵隊普天間基地からトモダチ作戦に参加し、
厚木、横田等をベースに支援、救助活動を行なったCH-46E部隊HMM-265“Dragons”が参加、
HADR(Humanitarian Assistance Disaster Relief/被災者支援、救助)のデモフライトが
実施されるとのこと。作戦終了から約1年がたちますが、こうした支援活動のデモを
間近で見ることができるのは貴重なチャンス、ぜひ足を運んでください。
彼らは作戦初期から終了までもっとも長く活動をした飛行隊で、
毎日厚木、横田をベースに作戦を実施、帰投後には機体の除染作業に追われ、
そして翌日また飛び立っていくという厳しい状況のなか、作戦に従事しました。

さらに今回は、CVW-5所属機の塗装替え等も多くVAW-115の新CAG機や
VFA-115の部隊創設70周年記念マーキング、VRC-30 DET-5のNP2000装備C-2Aや
VAQ-141のEA-18G初公開など非常に興味深い内容となっています。
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JAL再生の象徴、787ボストンへ

2012-04-23 15:52:47 | 告知&ニュース






4月22日、JAL経営破綻以降初の新規路線である成田―ボストン線が
新鋭機ボーイング787によって開設されました。
787による初めての米乗り入れ定期便でもあるJL008は、この日正午過ぎ、
ほぼ満席の181人の乗客(乗務員は4名のパイロットと9名のCA)を乗せ、
小雨のパラつく成田空港を離陸。約12時間半の飛行の後、
無事ボストンのローガン国際空港に到着しました。
なお、出発に先立ち、成田では就航記念セレモニーが行なわれ、
森田千葉県知事、中坪成田国際空港長、森中成田国際空港社長らが挨拶、
サプライズゲストとして嵐の松本 潤さんが登場して出発に華を添えました。
『航空ファン』では、この初便に航空評論家の青木謙知氏に乗っていただき、
その快適性を体験していただきました。
次号のリポートをお楽しみに。




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毎月21日発行の月刊誌『航空ファン』、奇数月30日発行の『世界の傑作機』は共に文林堂の定期誌です。このブログでは、編集部による耳よりな情報を随時発信していきます!
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