今日は米海軍関連の話題として、お知らせとリポートをひとつずつ。
先日、本ブログで米海軍厚木航空施設のイベント、CONA CVW-5 Friendship Dayについて
ご案内しましたが、その後正式な開催が発表となり、以前お知らせしたものと
開催時間が変わっていましたのでご案内いたします。また盆踊りでは
ICチップ付き運転免許証での入場がOKでしたが、今回はそれのみでは入れませんので、
以下の説明を御確認ください。
CONA CVW-5 Friendship Day(米海軍航空100周年記念第5空母航空団フレンドシップデー)
日付:9月10日(荒天時中止)
時間:1200-2000
<<イベント内容>>
- CVW-5航空機展示
- 生バンドの演奏
- アメリカンフードの販売 他
注意事項
・正門より徒歩のみの入場となります。
・入門に際しては、写真つき身分証が必要です。18歳以上の方は本籍記載の
運転免許証、有効期限内のパスポート、写真つき住基ネットカード、外国人登録証を
ご提示下さい。
・免許証に本籍の記載が無い場合は、免許証記載印字票か戸籍記載の住民票
(免許証交付日以降取得し、一年以内のもの。コピー不可)を免許証と一緒に
ご提示下さい。
・18歳以下の方は保護者の同伴が必要です。
・日米両国籍以外の場合、入門をお断りするケースがございますのでご了承ください。
・自転車、バイク、自動車の乗り入れは出来ません。近隣に駐車場、駐輪場も
ございませんので、公共交通機関のご利用をお願いいたします。
・ペットを連れてのご入場やビン類、火気類、危険物の持ち込みは厳禁です。
・全ての方を対象に手荷物検査がございますので、ご協力ください。
とのことです。開場は昼の12時となりますしたので、ご注意ください(先ごろ発行された
『エアショーガイド2011』でも時間は以前のままとなっていますのでご注意ください)。
なお、このイベントを前にしてCVW-5を搭載する空母USSジョージ・ワシントン(CVN-73)が
8月25日にサマーディプロイメント(夏季展開)から帰還しました。CVW-5の所属機は
前日の24日を中心に厚木基地にフライイン、現在は遅い夏休みをとっているようですが、
フレンドシップデーの準備も着々、といった感じでしょうか。
そして帰港から2日後の8月27日には、乗員の家族や親しい友人を招待して、艦上での
隊員の仕事や生活を理解してもらおうというFrinds & Family Day Cruiseが実施されました。
前述のとおりこれはあくまでも家族や友人が対象のイベントのため、航空雑誌として
取材する内容のイベントではありませんでしたが、ラッキーなことに日ごろから
親交のある飛行隊の友人がクルーズに招待してくれ、私神野も参加させていただくことが
できました。
ということで、その雰囲気を少しだけご紹介します。
1日だけのクルーズなので、拘束は早朝から夜におよびます。
私の場合は厚木基地で0440に友人と待ち合わせ、バスで横須賀に向かいます。
セキュリティチェック等を済ませてワシントン(GW)に乗艦したのは0630ごろ。その後
0700には横須賀の12号バースを離れ、出港しました。
艦内ではそれぞれのエスコーターが自分のゲストをさまざまな施設に案内したり、
ハンガーデッキ(格納甲板)では朝食をとりながらライブの生演奏を聴いたりと
さまざまな過ごし方をしつつ、GWは東京湾から大島沖のレンジへ。
この日の関東地方は小雨も降るような天候でしたが、そこは空母、レンジ内の
天候のいいエリアに向かい、1045ごろからエアパワー&シーパワーデモが開始されます。
艦上にはこのクルーズのために、各飛行隊から5機種、6機の航空機が残されており、
これらの機体がデモを行ないます。
まずはプレーンガードを務めるHS-14のSH-60Fが離艦。そしてそれに続いてVAW-115の
E-2C、VFA-102のF/A-18F、VFA-27とVFA-115のF/A-18Eがアングルドデッキ上の
No.3/No.4カタパルトから次々と打ち出されていきます。
今回は天候などの関係で大規模なエアパワーデモは実施されませんでしたが、それでも
空母着艦をシミュレートしたタッチ&ゴーが披露され、目の前をF/A-18E/Fが
駆け抜けていきます。
ご存じのとおりフライトデッキには着艦用のアレスティングワイヤが装備されていますが、
今回はデッキにたくさんの見学者がいることから安全面に考慮してワイヤは外され、
F/A-18E/Fもフックは降ろさずに着艦に見立てたアプローチとゴーアラウンドを
行ないました(不測の事態が起きてワイヤが切れた場合、甲板上に大きな被害が
出かねないという判断からのようです)。
そしてマイナートラブルが出たVAQ-136のEA-6Bも無事トラブルシュート、もう艦上で
その姿を見るチャンスもないと思われる、貴重な離艦シーンを見せてくれました。
あわせてEA-6Bと空中給油デモを実施予定だった4本タンクのVFA-27のF/A-18Eも
ハイスピードローパス。
SH-60Fと唯一厚木から飛来したHH-60Hが艦の脇をパスしてエアパワーデモは終了、
そしてそれと同時進行で随伴のイージス駆逐艦USSラッセン(DDG-82)が
CIWS(近接防空システム)20mm機関砲と5インチ砲の発射デモを実施。これで
デモは終了です。
1300前にはすべてのデモは終わり、帰路もバンド演奏やゲーム、映画上映などを
しながら艦は進みますが、東京湾浦賀水道航路は世界屈指の交通量で、制限速度も
通過時間も厳密に管理されているため、横須賀までの時間は4時間以上かかります。
空母が接岸して厚木行きのバスに乗ったのは1800すぎ。厚木に帰り着いたのは
2000ごろでした。
とはいえ本当に貴重なクルーズの機会に、参加できた満足感でいっぱいです。
ところでエアパワーデモの写真。このブログをご覧になっているみなさんは、
こうした迫力のショットがたくさん撮れていいなぁ、とお思いでしょう。
でもじつは、フライトデッキではたくさんの見学者が規制線ぎりぎりに押し寄せ、
フライトが始まるとだんだんと前に詰まってきて、カメラを振ることはおろか、
かまえることも難しくなってきます。
ここで紹介した写真は何枚も何枚も失敗を重ねた結果、モノにすることができた
数少ない貴重なカットで、血と汗と涙の結晶なのです(ちょっと大げさですが)。
最後に見学エリアはどんな状況なのか、そして失敗するとどんな写真が
撮れるのかを紹介しておきますね。
『航空ファン』、『世界の傑作機』など、
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先日、本ブログで米海軍厚木航空施設のイベント、CONA CVW-5 Friendship Dayについて
ご案内しましたが、その後正式な開催が発表となり、以前お知らせしたものと
開催時間が変わっていましたのでご案内いたします。また盆踊りでは
ICチップ付き運転免許証での入場がOKでしたが、今回はそれのみでは入れませんので、
以下の説明を御確認ください。
CONA CVW-5 Friendship Day(米海軍航空100周年記念第5空母航空団フレンドシップデー)
日付:9月10日(荒天時中止)
時間:1200-2000
<<イベント内容>>
- CVW-5航空機展示
- 生バンドの演奏
- アメリカンフードの販売 他
注意事項
・正門より徒歩のみの入場となります。
・入門に際しては、写真つき身分証が必要です。18歳以上の方は本籍記載の
運転免許証、有効期限内のパスポート、写真つき住基ネットカード、外国人登録証を
ご提示下さい。
・免許証に本籍の記載が無い場合は、免許証記載印字票か戸籍記載の住民票
(免許証交付日以降取得し、一年以内のもの。コピー不可)を免許証と一緒に
ご提示下さい。
・18歳以下の方は保護者の同伴が必要です。
・日米両国籍以外の場合、入門をお断りするケースがございますのでご了承ください。
・自転車、バイク、自動車の乗り入れは出来ません。近隣に駐車場、駐輪場も
ございませんので、公共交通機関のご利用をお願いいたします。
・ペットを連れてのご入場やビン類、火気類、危険物の持ち込みは厳禁です。
・全ての方を対象に手荷物検査がございますので、ご協力ください。
とのことです。開場は昼の12時となりますしたので、ご注意ください(先ごろ発行された
『エアショーガイド2011』でも時間は以前のままとなっていますのでご注意ください)。
なお、このイベントを前にしてCVW-5を搭載する空母USSジョージ・ワシントン(CVN-73)が
8月25日にサマーディプロイメント(夏季展開)から帰還しました。CVW-5の所属機は
前日の24日を中心に厚木基地にフライイン、現在は遅い夏休みをとっているようですが、
フレンドシップデーの準備も着々、といった感じでしょうか。
そして帰港から2日後の8月27日には、乗員の家族や親しい友人を招待して、艦上での
隊員の仕事や生活を理解してもらおうというFrinds & Family Day Cruiseが実施されました。
前述のとおりこれはあくまでも家族や友人が対象のイベントのため、航空雑誌として
取材する内容のイベントではありませんでしたが、ラッキーなことに日ごろから
親交のある飛行隊の友人がクルーズに招待してくれ、私神野も参加させていただくことが
できました。
ということで、その雰囲気を少しだけご紹介します。
1日だけのクルーズなので、拘束は早朝から夜におよびます。
私の場合は厚木基地で0440に友人と待ち合わせ、バスで横須賀に向かいます。
セキュリティチェック等を済ませてワシントン(GW)に乗艦したのは0630ごろ。その後
0700には横須賀の12号バースを離れ、出港しました。
艦内ではそれぞれのエスコーターが自分のゲストをさまざまな施設に案内したり、
ハンガーデッキ(格納甲板)では朝食をとりながらライブの生演奏を聴いたりと
さまざまな過ごし方をしつつ、GWは東京湾から大島沖のレンジへ。
この日の関東地方は小雨も降るような天候でしたが、そこは空母、レンジ内の
天候のいいエリアに向かい、1045ごろからエアパワー&シーパワーデモが開始されます。
艦上にはこのクルーズのために、各飛行隊から5機種、6機の航空機が残されており、
これらの機体がデモを行ないます。
まずはプレーンガードを務めるHS-14のSH-60Fが離艦。そしてそれに続いてVAW-115の
E-2C、VFA-102のF/A-18F、VFA-27とVFA-115のF/A-18Eがアングルドデッキ上の
No.3/No.4カタパルトから次々と打ち出されていきます。
今回は天候などの関係で大規模なエアパワーデモは実施されませんでしたが、それでも
空母着艦をシミュレートしたタッチ&ゴーが披露され、目の前をF/A-18E/Fが
駆け抜けていきます。
ご存じのとおりフライトデッキには着艦用のアレスティングワイヤが装備されていますが、
今回はデッキにたくさんの見学者がいることから安全面に考慮してワイヤは外され、
F/A-18E/Fもフックは降ろさずに着艦に見立てたアプローチとゴーアラウンドを
行ないました(不測の事態が起きてワイヤが切れた場合、甲板上に大きな被害が
出かねないという判断からのようです)。
そしてマイナートラブルが出たVAQ-136のEA-6Bも無事トラブルシュート、もう艦上で
その姿を見るチャンスもないと思われる、貴重な離艦シーンを見せてくれました。
あわせてEA-6Bと空中給油デモを実施予定だった4本タンクのVFA-27のF/A-18Eも
ハイスピードローパス。
SH-60Fと唯一厚木から飛来したHH-60Hが艦の脇をパスしてエアパワーデモは終了、
そしてそれと同時進行で随伴のイージス駆逐艦USSラッセン(DDG-82)が
CIWS(近接防空システム)20mm機関砲と5インチ砲の発射デモを実施。これで
デモは終了です。
1300前にはすべてのデモは終わり、帰路もバンド演奏やゲーム、映画上映などを
しながら艦は進みますが、東京湾浦賀水道航路は世界屈指の交通量で、制限速度も
通過時間も厳密に管理されているため、横須賀までの時間は4時間以上かかります。
空母が接岸して厚木行きのバスに乗ったのは1800すぎ。厚木に帰り着いたのは
2000ごろでした。
とはいえ本当に貴重なクルーズの機会に、参加できた満足感でいっぱいです。
ところでエアパワーデモの写真。このブログをご覧になっているみなさんは、
こうした迫力のショットがたくさん撮れていいなぁ、とお思いでしょう。
でもじつは、フライトデッキではたくさんの見学者が規制線ぎりぎりに押し寄せ、
フライトが始まるとだんだんと前に詰まってきて、カメラを振ることはおろか、
かまえることも難しくなってきます。
ここで紹介した写真は何枚も何枚も失敗を重ねた結果、モノにすることができた
数少ない貴重なカットで、血と汗と涙の結晶なのです(ちょっと大げさですが)。
最後に見学エリアはどんな状況なのか、そして失敗するとどんな写真が
撮れるのかを紹介しておきますね。
『航空ファン』、『世界の傑作機』など、
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