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航空専門誌の文林堂『航空ファン』&『世界の傑作機』公式ブログ

空母GW横須賀帰港と厚木基地フレンドシップデー(開催時間訂正有)

2011-08-31 14:17:48 | 告知&ニュース
今日は米海軍関連の話題として、お知らせとリポートをひとつずつ。

先日、本ブログで米海軍厚木航空施設のイベント、CONA CVW-5 Friendship Dayについて
ご案内しましたが、その後正式な開催が発表となり、以前お知らせしたものと
開催時間が変わっていましたのでご案内いたします。また盆踊りでは
ICチップ付き運転免許証での入場がOKでしたが、今回はそれのみでは入れませんので、
以下の説明を御確認ください。

CONA CVW-5 Friendship Day(米海軍航空100周年記念第5空母航空団フレンドシップデー)
日付:9月10日(荒天時中止)
時間:1200-2000
<<イベント内容>>
- CVW-5航空機展示
- 生バンドの演奏
- アメリカンフードの販売 他

注意事項
・正門より徒歩のみの入場となります。
・入門に際しては、写真つき身分証が必要です。18歳以上の方は本籍記載の
運転免許証、有効期限内のパスポート、写真つき住基ネットカード、外国人登録証を
ご提示下さい。
・免許証に本籍の記載が無い場合は、免許証記載印字票か戸籍記載の住民票
(免許証交付日以降取得し、一年以内のもの。コピー不可)を免許証と一緒に
ご提示下さい。
・18歳以下の方は保護者の同伴が必要です。
・日米両国籍以外の場合、入門をお断りするケースがございますのでご了承ください。
・自転車、バイク、自動車の乗り入れは出来ません。近隣に駐車場、駐輪場も
ございませんので、公共交通機関のご利用をお願いいたします。
・ペットを連れてのご入場やビン類、火気類、危険物の持ち込みは厳禁です。
・全ての方を対象に手荷物検査がございますので、ご協力ください。

とのことです。開場は昼の12時となりますしたので、ご注意ください(先ごろ発行された
『エアショーガイド2011』でも時間は以前のままとなっていますのでご注意ください)。

なお、このイベントを前にしてCVW-5を搭載する空母USSジョージ・ワシントン(CVN-73)が
8月25日にサマーディプロイメント(夏季展開)から帰還しました。CVW-5の所属機は
前日の24日を中心に厚木基地にフライイン、現在は遅い夏休みをとっているようですが、
フレンドシップデーの準備も着々、といった感じでしょうか。

そして帰港から2日後の8月27日には、乗員の家族や親しい友人を招待して、艦上での
隊員の仕事や生活を理解してもらおうというFrinds & Family Day Cruiseが実施されました。
前述のとおりこれはあくまでも家族や友人が対象のイベントのため、航空雑誌として
取材する内容のイベントではありませんでしたが、ラッキーなことに日ごろから
親交のある飛行隊の友人がクルーズに招待してくれ、私神野も参加させていただくことが
できました。
ということで、その雰囲気を少しだけご紹介します。

1日だけのクルーズなので、拘束は早朝から夜におよびます。
私の場合は厚木基地で0440に友人と待ち合わせ、バスで横須賀に向かいます。
セキュリティチェック等を済ませてワシントン(GW)に乗艦したのは0630ごろ。その後
0700には横須賀の12号バースを離れ、出港しました。

艦内ではそれぞれのエスコーターが自分のゲストをさまざまな施設に案内したり、
ハンガーデッキ(格納甲板)では朝食をとりながらライブの生演奏を聴いたりと
さまざまな過ごし方をしつつ、GWは東京湾から大島沖のレンジへ。
この日の関東地方は小雨も降るような天候でしたが、そこは空母、レンジ内の
天候のいいエリアに向かい、1045ごろからエアパワー&シーパワーデモが開始されます。

艦上にはこのクルーズのために、各飛行隊から5機種、6機の航空機が残されており、
これらの機体がデモを行ないます。



まずはプレーンガードを務めるHS-14のSH-60Fが離艦。そしてそれに続いてVAW-115の
E-2C、VFA-102のF/A-18F、VFA-27とVFA-115のF/A-18Eがアングルドデッキ上の
No.3/No.4カタパルトから次々と打ち出されていきます。



今回は天候などの関係で大規模なエアパワーデモは実施されませんでしたが、それでも
空母着艦をシミュレートしたタッチ&ゴーが披露され、目の前をF/A-18E/Fが
駆け抜けていきます。



ご存じのとおりフライトデッキには着艦用のアレスティングワイヤが装備されていますが、
今回はデッキにたくさんの見学者がいることから安全面に考慮してワイヤは外され、
F/A-18E/Fもフックは降ろさずに着艦に見立てたアプローチとゴーアラウンドを
行ないました(不測の事態が起きてワイヤが切れた場合、甲板上に大きな被害が
出かねないという判断からのようです)。

そしてマイナートラブルが出たVAQ-136のEA-6Bも無事トラブルシュート、もう艦上で
その姿を見るチャンスもないと思われる、貴重な離艦シーンを見せてくれました。



あわせてEA-6Bと空中給油デモを実施予定だった4本タンクのVFA-27のF/A-18Eも
ハイスピードローパス。



SH-60Fと唯一厚木から飛来したHH-60Hが艦の脇をパスしてエアパワーデモは終了、
そしてそれと同時進行で随伴のイージス駆逐艦USSラッセン(DDG-82)が
CIWS(近接防空システム)20mm機関砲と5インチ砲の発射デモを実施。これで
デモは終了です。

1300前にはすべてのデモは終わり、帰路もバンド演奏やゲーム、映画上映などを
しながら艦は進みますが、東京湾浦賀水道航路は世界屈指の交通量で、制限速度も
通過時間も厳密に管理されているため、横須賀までの時間は4時間以上かかります。
空母が接岸して厚木行きのバスに乗ったのは1800すぎ。厚木に帰り着いたのは
2000ごろでした。

とはいえ本当に貴重なクルーズの機会に、参加できた満足感でいっぱいです。


ところでエアパワーデモの写真。このブログをご覧になっているみなさんは、
こうした迫力のショットがたくさん撮れていいなぁ、とお思いでしょう。
でもじつは、フライトデッキではたくさんの見学者が規制線ぎりぎりに押し寄せ、
フライトが始まるとだんだんと前に詰まってきて、カメラを振ることはおろか、
かまえることも難しくなってきます。
ここで紹介した写真は何枚も何枚も失敗を重ねた結果、モノにすることができた
数少ない貴重なカットで、血と汗と涙の結晶なのです(ちょっと大げさですが)。
最後に見学エリアはどんな状況なのか、そして失敗するとどんな写真が
撮れるのかを紹介しておきますね。








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防災訓練に注目

2011-08-29 21:23:32 | 編集部日記
例年この時期には、1923年9月1日に発生した関東大震災を契機とした
大小の防災訓練が全国各地で実施されていますが、とくに今年は
3月11日に発生した東日本大震災の記憶も生々しく、例年にも増して
その注目度は高い印象です。

8月28日にも各地で防災訓練がありましたが、私は横浜市瀬谷区で行なわれた
防災訓練を見学してきました。

この横浜市総合防災訓練は、相模トラフを震源とするM7.9の南関東地震が発生したとの
想定で、消防、警察、自治体、自衛隊、米軍や企業、NPO法人まで参加、
瀬谷区の米海軍上瀬谷施設隣接のグラウンドがメイン会場となり、
ヘリコプターも6機が参加しました。



横浜市消防局からはAS365N2が2機飛来、1機は救難員のリペリング降下と
被災者の収容を、もう1機はファイアアタッカー搭載での空中放水を実施。




神奈川県警航空隊からはBK117B-2が参加、隊員のリペリング降下を披露。




海上保安庁のAS332Lはホイスト降下と被災者のピックアップを実施。
こちらはダウンウォッシュが強いので、ヘリパッド上で一連の訓練を行ないました。
また陸自東部方面ヘリコプター隊のUH-1Jはヘリパッドに着陸、被災者の空輸を
担当しています。




そして最後に米海軍HSL-51のSH-60Bも飛来、ヘリパッドに着陸し、
災害援助物資の空輸を行なっています。

こうした訓練は前述のとおり今週末をピークに秋のシーズン中、各地で実施されます。
本日発売となった『エアショーガイド2011』では、こうした防災訓練などの
イベントについても紹介しています。これらの訓練はあくまでも「訓練」ではあるものの、
市民の防災意識を高めるためにも一般に広く広報しており、
訓練の模様はほとんどが見学できます。
誌面でも紹介していますが、今年は以下の場所でも訓練が実施予定となっていますので、
一度見学してみてはいかがでしょうか。(神野)


●9月
1日 新潟県(胎内市)
1日 埼玉県(川口市)
1日 愛媛県(砥部町)
1日 香川県(直島町)
3日 奈良県(大和郡山市)
4日 山形県(寒河江市)
4日 神奈川県(松田町)
4日 富山県(南砺市、小矢部市)
4日 石川県(加賀市)
4日 三重県(名張市、伊賀市)
4日 滋賀県(甲賀市)
4日 京都府(舞鶴市)
4日 和歌山県(海南市)
4日 兵庫県(朝来市)
4日 岡山県(備前市)
4日 熊本県(美里町)
4日 大分県(別府市)
10日 群馬県(高崎市)
23日 長野県(飯山市)

●10月
23日 山梨県(昭和町)
29日 東京都(小平市)

●11月
20日 大阪府(富田林市)
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モノショップにブルー関連グッズ続々到着

2011-08-26 16:20:29 | BLOG×記事
先日の「ありがとう! 東松島元気フェスタ」のときにも紹介しましたが、
姉妹会社運営のモノショップには、ブルーインパルスに関連する商品が
いろいろと集まってきています。

最初に紹介するのは、ブルーのパイロットも愛用するフライトグローブ。

 

フィット感を重視して鹿革と合成繊維を緻密に組み合わせてあるのですが、
ブルーインパルスのフライトは戦闘機と違い長時間連続してGがかかり、
さらに機体をその姿勢で維持するためにスティックを強く保持し続けなければならないため、
手にはグローブの縫い目さえ食い込みます。そういった理由からスティックを握る際に
縫い目が人差し指と親指に当たらないように特殊縫製しているのが
このフライトグローブの最大の特徴。

ベルクロ(マジックテープ)で締めるタイプの手首部分には
ブルーインパルスのインシグニア(部隊マーク)が立体で描かれています。



グローブにはホワイトバージョンブルーバージョンがあり、展示飛行では
おもにホワイトバージョンが使用されます。

 

今回、開発に携わり、販売元となっているスカイレーベルのご協力で
いままでほとんど一般に出回ることのなかったこのフライトグローブを
モノショップで取り扱わせていただくことになりました。

なお、このほかにもスカイレーベルの取り扱い商品として、松島基地の絆パッチや
民間航空会社整備士ご用達チェンジドライバー、F-2/T-4整備用特殊工具、
F-15用チョーク(!)などの興味深い航空グッズがラインナップしたので、
ぜひショップを覗いてみてください。

次に紹介するのは、先日パッチを紹介した「絆」ブルーインパルスバージョンのステッカー



ブルーインパルスのパイロットのフライトヘルメット後頭部には
「がんばろう日本」バージョンが、そのほか部隊の装備品にも「Blue Impulse」バージョンが
実際に貼られていますが、今回は第2輸送航空隊のクルーが最初に導入した
オリジナルの「絆」バージョンステッカーとの3枚セットです。

そして最後は、お待ちかねのブルーインパルス2011サポーター's DVD。チームをつねに追う
バナプルが、毎シーズンリリースしている“サウザンドシリーズ"と呼ばれる1,000円DVD。



今シーズンはウィンタートレーニングはもとより、チームを支える基地のさまざまな
職種の人々を紹介、昨年の50周年イヤーから那覇での通算1,000回目の展示飛行、
東日本大震災とその後の復興、チーム建て直し、そして最新映像千歳での
展示飛行再開までを追っています。


ブルーインパルスは東松島での展示飛行の後、また芦屋で移動訓練を実施していますが、
今回の訓練ではついに芦屋に近い福岡県内の航空自衛隊築城基地を使用しての
飛行場訓練(フィールドアクロ)の計画もあるそうです。訓練が順調に進めば
航空祭でのフルアクロを近い将来に見ることができるかもしれません。

その日のために、ブルーグッズで気分を盛り上げていきましょう!

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秋に向けてついに『エアショーガイド2011』刊行!

2011-08-25 10:01:32 | 告知&ニュース


例年航空イベントの開幕にあわせて4月中旬に発行している『エアショーガイド』ですが、
今年は未曽有の東日本大震災の影響から、航空イベントについても中止や
大幅な規模縮小、順延が続いたため、発売を延期していました。
しかし8月7日の千歳基地航空祭以降、徐々に各地から開催決定の報せが届いており、
空のイベントを通じて、日本全国に“元気”が広がるようにとの思いから
いよいよ『エアショーガイド』を8月29日(月)に刊行します!
今年は発行時期も遅れたことから、いつもと趣を変えて、9月以降の
国内イベント本格シーズンを中心に徹底解説しています(正誤表を挟み込んでありますが、
岩国航空基地祭の開催は正しくは9月18日ですのでご注意ください)。
もちろん地元松島の被災に負けず51年目のシーズンに挑む国内エアショーの主役、
われらが“ブルーインパルス”の最新情報もお届けします。

●ブルーインパルス―東日本大震災からの復活
昨年創設50周年を迎え、通算1,000回の展示飛行を記録した航空自衛隊のアクロバットチーム“ブルーインパルス”は震災で大打撃を受けた宮城県松島基地の所属。幸いにして難を逃れたチームが、再生を賭けて臨む51年目のシーズンを紹介します。
●全国エアショー/航空祭詳細解説
地域別に9月以降のイベントにそれぞれ1~2ページで解説、その特徴や過去の実績をオールカラーで紹介。会場地図&交通アクセスガイド付き。
●防災系航空イベント
各地で行なわれる総合防災訓練や海上保安庁観閲式など、東日本大震災でも話題となった全国の防災/消防航空部隊や警察、海上保安庁の公開訓練について紹介します。
●海外のエアショー&アクロチーム
ヨーロッパはシーズンが半分終わってしまったものの、海外のエアショーは規模が大きく魅力的で、とくに海軍航空の100周年アメリカではイベントが目白押しです。世界で行なわれる主要エアショーの紹介や各地のイベントと各国の主要アクロチームのスケジュールを紹介します。
●国内でも盛んな民間エアロバティックス
レッドブル・エアレース唯一の日本人パイロット室屋義秀氏率いるチーム・ディープブルースとウィスキーパパ競技曲技飛行チーム、2つのアクロ機エクストラのチームを紹介。
●周波数、URL、電話番号お役立ち便利リスト
エアショーに行くとき、知っておくと便利なさまざまな情報の便利なリスト。




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27日(土)に岩国基地で一般開放イベント

2011-08-24 02:25:23 | 告知&ニュース
東日本大震災の災害派遣活動支援に関連して、恒例の5月5日のフレンドシップデーを
キャンセルした山口県の在日米海軍岩国基地。
しかし今週末の8月27日、その岩国基地で一般開放イベントが開催されます。
イベント名は「サマーミュージックフェスティバル」、音楽と娯楽を一般の人とともに
楽しむためのイベントです。

イベントでは日本国内やアメリカからも多くのバンドが参加、またさまざまなジャンルの
音楽の演奏がゴルフコースに特設されるステージで繰り広げられます。
トリはアメリカのインディーズロックバンド、Airial Down。
またフードブースが出店され、子供用遊具が設置されるキッズランドも用意されるとのこと。
そして『航空ファン』読者にとっていちばん気になる航空機についても、小規模ながら
ゴルフコースの近くにあるエプロンを開放して地上展示を実施するそうです。

イベントの開催時間は14時から20時、入場は、徒歩の場合メインゲートから(12時~18時)、
車での入場はコンストラクトゲート(業者門)から(11時から)となっており、
18時以降は入場ができなくなります。

今回のイベントではフレンドシップデーのような派手なフライトデモンストレーションは
ありませんが、それでも岩国基地内に入り、航空機を間近に見ることのできる
貴重なチャンス。MAG-12所属のF/A-18などの地上展示に期待したいところです。
詳細はホームページをご覧ください。


なお、9月18日(日)には海上自衛隊主催の岩国航空基地祭の開催も予定されています。
こちらは歩行者も車もコンストラクトゲートを開放、旧滑走路の東側にある
海上自衛隊エプロンを会場として開催されます。




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毎月21日発行の月刊誌『航空ファン』、奇数月30日発行の『世界の傑作機』は共に文林堂の定期誌です。このブログでは、編集部による耳よりな情報を随時発信していきます!
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