全国のファントムⅡファンの皆さん、大変長らくお待たせいたしました。
傑作機の誉も高いファントム・ファミリーのなかでも最大の生産機数を誇った
E型と、それから派生したF型とG型、偵察型RF-4EをまとめたNo.183が
本日全国の書店さん、ならびにインターネットショップで発売となります。
ファントムⅡの輸出型および空軍型と銘打ち、本シリーズのNo.82とNo.86で
それぞれ取り上げたのが2000年と2001年。それから17~18年の歳月が経ち、
その間に本国アメリカ空軍ではQF-4Eの運用が終了し、各国の偵察機型も
続々と姿を消していきましたが、なかでも大きな出来事はドイツ空軍のF-4Fが
ユーロファイターと交替するかたちで退役してしまったことではないでしょうか。
そこで本号では、そのF-4Fを従来より比較的多めにフィーチャー。
2013年にラストフライトを行なったドイツ空軍クルーの手記を紹介し、
そのときの空撮写真もふんだんに掲載しています。
さらにE型の途中から採用された前縁スラットの効能、ウェポンシステムや
搭載兵装の詳述、さらに湾岸戦争でのワイルドウィーズル機の活躍などなど
従来星の数ほどもあったファントム特集本とは若干趣きの異なる記事を満載。
「なんでいまさらファントムの本なの」といったご意見をお持ちの方々にも
きっとご満足いただける内容となったのではないかと自負しております。
というわけでございまして本号のご購読のほど、どうぞよろしくお願いいたします。
やってまいりました、恒例のボツカバーイラストの紹介です。さらに今回はカバーイラストの下絵もご覧に入れましょう。
実物のカバーイラストと少し違っています。どこが違うかお分かりですか?