先週末、東松島夏まつりと松島基地航空祭の取材に出かけましたが、
今回宿泊したのが、この春東松島市野蒜にオープンした
KIBOTCHA(キボッチャ)という名の施設です。
http://kibotcha.com/
このKIBOTCHA(希望・防災・フューチャーをあわせた造語)は2011年3月11日、
東日本大震災の津波で被災した旧野蒜小学校の校舎を改装して完成した
防災エデュテイメント(防災や命の大切さを体験しながら学ぶ)施設で、
施設内には万一の際にも被害を受けない3階の宿泊ルームのほか、
子供向け室内アスレチック施設などの体験学習施設、デジタル資料館、
レストラン、大浴場、売店などを備えており、バーベキューも楽しめます。
また子供たちが遊びを通じて防災意識を高められるようなプログラムのほか、
震災の記憶を風化させないようにとの思いを込めた
さまざまな展示資料もあります。
施設は「学校らしさ」を残しつつ、宿泊室は元学校の教室とは思えない
モダンなつくりとなっていて、2名部屋から8名部屋までバリエーションも豊富です。
東日本大震災では野蒜小学校や当時の野蒜駅は津波で水没
(KIBOTCHAのフロントにも室内に当時の津波の痕跡が残されています)しましたが、
JR仙石線は高台を走る新ルートへと変更され、
KIBOTCHAは新設された野蒜駅からも近いロケーションとなっています
(写真はKIBOTCHAフロントの津波ラインと震災の遺構として残されている旧野蒜駅)。
ところで、ここで『航空ファン』がKIBOTCHAを紹介した理由のひとつには、
元航空自衛官の井出方明さんが先生のひとりとしてお勤めだということがあります。
井出さんはT-2ブルーインパルス最後の編隊長として、
当時の第4航空団第21飛行隊戦技研究班の班長を務め、
その後硫黄島基地司令や偵察航空隊司令を歴任した人物。
お仕事の状況如何によっては当時の興味深いお話なども聞かせてもらえるかもしれません。
宿泊料金もお手頃なので、松島基地の撮影旅行などの際に
マニア仲間で合宿のようにワイワイと宿泊するのも楽しいかもしれませんね。 (神野)