9月に開催された三沢基地航空祭に取材に行った際、ブログネタとして拾ったのに
タイミングを逸してしまった話題があったのですが、期せずして少々関連する
トピックも持ち上がったので、あらためて紹介したいと思います。
今月号(1月号)の国内ニュースでも触れていますが、航空自衛隊では戦闘機、偵察機の
パイロットにも女性を採用する方針を打ち出しました。一方、アメリカ軍では
すでに20年以上の女性戦闘機パイロットの採用キャリアを有しており、
空軍のアクロバットチーム、サンダーバーズのメンバーにも選出されているのは
ご存じのとおりです。
そんな女性戦闘機パイロットは在日米軍にも所属しており、三沢基地を特集した
2014年12月号では、当時35FWに所属していた4名の女性パイロットのうちのひとり、
ミシェル・ハムランド大尉が表紙を飾っています。
三沢の航空祭では、そのハムランド大尉(現在は結婚してクラン大尉)と
再会することができました。航空祭の時点では、彼女は三沢基地に所属する
PACAF F-16デモチーム(今年から13FS隷下に所属替え)の安全士官を担当しており、
この日もデモチームのパッチを装着していました。
このF-16デモチーム、12月6日に開催される新田原エアフェスタ2015にも
参加を予定しているので、もしかすると会場で彼女とも会えるかもしれませんね。
そして同じく今月号の国内ニュースのなかで、空自の杉山航空総隊司令官と
米空軍のドーラン在日米軍司令官が、相互にF-16DとF-2Bの体験搭乗を行なったという
ニュースも紹介しています。
この体験搭乗で杉山良行空将(12月に航空幕僚長に就任予定)を後席に乗せたF-16Dの
操縦を担当したのが、ジャッサ・シャロン少佐です。
Photo : 35FW/USAF
彼女も2014年12月号の三沢基地特集で、本誌のインタビューに答えてくれています
(当時は大尉)。
こうしてさまざまな分野で女性にも分け隔てなく門戸が開かれているアメリカ軍には
その懐の深さも感じますが、ここに至るまでにはさまざまな試行錯誤もありました。
航空自衛隊でも早ければ3年後には女性戦闘機パイロットが誕生する、と言われていますが、
男性でも女性でも、適性のある人間にはどんな職業でも活躍できる環境が整うよう、
あせることなく、ニュートラルな感覚を忘れずに地盤づくりを進めてほしいと思います。
そしてF-16に関する話題をもうひとつ。
2015年11月号の表紙と巻頭で、F-16を運用するシンガポール空軍のアクロバットチーム、
ブラックナイツの空撮と、シンガポール建国50周年記念イベント、SG50を紹介しました。
その掲載誌をチームに贈呈したところ、チームからSG50関連のものを含めた
ブラックナイツのオリジナルグッズが送られてきました。
次号、2016年2月号は12月21日の発売。
クリスマスプレゼントとお年玉を兼ねて、これらブラックナイツグッズや、
そのほかにも豪華なプレゼントを多数用意する準備をしていますので、
こちらもお楽しみに!