現在発売中の『航空ファン』9月号では、本誌で連載「航空救難団活動記録」を執筆する
杉山 潔氏が取材してくれた
富山県警察航空隊のAW139「つるぎ」による山岳救助を中心とした
任務と訓練について紹介しています。
富士山のオーバーツーリズム問題や高齢者/ビギナーなども増えるなかでの
山での事故については、昨今さまざまなところで話題になっていますが、
富山県には北アルプス立山連峰という国内有数の山岳地帯があり、
過去には航空自衛隊小松救難隊も同地域での災害派遣任務に多く出動していました。
現在では富山県警察航空隊がその任務の多くを担っており、
今回はその現場を取材してもらったというわけですが、
救難任務に造詣の深い杉山氏のリポートを、この機会にぜひご覧いただければと思います。
さて、そんな杉山氏が映像プロデューサーとしても活躍していることは、
一部のファンの間では有名な話。
過去の自衛隊ドキュメンタリー『エアベースシリーズ』や
ここでも紹介した空自小松救難隊を舞台としたアニメ作品『よみがえる空』、
隕石迎撃任務を担う少女たちの成長を描くアニメ作品『ストラトスフォー』のほか、
『ガールズ&パンツァー』などにも関わってきた同氏ですが、
先ごろ『ストラトスフォー』のコンプリートBDボックスとほぼ時を同じくして、
同じくプロデュースを担当した『Spirit of Wonder』という作品の
BDボックスもリリースされています。
『Spirit of Wonder』は日本SF大会星雲賞のアート部門を4回受賞した
漫画家・鶴田謙二氏原作の漫画5作品を短編アニメーション化したもので、
過去にOVAとしてリリースされた『少年科學倶楽部』、『チャイナさんの憂鬱』、
『チャイナさんの縮小』、『チャイナさんの惑星』、『チャイナさんの盃』が収録されています。
本作品はいわゆる航空アニメではありませんが、火星旅行や月をテーマにした
王道のSFファンタジー作品で、『航空ファン』の読者の多くの方には、
響く内容だと思われます
(シリーズを通じて登場するメインキャラクターのチャイナさん役は日髙のり子さんが担当)。
今回のBDボックスでは1991年~2003年にかけて制作された味のある5作品に加え、
ドラマCD、サントラCD、特製ブックレットもセットされています。
最後は「ステルスマーケティング」風になってしまいましたが、
興味をお持ちの方は、ぜひチェックしてみてください。
https://v-storage.jp/sp-site/spiritofwonder/