FROM EDITOR・・・・・

航空専門誌の文林堂『航空ファン』&『世界の傑作機』公式ブログ

世界の傑作機No.142は明日発売です。

2010-11-29 19:28:55 | BLOG×記事
全国の『世界の傑作機』読者のみなさん、こんにちは。

街にはクリスマスイルミネーションもちらほらと見受けられるようになり、
師走気分も盛り上がってまいりましたが、ご機嫌いかがでしょうか。
ところで、明日はいよいよNo.142「ボーイングB-47ストラトジェット」の発売です。



B-47といえば、世界で初めて翼下吊り下げ式のエンジンポッドを実用化したことで
知られていますが、では、JATO(Jet Assisted Take Off)またはRATO
(Rocket Assisted Take Off)の使用を最初から念頭に置いて開発された大型機は
なんでしょう?
答えは、やはりB-47なのです。
このように初めてづくしのB-47の魅力をタップリ紹介していますので、ぜひ書店さんで
手にとってご覧いただき、お買いお求めいただければ幸いです。



なお、今回は増ページをしており、その重量感は手にした瞬間にお分かりになると
思います。そのぶん、定価を1,600円にアップさせていただいておりますが、
どうかご理解ください。
本邦初ともいえるB-47の特集号。きっとみなさんにご満足いただけるものと
確信しております。
ご意見、ご感想もどしどしお寄せください。お待ちしております。




『航空ファン』、『世界の傑作機』など、
文林堂の本の情報はコチラから!

コメント (6)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

明日の情報

2010-11-27 23:22:45 | 告知&ニュース
こんな時間ですが、明日11月28日に関する話を2つほど。

まずは今週11月24日、アメリカの感謝祭(サンクスギビングデー)ホリデーのさなかに
横須賀を出港したUSSジョージ・ワシントン(GW)の話題。同艦と搭載される
CVW-5(第5空母航空団)は、明日から12月1日にかけて、黄海周辺で実施される
米韓合同演習に参加するとの発表が米海軍から正式にありました。
この出港と演習参加について、日本のメディアはこぞって11月23日に発生した
北朝鮮と韓国の砲撃戦を受けて急きょ踏み切ったような報道をしていますが、実際には
この演習自体は今年夏ごろから計画されていたもの。それはリンクの報道発表を見ても
分かります。もちろんこの演習に北朝鮮に対するメッセージ性は多分にあるとは思いますが、
こうした動きはいろいろな動きを冷静に観察する必要があると思います。
ちなみにこの後、GWは12月6日から実施される自衛隊との日米共同統合演習にも
参加する予定となっており、こちらも防衛省から演習に関する報道資料が発表になっています。
この報道資料からも、GWの出港は以前から計画されていたものだということが分かります。

日本のマスコミは民衆の目を引こうと必要以上にセンセーショナルに事件や物事を
盛り上げようとする傾向があり、そのためにあまり確度の高くない情報や、大げさに
飾り立てた情報も流そうとする傾向にある気がしてなりません。日本テレビは
数日前のニュースで佐世保を補給艦とミサイル追跡船オブザベーションアイランドが
出港したことを報道、「これらは韓国との演習に参加する模様」と伝えましたが、
オブザベーションアイランドが演習に参加するなどという可能性は考えられません。
砲撃戦とともに北朝鮮のミサイル実験についての緊張が高まっていることは確かですが、
これと演習はまったく別物と考えなくてはいけません。
ということで、こうした朝鮮半島情勢については、次号の『航空ファン』2月号でも
少し詳しく解説したいと思っています。また、これに関連する話題としては、
日本や周辺地域のこうした軍事情勢とは切り離すことのできない、周辺の偵察機に関する
情報もお伝えする予定です。
下の写真は昨年の海演に参加した海自の護衛艦ひゅうがとGW(とその他の艦艇)です。
今年も同様の演習が実施されますが、今回は統演として空自、海自も連携して実施されますので、
規模は大きなものになりそうです。



 [Photos : U.S.NAVY]



ついでにもうひとつ。こちらはずいぶんとローカルな情報で恐縮ですが、
明日からTVK(テレビ神奈川)でレッドブル・エアレース2010ワールドチャンピオンシップの
番組が数回に分けて放送されます(14時30分からシーズンプレビュー、20時55分から
第1戦アブダビ)。ローカルUHF局とはいえ地上波でレッドブル・エアレースが放送されるのは
うれしいこと。
残念ながら来年2011年シーズンの休止は発表になっているとはいうものの、
まずは今シーズンのおさらいで、室屋義秀選手の活躍や、迫力あるタイムトライアルレースの
模様を楽しむことにしましょう。また、もし他地域の放送予定などがお分かりになる方が
いらっしゃったら、ぜひコメント欄でほかの皆さんにも教えていただければ幸いです。





『航空ファン』、『世界の傑作機』など、
文林堂の本の情報はコチラから!

コメント (4)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

A380

2010-11-26 18:46:27 | BLOG×記事


『航空ファン』1月号ではモノクロページではあるものの、A380が
羽田新国際線ターミナルのオープンにあわせて10月中旬に羽田と新千歳を
訪問した記事を紹介しましたが、その後、同機に関する大きなニュースが
立て続けに流れたのは記憶に新しいことと思います。

まずは11月4日、シンガポールのチャンギ国際空港を離陸したカンタス航空の
エアバスA380-842がエンジントラブルに見舞われ緊急着陸した事故。カンタスの
アラン・ジョイス最高経営責任者(CEO)は記者会見でロールスロイス製エンジン、
トレント900の設計に問題があった可能性を指摘しましたが、その後ロールスロイス社も
「原因究明が進み、本件はトレント900エンジン特有のものである」と発表しています。
ロールスロイスのトレントエンジンに関しては、ボーイング787に搭載される
トレント1000も8月に工場でトラブルが発生していますが、これと今回の一件は
別物とのこと。いずれにしても、A380の今回の一件、787の遅延、F-35などを
見るにつけ、軍民問わず最近の航空機開発には遅れやトラブルはどうしても
出てしまうようですね。

もうひとつはこのブログでもお伝えしたスカイマークのA380導入に関しての
ニュース(リンクは同社の正式リリース)。機材が日本では初の契約となるA380であると
いうこともですが、スカイマークが国際線事業に本格的に参入するという意味でも、
大きなニュースです。

なお、カンタスの事故については、原因がエンジンのタービン部分のオイル漏れに
関連するものとほぼ断定、同社が保有する6機の点検を順次実施、同型機の
安全が確認できたとして11月27日からまず2機の運航を再開すると発表しています
(今後残る4機も運航に復帰の予定)。


ではそんなA380を10月15日に羽田で取材した際の裏話を少々。
まずはA380の印象ですが、全長が72.7mにもおよぶ巨人機ですが、胴体が太いこともあり、
比較対照がないかぎりはあまり大きさを感じません。これは海上自衛隊の
XP-1についても同じような印象を持ちましたが、全体のバランスによって、
航空機の印象というのは変わってくるものなのだと認識しました。
しかしその大きさというか、重量感を感じさせたのは全幅79.8mもある主翼。
今回飛来したMSN004はトレントではなくエンジンアライアンスのGP7200を
搭載していますが、この主翼のしなりはなかなかの迫力です。滑走を開始すると
この主翼が徐々に浮き上がりまっすぐに伸び、上反角がしっかりとついてくるわけですが、
主翼端の位置には駐機時と飛行時では1m以上の差ができるとか。



機内は誌面でも紹介したとおり、エアバス所有の試験機のため計測システムや
重量調整のバラストが搭載されており、座席は最低限しか配置されていないほか、
当然内張りなどもありません。でもそのおかげで機内空調の配管がどのように
設置されているのか、胴体のリブはどんな具合に配置されているのかなど、
普段は絶対に見ることのできない航空機の構造を見ることができました。



上の写真は2階建て航空機ならではの装備、機内食などを運ぶためのエレベーター。機体の最後尾に装備されています。
そしてその隣には、メインデッキと上部デッキを結ぶ階段(下写真)。胴体キャビン前方にも階段がありますが、そちらは直線のタイプで、コックピットの真後ろから後方に昇るように配置されています。



そして後部のらせん階段の奥には、内張りのない航空機でしか見ることのできない圧力隔壁も。この隔壁中央部分が機尾に向かって膨らんでいるのを利用して、らせん階段を配置しているあたりはまさに無駄のない設計です。



こうして機内を見学してみても、驚くほどの大きさ、広さは感じません。これもそれぞれのクラスの座席が配置され、仕切られるとまったくイメージが変わってくるのでしょうが、デッキは上下に二分割されており、C-5のような貨物搭載のための横幅も必要ないため、視覚的な驚きには乏しいようです。

そして機体を降りる前には、同じく誌面で紹介したコックピット見学がありましたが、最新鋭旅客機のグラスコックピットをじっくり観察しようと、報道陣は長蛇の列を作って待っていました。とそこで、コックピットのドアの部分におもしろいものを発見。航空自衛隊では現在XC-2を開発中ですし、今後も実機を日本国内で見る機会があるかどうか微妙な航空機、エアバスA400Mグリズリーが、こんなところに爪痕を残していました…。






『航空ファン』、『世界の傑作機』など、
文林堂の本の情報はコチラから!

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

フライトジャケットとパッチ

2010-11-24 17:57:17 | 編集部日記
紅葉の季節も終盤に差し掛かり、そろそろ冬の服装が主流になってきました。
『航空ファン』1月号でも中田商店さんの協力で米空軍のフライトジャケットと
パッチ着用法についてご紹介しましたが、個人的にもフライトジャケットやパッチには
興味津々で、普段着としても活用しています。ということで、今日の通勤着をご紹介しつつ、
米海軍のジャケットやパッチに興味をもっていただけたら、というネタです。


もう若い読者の方には遠い昔かもしれませんが、2003年まで厚木基地のCVW-5には
F-14Aトムキャットを装備するVF-154“Black Knights”が所属していました。
トムキャットといえば映画『トップガン』の影響もありいまでも人気の戦闘機ですが、
日本に配備されたのは1991年と遅く、外来の機体の飛来も少ない、
希少戦闘機でした。日本に配備されたのは前述のVF-154と、1996年まで同じく
厚木に配備されていたVF-21“Freelancers”の2個飛行隊のみ。2003年のF-14帰国から
2006年のF-14海軍退役までは、まさに“トムキャットフィーバー”が
日本はもとより世界で吹き荒れました。



写真のジャケットは、そのVF-154モデルのCWU-36/P。米空軍では決められた
4枚のパッチ(ネームタグ含む)を、決められた場所にベルクロでつけなければ
いけないという規定がありますが、米海軍はジャケットへのパッチ着用法はほぼ自由。
これはフライトジャケットとはいうものの、実際には海軍の戦闘機パイロットは
ジャケットを着用して航空機に搭乗しないからなのです。
ということで、彼らのジャケットのパッチはざまざまで、胸にネームタグを
つけただけの人もいれば、背中までベッタリという人も。これらのパッチは、
自分が参加したクルーズや演習、部隊が受章した賞や着艦回数、飛行時間、
卒業した学校や前任部隊とまさに千差万別です。



写真は私の個人所有のジャケットの背中ですが、実際にも下写真のように、
いろいろなパッチをつけたエアクルーを見ることができます。ちなみに左写真の
F/A-18Eパイロットは、米空軍の44FSに所属し交換パイロットとして
F-15を飛ばしていた経験があることを、背中のパッチから読み解くことができます。

 



私のジャケットに話を戻すと、仕事がらホンモノのエアクルーと会う機会も多いので、
そういった際に話題にできるような冗談めかしたパッチをいくつかつけています。


写真はお馴染みトップガンパッチのパロディ。部隊代表として航空戦術を学ぶために
入校するトップガン(NFWS。現在はNSAWCの一部門、NFTIの資格講座)ですが、
すべての人が行けるわけでは当然ありません。なので登場したこのパッチは
「私はトップガンに行ってない」パッチで、照準がMiG-21を外しているのがキモです。


こちらはJOPA(ジョーパ)と呼ばれるパッチ。直訳すると「下級士官愛護協会」とでも
言いましょうか。いつも隊長、副長や少佐といった上級士官にいじめられている大尉、
中尉に愛の手を、といった意味合いです。


最後は着艦回数を示すセンチュリオンパッチ。空母乗りとしては着艦は飛行時間と
ともに勲章のような存在。100回の着艦ごとに「センチュリオン」と呼ばれるパッチが
授与されるほか、着艦技術のうまいパイロットはそれとは別に表彰されます。私は
海軍のエアクルーではありませんが、ラッキーにも取材者という立場で過去に3回、
着艦を経験させてもらいました。そこで奮発して特注のパッチ「ワンチュリオン」
(本当はそんな英語はありませんが)を作り、ジャケットに貼ったというわけ。
ホンモノのエアクルーが最初このパッチを見て「ふん、実際には100回も着艦してねーだろ!」
という嘲笑の顔を浮かべますが、よく見た後に大笑い、ということもありました。
ちなみにデザインは空母ごとに違い、左上がキティホーク、右上がインディペンデンス、
下はカール・ビンソンです。

VF-154は帰国後、F/A-18Fスーパーホーネット飛行隊VFA-154となり現在CVW-14に配備され、
USSロナルド・レーガン(CVN-76)に派遣されていますが、まだまだ日本での人気は
高いようです。モノショップでも同隊の部隊名が入ったカラビナを販売していますが、
こうした海軍関連のグッズは、パッチを含めて人気が高いようです。(神野)




『航空ファン』、『世界の傑作機』など、
文林堂の本の情報はコチラから!
コメント (3)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

防衛大学校開校記念祭

2010-11-19 18:21:20 | 航空イベント


この週末に防衛大学校において開校記念祭が行なわれます。
20日(土)、21日(日)の両日に開校記念祭の三大行事である観閲式、
棒倒し、訓練展示はもとより、文化祭や各種催し物が予定されています。
21日(日)の観閲式には入間基地からリモートでブルーインパルスが飛来、
展示飛行が実施されます。50周年シーズンのブルーのショーを首都圏で
見ることのできる最後のチャンスです。まだご覧になられていない方は足を
運んでみては?

今年の展示課目は以下のとおりです。

■展示時間:11月21日【日)11:25~11:34の間

リーダーズベネフィト・ローパス
オリジナル・レベル・キューピッド
ファンブレイク
#5ナイフエッジ
チェンジ・オーバーターン
720°ターン
サンライズ(レベルオープナー)





なお、明日20日(土)の15時30分~16時にかけては、事前訓練として防大上空で
ブルーのフライト予定も入っています。

交通アクセス
横須賀駅から、須22系統防衛大学校行きバス(30分)もしくは
馬堀海岸駅から、須22系統防衛大学校行きバス(5分)が便利です。




『航空ファン』、『世界の傑作機』など、
文林堂の本の情報はコチラから!
コメント (1)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

カレンダー

2010年11月
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30

バックナンバー

プロフィール

プロフィール画像
自己紹介
毎月21日発行の月刊誌『航空ファン』、奇数月30日発行の『世界の傑作機』は共に文林堂の定期誌です。このブログでは、編集部による耳よりな情報を随時発信していきます!
  • RSS2.0