FROM EDITOR・・・・・

航空専門誌の文林堂『航空ファン』&『世界の傑作機』公式ブログ

スカイマーク、特別塗装機「ワンピースジェット」発表

2014-06-30 17:48:44 | BLOG×記事

c尾田栄一郎/集英社・フジテレビ・東映アニメーション
なにかと話題のスカイマークは今日、人気アニメ『ONE PIECE』と組んだ
今夏のキャンペーンの概要を発表しました。

注目は同アニメのキャラクター、「麦わらの一味」を機体にあしらった
特別塗装機「ワンピースジェット」(B.737-800 5機)の就航。
それ以外の機体にも、前方乗降ドア付近に主人公ルフィが描かれます。
また就航期間中の全路線機内で、子供向けのスタンプラリーを実施
オリジナルグッズの機内販売も行なうそうです。


機内では麦わら帽子の客室乗務員がお出迎え。
c尾田栄一郎/集英社・フジテレビ・東映アニメーション


期間:7月19日(土)~10月19日(日)
特別塗装機初便:7月19日午前の羽田発の便を予定
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

三沢取材の話

2014-06-28 12:00:41 | 編集部日記
先日松島と国立競技場フライトに関するブルー取材こぼれ話を紹介しましたが、
じつは松島の取材後、都内に戻るまでに三沢基地に行ってRQ-4Bの
報道公開を取材していました。

RQ-4Bグローバルホークの到着は、誌面でも紹介しているとおり24日と28日、
どちらも0600時台の早朝にグアムから飛来しています。
これは無人機の運用のために三沢のトラフィックをブロックする
必要があったためと予想されますが、実際、6月に入って数回行なわれている
ミッションでも、その離着陸時には民航機はもちろん、米軍や自衛隊の
航空機もすべて周辺の飛行をストップするそうです。

※追記
本ブログを読んだ読者の方からいただいた情報によると、
実際には「無人機が飛んでいる」との情報は周辺航空機に出されるものの、
アレスティングワイヤを一時的に外すため、基地のトラフィックを
一時的に遮断することはあっても、広い空域を長い時間にわたって
ブロックするようなことはしていないとのことでした。またRQ-4も
前後のトラフィックに時間的余裕ができるまで上空で待機するとのことで、
到着が早朝だったのは、そうした待機やクラッシュバリアの問題をなるべく
減らそうという配慮だったのかもしれません。



そうやって三沢をIFR(計器誘導方式)で離陸したRQ-4Bは、基地北東の
太平洋上のエリアを使っていっきに50,000ft以上まで上昇、ミッションの際には
60,000ftの巡航高度を飛行します。
通常の民航機の飛行高度が20,000~30,000ft程度ですから、RQ-4Bは
その倍以上の高度を飛ぶわけです。おかげで上空からの視認性には
気を遣う必要はなく、長い主翼は太陽光の影響を受けにくい白で塗装されています。
60,000ftで20~30時間も滞空するという、まさにグライダーのような機体ですから、
誌面でも紹介した通り主翼の長さは約40mと、B.757の全幅よりも長大です。
でもその長さを駐機状態の写真で表現するのは非常に難しく、今回の取材でも
いろいろと試してみましたが、皆さん実感していただけたでしょうか?
ちなみに上の写真もそんなトライのひとつで、主翼端とほぼ高さで撮影し、
そのたわみを写してみたものです。

RQ-4Bのスタイルは、ミステリアスな軍用機らしいカッコよさはあるものの、
お世辞にもスタイリッシュとはいえません。
離着陸の頻度が多くないためか脚も比較的貧弱ですし、誰かが言っていましたが
色合いも含めてエイリアンのようです。

有人機なら本来コックピットがある部分には衛星通信用のアンテナが装備され、
でこっパチなデザインとなってますが、ここに映画『プレーンズ』のキャラのように
目でも描いたらかわいくなると思ったりもします…。


機首側面、ティラノサウルスの頭蓋骨のようなイメージを抱かせるこの黒い部分は
SIGINT(信号情報収集)用のアンテナで、ブロック30以降の特徴です。


こちらは機首最前方に装備された、操縦用カメラ。レンズを見ると
24mm F2.3の赤外画像対応レンズだと分かります。これで夜間の離着陸も
可能になるわけですね。
そしてその下にはなぜか圧力計が装備されています。この計器については
用途が分からないのですが、地上で6気圧を指している(のでしょうか)のなら、
高空に上った時に機内の圧力が下がって搭載機器に適切な数値になるよう、
地上での機内与圧を確認するためのものなのでしょうか…。

RQ-4Bについては、今後航空自衛隊にも配備される可能性が高い機体ですし、
機会があればぜひ取材をしてさらにその詳細に迫りたいと思います。

ところでこの日は、前日に松島から在来線と新幹線を乗り継いで移動、
三沢市内に前泊しましたが、ホテルは基地の正門から歩いて5分。
とはいえ、三沢基地の正門から飛行場地区まではかなり遠く、
ホテル8階の部屋の窓から朝の訓練に離陸するF-16を撮ってはみたものの、
銀塩600mm換算でもこの程度。
ちなみにホテルから滑走路までの距離は約2km、この翌日にブルーを撮った
国立競技場と六本木ヒルズ間の距離とほぼ一緒でした。       (神野)
コメント (5)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

リゾートLCCバニラエアの夏、到来

2014-06-27 18:23:41 | BLOG×記事


7月1日から成田―奄美大島線を就航させるバニラエアが
本格的リゾートシーズン突入を前に、東京・大手町で「ナッ、ナント!」
「天空のビアガーデン Terrasse with バニラエア」をオープンさせました。
テーマは「日常の中の非日常」。オフィスビルの立ち並ぶ大都会の真ん中で
ひと足先にリゾート気分を味わおう、というのがコンセプトだそうです。



来場者には“夏女・夏男”の紙エプロン(上写真は夏女)を提供
バニラエアの航空券が割引購入できるクーポンコードのほか
抽選でオリジナルトートバッグやクリアファイルをプレゼント。
また、期間中の月曜日(不定期)には客室乗務員が参加して
航空券の当たるスペシャルイベントを開催するそうです。

今回は、「最近のエアラインはなんでもやる」という話しでした。


開店時には石井バニラエア社長も登場。
「これからもバニラらしい、楽しいことを
ドンドンやっていきます」と語った。


場所:大手町サンケイビル4F(入口は3F)地下鉄「大手町」
期間:~8月末日(平日のみ。7月12日からは土曜日も営業)
時間:平日17:00~23:00 土曜日15:00~22:00
*オープンスペースのため、天候によっては休業。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

フライトジャケットも掲載されているアメカジ&ビンテージの本

2014-06-27 12:07:40 | 告知&ニュース


今日は姉妹会社、ワールドフォトプレスから刊行された本のご案内です。

『航空ファン』読者のヒコーキマニアには米軍機大好きという人も多く、
そういった人はアメリカの文化そのものやファッションなどにも
興味を持っていることが多いはず。とくにアメリカンカジュアルの根底には
フライトジャケットやTシャツなど、軍服やそれに付随する衣類からの
派生デザインも少なくありません。

ここで紹介する『ヴィンテージ・キング』はアメリカの著名なビンテージ研究家、
ラリー・マッコイン氏のコレクションを紹介する豪華版写真集。
リーバイス、Lee、ラングラーといったジーンズメーカーから、
第一次大戦直後のコットンウェア、ウールジャケット、いま流行している
チェロキーパターンの源流ともなるネイティブ柄の服やスタジャンなど、
貴重なビンテージウウェアがオールカラー240ページで紹介されています。
なかにはLeeが生産してアメリカン航空のメカニックが使用したカバーオールのほか、
「MILITARY CLOTHING」のコーナーではA-2フライトジャケット、ファティーグや
ジャケット、Tシャツなど、さまざまな軍関連のビンテージウェアが掲載されており、
とくにステンシルで寄せ書きされた海軍士官学校の制服などは興味深い一品です。

ヒコーキマニアの皆さんの両極化は激しく、ヒコーキにお金をかけるから
衣類その他はなんでもいい、という人と、アメリカンな雰囲気を楽しめる
ビンテージやミリタリーデザインには興味津々、という人に分かれます。

どちらのご意見もごもっとも。でもミリタリーや航空の世界を楽しむために
世相風俗を調べていくと、深い部分でそれらが無関係ではないことも感じます。

たまにはこうした写真集をご覧になってみませんか?

ワールドムックNo.1033
『ヴィンテージ・キング Heller's Cafe Vintage Archives』
A4変形判 オールカラー240ページ 4,800円(税込)



最後に余談ですが、『航空ファン』では原則としてウ濁音「ヴ」を使用しないため、
本のタイトルは『ヴィンテージ・キング』ですが、文中では「ビンテージ」と
させていただきました………。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ブルー2014シーズン記事こぼれ話

2014-06-26 13:31:38 | 編集部日記
現在発売中の『航空ファン』8月号では表紙で集合写真、
巻頭で国立競技場ファイナルでの展示飛行と、ブルーインパルスを
2大特集のひとつに据えてご紹介しています。
松島での取材は、誌面でも触れているとおり国立のフライトの週に
行ないましたが、滞在中は残念ながらシーフォグが多く、
飛行訓練はほとんど実施されませんでした。
とはいえ、そういうときだからこそ、隊員に話をうかがったり
さまざまな部分を取材するチャンスです。



まずは3月から運用を再開したブルーパッド。
津波対策で、先の東日本大震災クラスの災害となっても水没しないよう、
通称「ブルーパッド」と呼ばれるエプロンと専用格納庫が
3.6mもかさ上げされました。
こうしてハンガーから引き出される姿を見ると普通ですが、じつは…



エプロンとハンガーの高さは駐輪場の屋根より高いのです。
写真の左には第11飛行隊の隊舎が以前のままの状態で建っていますが、
2階にある飛行班のブリーフィングルームの窓からは、エプロンが
通常の目線の高さで見えるという不思議な感覚です。

さて、そんな飛行隊のなかで、この春からブルーに加わったパイロット
3名にも会って話をうかがいました。詳細は誌面でお伝えしたとおりですが、
そこで紹介できなかった話なども少々。
上から編隊長要員春山維彦3佐、5番機要員園田健二1尉、総括班長會田昭彦3佐です。



春山維彦3佐はF-15パイロットとしてのキャリアが長く、第305飛行隊などでの
勤務経験があり、前職は第1航空団のT-4の飛行教官。難しいお名前ですが
「これひこ」と読むそうで、TACネームはSUIT。由来をうかがったところ、
予想どおり「スーツのはるやま」から来てるそうです。
ちなみに以前5番機要員だった井川3佐とは同期で、百里でも浜松でも
一緒に勤務した、気心知れた仲間だそうです。



5番機要員の園田健二1尉は第301飛行隊と第13飛行教育団での勤務経験がある
ファントムライダー。TACネームはEDEN、もちろん名字と引っかけて
「エデンの園」ってことですね。スラッとした長身、甘いマスクで
これからは固定ファンも増えそうですが「ORになるまではとにかく
精進して技術の習得に励みますが、航空祭で皆さんと話をするのも
大事な仕事だと思っていますし、楽しみです」とのことです。



失礼ながら紹介は最後になってしまったものの、総括班長の會田昭彦3佐は
飛行隊では最年長。いわゆる展示パイロットではありませんが、
展示飛行で後席に搭乗することもありますし、部隊の活動の根幹を支える
総括班を取り仕切る大事なポストです。華やかなブルーにあって
細かな書類仕事も多い業務ですが、展示飛行が安全、円滑に行なえるよう、
飛行隊を支えています。ちなみにTACネームは名前からとってAKI。
名字は「あいた」と読みますが、「會」は「会」の旧字。
「自衛隊に入るまでこの漢字を使うことはありませんでしたが、自衛隊では
戸籍にもとづく表記が定められているもので…」とのこと。じつは、自衛隊には
次期飛行隊長の日高大作2佐(実際には「高」ではなく、上の部分が
つながっている通称「はしご」と呼ばれる字)や、現統合幕僚長の
岩崎 茂空将(同じく実際は「崎」ではなく「大」の部分が「立」)など、
常用漢字ではないためPCなどで対応していない漢字のお名前の隊員が
少なからずいて、編集でも意外と苦労しています。

なお、會田3佐も第302飛行隊在籍が長かったファントムライダー。
現在のブルーには日高2佐、立山(雄一)1尉、園田1尉、會田3佐と
4名もファントム出身者が在籍しています。

取材日2日目の翌日、5月30日には国立での事前訓練のために入間移動を
控えていたメンバーは、飛行訓練がキャンセルとなった分地図での
地形慣熟イメージトレーニングなどに明け暮れていましたが、
じつは移動日もシーフォグの予報が出ており、支援のC-1が松島に
着陸できなかった場合に、事前訓練までに地上統制班と機材を
どうやって国立競技場まで運ぶかなど、万一の計画・調整が
大変そうでした。

結局、C-1は無事運航され、事前訓練も31日の本番も快晴のもと
大成功となりました。



高度2,000ftは通常の展示飛行の4倍近い高度となり、
それはそれで目標の確認など難しいことがあったり、
見慣れたファンからは「高い」との意見もありましたが、
結果としては都内のさまざまなところからスモークを曳き
編隊で飛ぶブルーを見ることができ、大きな話題となったのは
大成功だったといえるのではないでしょうか。



既定の4パスを終えて入間へ帰投を始めてからも、6機のT-4は
ワイドデルタ隊形を保持してスモークを曳き続けました。そのため
入間に着陸した6機のスモークタンクは見事にカラだったそうです。

さて、ブルー関連といえば、2月の石巻公開から各地での上映が
続くブルーと東日本大震災のドキュメンタリー映画
バナプル制作の『絆 再びの空へ―ブルーインパルス』ですが、
先ごろ東北六魂祭で飛んで話題となった山形市でも
7月5日から上映が決定しました。
東北地方の皆さん、ぜひ大スクリーンを通じて、震災に立ち向かい
いまも全国でその勇姿を見せているブルーをご覧ください。
なお、公開初日となる5日には、来場者へのスペシャルプレゼントも
あるそうです。
山形県山形市 ソラリス TEL:023-674-0035

梅雨の時期、ブルーの展示飛行も一休みですが、次は
7月20日、北海道札幌市の丘珠航空ページェントへの参加が
予定されています。
また、10月12日には長崎県諫早市で国体の開会式での展示飛行も
決定しましたので、ご注目を。               (神野)
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

カレンダー

2014年6月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30

バックナンバー

プロフィール

プロフィール画像
自己紹介
毎月21日発行の月刊誌『航空ファン』、奇数月30日発行の『世界の傑作機』は共に文林堂の定期誌です。このブログでは、編集部による耳よりな情報を随時発信していきます!
  • RSS2.0